友だち追加数

新着通知

硫黄岳

本沢温泉 2017年2月4日

硫黄岳 登山

南八ヶ岳の北端に位置する硫黄岳。
丸みを帯びた山体は、過去の爆裂火山のために東側が吹き飛び高い崖になっている。
穏やかな山容と周辺の山々の高さからもあってか、2700mを越える標高には意外さを感じる。
西側に位置する美濃戸からの北沢ルートや横岳からの縦走など、様々な登山道から登ることのできる山で、今回は夏沢峠を経由する本沢温泉の入口から登ることにした。

硫黄岳の行程

  1. 本沢入口
  2. 本沢温泉(1:40)
  3. 夏沢峠(2:40)
  4. 硫黄岳(3:37)
  5. 夏沢峠
  6. 本沢温泉
  7. 本沢入口(5:40)
  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-入口に車を停める

    入口に車を停める

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ここからスタート

    ここからスタート

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ゆるく登っていく

    ゆるく登っていく

本沢温泉への登山口から登る硫黄岳

八ヶ岳の東側、稲子湯から本沢温泉へと続く道へと入っていく。
一般道路に本沢温泉まで10キロという看板を見ながら深い轍の林道へと車を進める。
林道はアスファルト上に厚く氷が張り乾いた雪にタイヤが取られやすいために、冬季は積雪や凍結のため通行止めになり、もっとも本沢温泉に近いゲートまで車を進めることができない。

本沢温泉宿泊者には雪上車の送迎があるという林道を行けるところまで車を進め、源吉新道という標があるところから登山を開始した。
案内板と登山届けのポストが立つ林道を緩やかに登っていく。

無雪期は車が入るだけあって歩くには広く勾配も緩い。少し積もった新雪に足を取られやすいものの歩きやすい林道が続く。
木々に囲まれた林道を右へ左へと登り、入口から40分ほどで本沢温泉へのゲートに到着した。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-無雪期は車で通れる

    無雪期は車で通れる

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-樹林帯を登る

    樹林帯を登る

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-明るくなった

    明るくなった

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-本沢温泉へのゲート

    本沢温泉へのゲート

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-少し狭くなった

    少し狭くなった

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-硫黄岳が見える

    硫黄岳が見える

ゲートから本沢温泉へは夏季で1時間15分。ゲートを避けて林道をさらに進んで行く。
枝の間からは東天狗が見える。
ゲートから30分ほど登ると尾根のように左右の枝の間から空が見えるようになり、八ヶ岳の稜線を撫でるように視線を移すと、うっすらと富士山も見えた。
ほどなくして目の前には大きく硫黄岳が現れた。1000mを越える高低差があるせいか、とてつもなく高く聳えているようにも見え、火山でできた崖の険しさの迫力がすごい。
ちょうど中間地点にある斜面に掛けられた橋のような場所からは、さらに硫黄岳への眺望が良く、夏沢峠と硫黄岳を一望するような景色だった。

緩やかに登り下りを繰り返しながら標高を上げ、登山口から1時間40分ほどの時間を掛けて本沢温泉へ到着した。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-硫黄岳を眺める

    硫黄岳を眺める

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-橋のようになってる登山道

    橋のようになってる登山道

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ミドリ池との分岐

    ミドリ池との分岐

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-少し下るところもある

    少し下るところもある

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-本沢温泉到着

    本沢温泉に到着

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ここでゆっくりしたい

    ここでゆっくりしたい

本沢温泉

日本一の高所にある野天風呂としても有名な本沢温泉の標高は約2150m。
ここまで600mほどの高低差を緩やかに登ってきた。
入口にあるベンチを借りて休憩を取りながら、本沢温泉の佇まいを見る。
古びた落ち着く雰囲気は、高所という特長以上に泊まってみたいという興味をそそられる。

温泉の母屋から少し登ったところには野天風呂があり、ここから見上げる硫黄岳も見事で、一度は浸かってみたいという気持ちになる。
ただ登山道から見下ろすように見えるため、脱衣も含めて難易度は高め。

本沢温泉での雰囲気と野天風呂の見学を楽しんで、ふたたび登山道へと戻り夏沢峠を目指して登っていく。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-踏み跡が減った

    踏み跡が減った

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-硫黄岳が高い

    硫黄岳が高い

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-野天風呂は左

    野天風呂は左

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-野天風呂から硫黄岳が見える

    野天風呂から硫黄岳が見える

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-さらに登る

    さらに登る

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-樹林帯を九十九折りに

    樹林帯を九十九折りに

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-木を見上げる

    木を見上げる

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-空が見える

    空が見える

この付近から雪の質が一層サラサラとした状態になり、先行した足跡も少なくなった。
踏み跡が消えるというほどでは無いものの、踝ほどは埋まり足元も滑りやすい。
九十九折りに登っていく状態で、積雪期らしく所々で登山道をショートカットした踏み跡が残っていた。

周辺の木々も、本沢温泉の入口では落葉松が多かったのに対して、この付近では緑の葉を付けた針葉樹が多くなり八ヶ岳らしい雰囲気に変わっていた。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-まだ登る

