大雪山 登山(黒岳旭岳縦走) (7月)|花の咲く大雪山を日帰りで北南縦走

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大雪山

2290m

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黒岳〜旭岳 縦走 2016年7月14日

大雪山 登山

北海道の最高峰と二番、三番の標高が立ち並ぶ大雪山系。
ひとつの山ではなく複数の山が集まった山域で広大な山並みが広がる。
ほぼ中央に位置し2,000mを越え丸みを帯びたピークが連続している。
高山植物や野生動物が豊富で、登山道を覆うような花々とリスなどが顔を見せてくれる。

初夏の大雪山といえば、本州の山では考えられないほど広大な懐に数々の花。
黒岳まで登ってしまえば、大雪山を一望するかのような景色が広がる。
濃い緑と残雪のコントラストと一面に咲く花という7月の大雪山に相応しい景色が見られる。

一日を通して天気が良く、雲が多かったものの青空の面積が大きく景色を堪能した。
特に黒岳から中岳分岐へと向かう稜線上、旭岳からロープウェイへと下りる登山道上からの眺めは素晴らしく、青空の大きさと雲の多さが天気の良さを感じさせた。

旭川から道央道を通り愛別上川道路を通って上川町へ。
黒岳の北側にある層雲峡から大雪山へと向かう。
朝6時にロープウェイの運行が始まり、続けてリフトを乗り継いで登山口へと向かう。

コースデータ

北海道の最高峰と3番目の標高を歩く大雪山の縦走でした。
噂には聞いていましたが、思っていた以上に花が多く咲き、何度もリスを姿を見せてくれました。
どこまでも続くような樹林帯と雲海は本州では見られない広さでした。
とても広い山ですが、ロープウェイを使えば距離も高さも短縮でき、余裕を持って縦走をすることができました。
比較的、人も多いので心配な大型野生動物の出現も、そう大きく心配をするほどではないのかなと思います。初めての北海道でしたが十分に堪能できました。
気温や植生など本州とは違うところが多い土地なので、準備と予習をして登るのが良いと思います。

この日のコースタイム

  1. 黒岳ロープウェイ
  2. 黒岳(0:54)
  3. 北海岳(2:14)
  4. 中岳分岐
  5. 旭岳(3:35)
  6. 旭岳ロープウェイ(4:50)
最高標高
2290m
登山口標高
1537m
距離
12.22km
登り
層雲峡・黒岳ロープウェイ
下り
旭岳ロープウェイ
行動時間
登り3:35・下り1:15・合計4:50
累積標高
1076m
1020m
平均斜度
9.7度
歩行速度
2.6km/h
時季
2016年7月
天気
晴れ

持って行った水の量

  • 水2l
  • 水900ml
  • 黒岳ロープウェイ

    黒岳ロープウェイ

  • ロープウェイから少し歩く

    ロープウェイから少し歩く

  • 木の間に尖った峰が見える

    木の間に尖った峰が見える

  • 黒岳ロープウェイ
  • ロープウェイから少し歩く
  • 木の間に尖った峰が見える

黒岳から旭岳への縦走

大雪山の北側にある層雲峡。
黒岳の直下にある温泉地で、黒岳の中腹までロープウェイが続く。
黒岳ロープウェイは朝6時からの運行。観光客に混じって並んで始発に乗り込む。
黒岳ロープウェイを下りると、木々の間から尖った山容が見える。
5分ほど木々の間を歩き、今度はリフトに乗り換える。黒岳を見上げながらのリフト。
視線はすでに周辺の山々と同じほどの高さにも見え、眼下には雲海が広がっているのが見える。

  • 次はリフト

    次はリフト

  • リフトを下りると景色が良い

    リフトを下りると景色が良い

  • 登山口

    登山口

  • 次はリフト
  • リフトを下りると景色が良い
  • 登山口

ロープウェイとリフトを乗り継いで30分ほど。
7合目の登山口に到着した。

  • 樹林帯の中を登る

    樹林帯の中を登る

  • 雪も少し

    雪も少し

  • 下に雲海が広がる

    下に雲海が広がる

  • 樹林帯の中を登る
  • 雪も少し
  • 下に雲海が広がる

黒岳

リフトを下りてさっそく登山口から登山道を登っていく。
九十九折りに折り返しながら、標高を上げていく。
リフトからは急登に見えた斜面も、折り返しながらだとそう苦労することもなく登っていくことができる。
20分ほど登ったところで登山道のところどころに雪が残っていた。
アイゼンなどの滑り止めが必要なほどではなく通り過ぎ、周辺の景色を楽しみながら登っていく。

