初冬の南アルプス3000m峰

仙丈ヶ岳

3032m

小仙丈尾根ルート 2014年10月18日

仙丈ヶ岳 登山 (10月)|初心者向け北沢峠からの日帰り登山
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仙丈ヶ岳は南アルプスの女王とも呼ばれ、比較的アクセスもしやすく危険な箇所も少ない人気の山。
標高は3000mを越え、大きな山々が連なる南アルプスの中でも北側に位置し、比較的アクセスがしやすい山でもある。
もうすぐ冬を迎える深い秋のシーズンでは紅葉も見られるため登山者も多い。

伊那市の戸台口から南アルプスバスに揺られて北沢峠へ。
標高2000mの北沢峠は、仙丈ヶ岳へと向かう最も一般的な登山口のひとつ。
10月中旬になり、紅葉も終盤を迎えた季節で、山頂付近では数日前の寒波での降雪もあった。

歩いたコース

登り
小仙丈尾根
下り
小仙丈尾根
最高標高
3032m
登山口標高
2032m
距離
9.08km
累積標高
1123m
1123m
平均斜度
13.4度
時季
2014年10月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り2:30/下り2:06/合計4:36
平均した歩行速度
2.09km/h

この日のペース

  1. 北沢峠
  2. 五合目(1:17)
  3. 小仙丈ヶ岳(2:01)
  4. 仙丈ヶ岳(2:30)
  5. 仙丈小屋(2:42)
  6. 小仙丈ヶ岳
  7. 五合目
  8. 北沢峠(4:36)

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山と高原地図 北岳・甲斐駒
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雪が積もり始めているので滑って転ばないように注意をして登りました。天候に恵まれたため、最高の景色が楽しめた登山になりました。北沢峠までのバスは時間も限られているため、計画的に下山をする必要がありますが、急な坂も少なく高低差もそれなりなので比較的登りやすいと思います。

北沢峠から仙丈ヶ岳へ登る

登山口の北沢峠までは、伊那市の戸台口からバスに乗る。
1時間に一本で始発は6時から。
登山者が多いこの時期は状況に応じて臨時便も出るようで、この日は始発から3本のバスが発車した。

約2,000m地点までバスに揺られる道中、車窓からは木曽駒ヶ岳や中央アルプス。
バスが向きを変えると、甲斐駒ヶ岳や鋸岳が見える。
標高2,000m以下のところまで下がってきた紅葉は見事で、バスの中から眺望を楽しむことができる。

北沢峠には山梨側からのバスも到着するため登山者で溢れていた。
道路を挟んで左側は甲斐駒ヶ岳への登山口。
右側は仙丈ヶ岳。

仙丈ヶ岳への登山口から10分ほどは急な斜面が続く。
一合目の看板を過ぎるとしばらくは緩やかな樹林帯の登山道に変わる。

五合目まで続く急登

木の間からは雪をかぶった北岳が見える。
二合目を過ぎた辺りから緩やかな斜面はだんだんと勾配がきつくなり、足元には大きな石が目立つように。
右へ左へと折り返しながら標高を上げていく。
鳳凰三山が見えるようになり、双児山の影になっていた甲斐駒ヶ岳の様子も見える。

スタートから1時間20分ほど。
五合目に到着した。
五合目は馬の背へと続く藪沢ルートと、小仙丈ヶ岳の尾根ルートとの分岐点になっている。
降雪があったため藪沢ルートは通行止めになっていた。

小仙丈尾根

五合目を過ぎると大きな石と段差のある登山道に変わる。
標高も高くなり、あちらこちらに雪が残っている。
五合目からは真っ直ぐに尾根へと登っていくルートで、樹林帯を抜けると一気に眺望が開ける。
左を見れば南アルプスの山々が聳え、右側には御嶽山や北アルプスが並んでいる。

樹林帯を抜けたところは広く開けているため、景色を眺めるのにもちょうど良い。
すぐ上には小仙丈ヶ岳の丸い峰が見える。
樹林帯を抜けた登山道には雪がかぶり、足元は滑りやすくなっている。
15分ほど雪のガレ場を登ると小仙丈尾根に到着した。

尾根を通って仙丈ヶ岳山頂へ

小仙丈尾根からは広く景色も良いため休憩にはちょうど良い。
遮るものが無いので強く風が当たることもあるものの、絶好の眺めを楽しめる。

北岳と富士山が重なって見えるのもこの場所ならでは。
甲斐駒ヶ岳の白い山容を眺めるのも良い。

小仙丈ヶ岳からはアップダウンのある尾根を歩く。
岩場も若干通り、このルートの中で唯一の危険が伴う場所。
雪を被った石の上に、気をつけながら足を置いて尾根を進む。

岩場を過ぎるとカールを囲む尾根へ。
途中、仙丈小屋への分岐を過ぎ、仙丈ヶ岳の山頂を眺めながら登っていく。

仙丈ヶ岳の山頂

スタートから2時間30分。仙丈ヶ岳の山頂に到着した。

仙丈ヶ岳の山頂からは360度の眺望が楽しめ、西側の眼下には伊那谷の街が見える。
遠く白馬三山や妙高山を見渡すことができ、東側には北杜市が見えた。
富士山や北岳、間ノ岳と標高上位3つの山も良く見渡すことができた。

下山ルートは仙丈小屋を経由

山頂からの下山ルートは仙丈小屋へ。

下りでは約10分ほど。
小屋締めを目前に控えた仙丈小屋ではオリジナルグッズも売り切れになっていた。

カールから仙丈ヶ岳を見上げながら、ここで休憩を取り小仙丈ヶ岳へと向かって登りの道へと戻っていく。

陽が高くなり、周りの景色もよく見え、2000mを越える稜線から周囲の山並を楽しんだ。

持って行った水の量

  • 水2l
  • 水900ml

下山後に立ち寄った温泉

信州高遠温泉 さくらの湯

桜で知られる高遠城の近くにある温泉。大浴場と露天風呂があり、食堂付きの休憩所は広めでくつろげる。休日でも時間帯によっては空いていることもあり、登山後はゆっくりできる。

男湯は露天風呂に出るのに湯船の中を歩く必要がある。施設までの道も駐車場も登り坂なので、登山後はちょっと大変でした。
桜の季節でなければ空いているのでは無いかと思われます。

お世話になった山小屋

仙丈小屋

山頂までおよそ150m。山頂までは30分ほど。寝室は横一列で雑魚寝するタイプで、荷物の置き場所は広くは無いので、ジャマにならないようにコンパクトにまとめて頭上の棚に置きます。
南には甲斐駒ヶ岳、東には八ヶ岳、伊那市が良く見え、とても景色の良いところにあります。

頂上まで近いので、天候を確認して日の出を見に行けます。晴れていれば、眺望も良いので小屋の前の広い場所で、景色を楽しめます。小屋の東側の壁に、ソーラーパネルがびっしり、外には風車がたくさん回っているところがなかなかユニークでした。

こもれび山荘

標高2036mの北沢峠にある山小屋。収容人数は110人と、この辺りでは最も大きな山小屋となっている。長野県伊那市から、山梨県甲府市からの南アルプスへ向かうバスの終点地点となっており、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳への登山口に位置しているため、登山者の行き帰りの場所になっている。

山を下りてきたときに、この建物が目に入るとホッとします。バスの待ち時間にも食料や飲み物を帰るため、癒やしの場所というイメージです。長野側から甲斐駒へ登ると途中に小屋が無いので、長衛荘か長衞小屋を利用することになります。

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