    まだ登る

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-小屋が見えた

    小屋が見えた

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-夏沢峠に到着

    夏沢峠に到着

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-東側の景色

    東側の景色

夏沢峠

九十九折りの坂を登っていくこと1時間ほど。夏沢峠の小屋が見えた。
夏沢峠には山びこ荘とヒュッテ夏沢というふたつの小屋が隣接して建っている。冬季は営業をしていないので、小屋周辺の空いた場所を借りて装備を整えた。
樹林帯を登ってくる際の暑さを考えた服装から、硫黄岳の強い風を意識した服装と滑り止めの準備をここで。
夏沢峠の標高は2440mで高く見えていた硫黄岳までは300mほど。
すぐそこに山頂が見えるようで、ここからの勾配がキツい。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-木のトンネル

    木のトンネル

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-硫黄岳も見える

    硫黄岳も見える

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-樹林帯を抜ける

    樹林帯を抜ける

樹林帯を抜けると一気に眺望が広がった。
正面に硫黄岳を見ながら、振り返ると北アルプスや上信越の山々、妙高山までもくっきりと見えるようだった。
風は強く吹き付けてくるが、強風で知られる硫黄岳なので穏やかな方ではないか。
足元の石には雪が着いて小さなエビの尻尾のようになっている。
樹林帯のフカフカした雪とは違ってカチカチに凍った雪にアイゼンを差し込みながら硫黄岳を目指して登っていく。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-振り返ると箕冠山

    振り返ると箕冠山

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-けっこう急

    けっこう急

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-北アルプスもよく見える

    北アルプスもよく見える

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-カリカリ

    カリカリ

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-先に峰松の目に見える

    先に峰松の目に見える

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-小海方面

    小海方面

どこを見ても眺めの良い天候で、少し登っては振り返りカメラに収め、また歩いては振り返るということを繰り返した。
特に雪の着いた北アルプスの稜線が印象的で、最北まで見えるような眺めはそこへ登らなければなららないと思えるほど。

硫黄岳山頂へと続いていく登山道はところどころで石が露出し、点在しているケルンにはエビの尻尾ができていた。
山頂方向を見上げたときに陽の光でキラキラに見える斜面がキレイで、先行して登っている人たちの背中が格好良く見えた。

左側には硫黄岳の爆裂火山のあとが大きな崖になり、右側には峰の松目、そこから見下ろすとオーレン小屋が見える。
夏沢峠で準備を整えた山びこ荘は遥か下に見える。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-石も多い

    石も多い

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ここからの登りが良かった

    ここからの登りが良かった

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-標も氷ってる

    標も氷ってる

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-ケルンが多い

    ケルンが多い

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-火山の崖も大迫力

    火山の崖も大迫力

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-北八ヶ岳の先の景色もくっきり

    北八ヶ岳の先の景色もくっきり

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-氷がたくさん着いてる

    氷がたくさん着いてる

硫黄岳

登山を開始してから3時間37分。硫黄岳の山頂に到着した。
丸みを帯びた広い山頂で、目の前に開けた南八ヶ岳の眺望が素晴らしい。
間近に見える赤岳から横岳への山の斜面に雪が着き、荒々しい形状が強調されたように見える。

360度見渡せる景色はいつまでも見ていたいと思えるほど鮮明で、覚悟していた強風も比較的穏やかだった。
山頂近くにある小さな小屋の影に座り風を避けながら見る南八ヶ岳を見、山頂を歩き回りながら周辺の景色を楽しんだ。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-山頂に着いた

    山頂に着いた

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-正面から見る

    正面から見る

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-火山の跡

    火山の跡

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-北の方

    北の方

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-山頂も氷がたくさん

    山頂も氷がたくさん

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-アルプスが全部見えるよう

    アルプスが全部見えるよう

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-八ヶ岳一望

    八ヶ岳一望

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-赤岳の存在感がすごい

    赤岳の存在感がすごい

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-南アルプス方面

    南アルプス方面

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-北八ヶ岳と霧ヶ峰と北アルプス

    北八ヶ岳と霧ヶ峰と北アルプス

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-風を避ける

    風を避ける

下山

硫黄岳からの下山は、登りと同じ登山道をピストンで本沢温泉の入口へと戻る。
登りで苦労したフカフカの雪も、下りるとなると膝への衝撃も緩くなって歩きやすい。
下っていくペースを上げて1時間ほどで本沢温泉に到着し、そこから1時間ほど下って入口に到着した。

本沢温泉はやはり人気の高い場所のようで、登りでは見かけなかった人も、下りるときには大勢の人たちとすれ違った。

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-下りは楽

    下りは楽

  • 【硫黄岳 本沢温泉】登山百景-本沢温泉が良い

    本沢温泉が良い

硫黄岳 本沢温泉 登山レビュー

最高標高
2765m
登山口標高
1594m
距離
15.722km
登り
源吉新道
下り
源吉新道
行動時間
登り3:37
下り2:03
合計5:40
累積標高
(+)1249m
(-)1249m
平均斜度
9.0度
歩行速度
2.88km/h
時期
2017年2月
気温
登山口-9℃
山頂-4℃

これ以上ないほどの好天で、雲ひとつなくどこまでも見渡せそうな空でした。北アルプスはもちろん上信越の山々まで。
冬季の強風で知られる硫黄岳でも、強い風が吹いていなかったと思います。山頂から見渡す南八ヶ岳は大迫力で、立ち並ぶ山々のアレもコレも登りたいと思いました。
本沢温泉からの登山道は距離が長く時間も掛かりますが、これだけ天気が良いと歩くには気持ち良く、山頂から降りるのも名残惜しい気持ちでした。

ご一緒した方の記事
RED SUGAR