  • 8合目に着いた

    8合目に着いた

  • 眼下の眺めが良い

    眼下の眺めが良い

  • 花もチラホラ

    花もチラホラ

30分ほど経過したところで8合目を通過。
8合目を過ぎると黒岳までのほぼ中間地点。

徐々に背の高い木々が減り、花が多く見えるように変わってくる。
鮮やかな緑の中に見える白い花。
本州では滅多に見られないほどの花がすでに序盤で見ることができた。

  • 9合目に着いた

    9合目に着いた

  • 青空と花

    青空と花

  • 振り返ると山並み

    振り返ると山並み

  • 花が多くなってきた

    花が多くなってきた

  • 9合目に着いた
  • 青空と花
  • 振り返ると山並み
  • 花が多くなってきた

九十九折りの右側には大きくそそり立つ招き岩が見え始め、周辺の山並みはさらに眺めが良く。
足元の花を楽しみながら緑に囲まれた階段を登ると、一気に視界が開けた。

  • 花いっぱい

    花いっぱい

  • 招き岩が立っている

    招き岩が立っている

  • 登山道の横に花

    登山道の横に花

  • 空が開けた

    空が開けた

  • 花いっぱい
  • 招き岩が立っている
  • 登山道の横に花
  • 空が開けた
  • 黒岳に着いた

    黒岳に着いた

黒岳に到着

黒岳は登山口から54分ほどでの到着だった。
遠く離れたところに目指す旭岳の尖った山頂が見える。
北側から大雪山すべてを見渡すような眺めで、緑の中に残る雪とのコントラストがキレイだった。
山から見下ろすと周りには雲海が広がり、石室で話を聞いたところによると、時間が経つほどに雲海が上がってくるという。

  • 黒岳の山頂

    黒岳の山頂

  • 登山道を振り返る

    登山道を振り返る

  • 大雪山が見渡せる

    大雪山が見渡せる

  • 西側は崖のよう

    西側は崖のよう

  • 祠がある

    祠がある

  • 東側は広大な景色

    東側は広大な景色

  • 黒岳の山頂
  • 登山道を振り返る
  • 大雪山が見渡せる
  • 西側は崖のよう
  • 祠がある
  • 東側は広大な景色
  • 石室へ向かう

    石室へ向かう

  • 石室の幕営地が見える

    石室の幕営地が見える

  • 北海岳と北鎮岳の分岐

    北海岳と北鎮岳の分岐

  • 石室へ向かう
  • 石室の幕営地が見える
  • 北海岳と北鎮岳の分岐

北海岳へ向かう

黒岳を過ぎ、ピークをいったん石室へと下りていく。
標高はそう高くはないものの、すでに森林限界に達しているため身長を超えるような植物は少ない。

エゾノツガザクラのピンクやイワヒゲの白が広がる中、黒岳石室の分岐に到着。
まっすぐに進むと北海道2位の北鎮岳。
左へ進むと北海道3位の北海岳。

  • エゾノツガザクラ

    エゾノツガザクラ

  • 石室

    石室

  • 北海岳へ雪渓を下りる

    北海岳へ雪渓を下りる

分岐を左へと進み雪渓を下りていく。
緩やかな下り坂の先には雪解け水が流れ、標高の高い山頂部に水量の多い川があることに驚いた。
水量が変わるのか雪解けが進んでいるせいか、渡る岸は目印と変わっているようだった。

  • 川が流れてる

    川が流れてる

足元の良いところを選んで川を渡って再び雪の上に登る。
下り終えたところから北海岳へと緩やかに登っていく。

  • 雪が広がる

    雪が広がる

  • 登山道は緑が多い

    登山道は緑が多い

  • さらに雪を下りる

    さらに雪を下りる

  • 雪解け水が多い

    雪解け水が多い

  • 花がいっぱい

    花がいっぱい

  • 雪が広がる
  • 登山道は緑が多い
  • さらに雪を下りる
  • 雪解け水が多い
  • 花がいっぱい

登山道は草木の生える地面より50センチほど低く溝になっている。
背を越えるような緑の中、周辺には様々な花が咲く。
北海岳の大きな丸みを見上げながら足元の花を楽しみ、ときどき飛び出すリスにテンションを上げる。

  • 北海岳へ登る

    北海岳へ登る

  • 白い花がいっぱい

    白い花がいっぱい

  • 石の登山道に花

    石の登山道に花

  • イワヒゲがいっぱい

    イワヒゲがいっぱい

  • 登山道の両脇に花

    登山道の両脇に花

  • 右側には北鎮岳

    右側には北鎮岳

  • 登ってきた方を振り返る

    登ってきた方を振り返る

  • 北海岳では緑が減る

    北海岳では緑が減る

  • 北海岳へ登る
  • 石の登山道に花
  • さらに雪を下りる
  • イワヒゲがいっぱい
  • 登山道の両脇に花
  • 右側には北鎮岳
  • 登ってきた方を振り返る
  • 北海岳では緑が減る

北海岳到着

植物に囲まれた登山道を過ぎ、周囲には木が無くなってしばらく登ると北海岳の山頂に到着した。

黒岳からは1時間20分ほどでの到着だった。

  • 北海岳に着いた

    北海岳に着いた

北海岳からは大雪山の火口を見下ろすようで、それを囲むように西側に北鎮岳、間宮岳、振り返って黒岳が見渡せた。
東側はトムラウシ山へと続く平ヶ岳、広大な湿原と樹林帯。
会いたくない大型の野生動物が棲んでいそうな雰囲気がありありと。
見渡す山並みは、東側にニペソツ山や石狩岳。
トムラウシのさらに南側に十勝岳。
木々もなく風が強く当たる。

  • 北海岳

    北海岳

  • 旭岳が見えてきた

    旭岳が見えてきた

  • 北海岳を後にする

    北海岳を後にする

旭岳への登山道

北海岳を過ぎるとアップダウンのある稜線を分岐へ向かって進んで行く。
緩やかな高低差なので風が吹き付けること以外は大変なこともなく、所々に咲き乱れている花々を楽しんで歩くことができる。
東側に見える広い樹林帯を見渡し景色を楽しんでいく。
遠く見えた中岳分岐は意外と近く北海岳から約30分。
ほぼ同じ高さの間宮岳は5分ほど。

  • お鉢を見下ろして歩く

    お鉢を見下ろして歩く

  • 石の上にも花

    石の上にも花

  • トムラウシの方

    トムラウシの方

  • 足元に黄色い花

    足元に黄色い花

  • 分岐はあの丸いところ

    分岐はあの丸いところ

  • お鉢を見渡す

    お鉢を見渡す

  • お鉢を見下ろして歩く
  • 石の上にも花
  • トムラウシの方
  • 足元に黄色い花
  • 分岐はあの丸いところ
  • お鉢を見渡す
  • 中岳分岐

    中岳分岐

  • 間宮岳

    間宮岳

  • 鞍部へ下りる

    鞍部へ下りる

中岳分岐に立つと旭岳はすぐ。
視線と同じ高さの裏旭岳と少し高い旭岳。
旭岳の下部から中腹に掛けて積もる雪渓を直登している人が小さく見える。
赤く崩れやすい土の急斜面を下り、旭岳へと取り付いていく。

  • 雪が多く残る

    雪が多く残る

  • 裏旭岳

    裏旭岳

  • 旭岳へ

    旭岳へ

  • 鞍部は幕営地になっている

    鞍部は幕営地になっている

  • 雪が多く残る
  • 裏旭岳
  • 旭岳へ
  • 鞍部は幕営地になっている

旭岳と中岳との鞍部は幕営地になっており、いくつかテントが張られていた。
周辺にはたくさんの花が見える。
雪渓は緩んで爪先を差し込みやすい状態だった。
ステップを切りながら雪渓の直登。
徐々に傾斜はキツくなり、赤茶色の斜面が近づいてくる。
15分ほどで雪の直登は終わった。

  • ミネズオウ

    ミネズオウ

  • 雪を登る

    雪を登る

  • けっこう急

    けっこう急

  • トムラウシの方

    トムラウシの方

  • 雪を過ぎても急

    雪を過ぎても急

  • 雪を登る
  • けっこう急
  • トムラウシの方
  • 雪を過ぎても急

雪渓が終わっても急な斜面は続く。
崩れやすい赤土は雪よりも滑り、足の裏でしっかりと踏みしめながら登っていく。
山頂が近づくほどに登山道の周りを白い花が埋め尽くすように咲き、大雪山の総仕上げのような雰囲気だった。

  • 滑りやすい

    滑りやすい

  • 山頂が近づく

    山頂が近づく

  • 旭岳に到着

    旭岳に到着

旭岳

黒岳の登山口から3時間35分。
大雪山最高峰の旭岳に到着した。
旭岳の南側は山体が大きく崩れ、旭岳ロープウェイへと続く急な下り坂が見下ろせた。
トムラウシ山や平ヶ岳、石狩岳やニペソツ山などの東大雪の山々。
歩いてきた大雪山の稜線と大きな北海道を堪能できるような山頂だった。

旭岳の山頂は風が強く、温かな陽射し以上に体感温度が低く感じられた。
夏でも低体温症の注意が必要だという様子が垣間見られるようだった。

  • 旭岳

    旭岳

  • 下山路の方

    下山路の方

  • トムラウシの方

    トムラウシの方

  • 石狩岳方面

    石狩岳方面

  • 登ってきた方

    登ってきた方

  • 旭岳
  • 下山路の方
  • トムラウシの方
  • 石狩岳方面
  • 登ってきた方

大雪山からの下山

ロープウェイの駅を目指して最高地点の旭岳から南へと下りていく。
雪の残る北側の登りとは対照的に赤土と熔岩の下り坂になっていた。斜面が急で一気に高度を下げていく。

  • 急斜面を下りる

    急斜面を下りる

  • 岩大きい

    岩大きい

右側にはシューシューと音を立てながら火山性のガスが吹き上げている。
その先には青く雪の残る姿見の池。
池の畔には石室が建てられていた。
こちらがわの登山道はロープウェイから近いこともあるせいか、登山というよりも観光という格好の人たちも多く見られた。

  • 足元が滑りやすい

    足元が滑りやすい

  • 雪と緑

    雪と緑

  • 山頂を見上げる

    山頂を見上げる

  • 池が見えてきた

    池が見えてきた

  • ガスがシューシューしてる

    ガスがシューシューしてる

  • 足元が滑りやすい
  • 雪と緑
  • 山頂を見上げる
  • 池が見えてきた
  • ガスがシューシューしてる

姿見の池まで近づくと、すっかり見なくなっていた草花も多くなった。
まるで草原を埋め尽くすような量の花が咲いている。

旭岳から1時間25分。
ロープウェイの駅に到着した。
山頂では明るかった空も、下山したことで雲海の中に入ってしまい空は曇っていた。

  • 姿見の池

    姿見の池

  • 周りには花がいっぱい

    周りには花がいっぱい

  • 花で覆い尽くされてるよう

    花で覆い尽くされてるよう

  • エゾノツガザクラ

    エゾノツガザクラ

  • チングルマ

    チングルマ

  • 姿見の池
  • 周りには花がいっぱい
  • 花で覆い尽くされてるよう
  • エゾノツガザクラ
  • チングルマ
  • ロープウェイに着いた

    ロープウェイに着いた

下山後に立ち寄った温泉

大雪山白樺荘

旭岳側ではおそらくロープウェイから最も近いのでは無いかと思います。
本来は宿泊施設なので、温泉としての雰囲気はありませんが、最寄りで汗を流せます。
お湯の温度が低めなので、冷えた体でもゆっくりと浸かれました。露天風呂は建物から出て5mも離れていませんが、想像以上に野趣溢れる印象でした。大きな草に囲まれて昆虫も飛んでました。男風呂は2階の客室からも見えるようなので、気になる方は注意です。

大雪山の南側、旭岳ロープウェイ駅から600mほどのところにある宿泊施設。ユースホステルとして利用されている施設で、浴室を日帰り温泉として楽しめる。内湯と露天風呂があり、どちらも温度はぬるめ。内湯は大きな窓から外の様子が見え、露天風呂は大きく育った草木に囲まれてお湯に浸かる。景色は楽しむことができないが、北海道らしいといえば北海道らしい自然の中の露天風呂となっている。泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウムで疲労回復や美肌などの効果があるとされている。

黒岳の湯

黒岳ロープウェイの最寄りの日帰り温泉施設です。朝はゆっくり夜は早めに閉まる印象でしたが、のんびりと温まることができました。泉質は低張性弱アルカリ性高温泉。筋肉痛や冷え性にも効果があるそうです。階段を登って浴室内を行き来するので登山で疲れた足にはちょっとキツいかもしれません。
すぐ隣には民宿があります。

3階建ての温泉施設。1階にレストランがあり大浴場は2階と3階。2階には大浴場があり3階には露天風呂で、浴室内の階段を使って行き来する。浴室内は大きめの窓で層雲峡の眺めを楽しむことができる。広い駐車場と休憩室、研修用の部屋も準備されている。

使った登山道具

周辺の山

同じ時季に登った山