万仏山

1203m

信仰の里山

2018年4月14日

万仏山 登山 (4月)|石仏が並ぶ急峻な岩壁の飯山市の里山
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麓の集落からの石仏が立ち並び、万仏岩という巨岩と、連続する細尾根が特徴的な万仏山。
妙高山や斑尾山などの新潟長野の県境に位置する山々を見通す棚田は、長閑な田園風景としても美しく、近くでは春になると菜の花が多く咲き乱れる。
決して名の知れた山ではないものの、山岳信仰を思わせる多くの仏像と険しい登山道は、地元では知られており、毎年5月8日には山開きも行われている。

複数の登山道がある万仏山でも、万仏岩を通るルートは代表的なもので、逆に言えば他のルートは不明瞭であったりあまり人の歩かないルートになっている。
このルートでは個性的な石仏をいくつも見ることができ、万仏岩からは登山道の様相が変わる。
里山で厚い樹林帯に囲まれた中とはいえ細尾根は高度感もあり、その高低差や距離からは想像できない難易度もこの登山道の魅力。

万仏山周辺は雪が多く降り積もる地域で、暖かな日が続いた中でも斜面には雪が残る。
固く締まったザラメ状の雪で、残雪の下が空洞化していることもあり場所によっては股下まで踏み抜く。
雲が多く時間が経つほどに降水確率が上がる中、強風も懸念される天候で、樹林帯に囲まれているおかげで影響はほとんど受けなかった。

天気の良くない日は眺望の無い山が選択肢

最高標高
1203m
登山口標高
727m
登り
万仏岩お堂
下り
行者尾根
歩行ペース
登り1:12・下り1:13・合計2:25
歩行速度
1.11km/h
距離
2.68km
累積標高
491m
480m
平均斜度
19.9度
時季
2018年4月
天気
曇り
日程
日帰り

歩いたコース

この日のコースタイム

  1. 万仏山登山口
  2. 万仏岩(0:29)
  3. 万仏山 山頂(1:12)
  4. 万仏山 南峰(1:19)
  5. 万仏山登山口(2:15)

万仏山を知ったのは「阿弥陀堂だより」が撮影されたことからでした。
残っている映画のセットを見に行ったところで、周辺にある石仏の数に驚き、それが万仏山の中へ続いていると知り、地元では親しまれている山ということを知りました。
決して有名な山ではないと思いますが、毎年山開きが行われている点や、テープなどのマーキングも比較的新しく残っていることから、里山として手入れがされているのだと思います。

数年前に万仏岩や蟻の戸渡りまで歩いていたので、山の険しさは知っていたのですが、おもいがけずたくさんのイワウチワが見られ、ちょっと得した気分でした。
登山口から山頂まで樹林帯に囲まれているため、眺望が良いとはいえないですが、低山とは思えないほどの歩き応えが感じられます。

使った登山道具

持って行った水の量

下山後に立ち寄った温泉

戸狩温泉 暁の湯

戸狩温泉スキー場から近い場所に立つ日帰り温泉施設。
ゲレンデから徒歩1分ほどの立地で夏季のみの営業。
大きな窓のある内湯と、露天風呂が楽しめ、泉質は透き通った黄色の弱アルカリ性。
疲労回復や関節痛に効能があるとされている。

飯山市周辺の温泉は、市街地からは最も近いのが戸狩温泉だと思います。
冬はスキー客で賑わうのだと思いますが、訪れた日は人数も少なくとても静かでした。
若干、閑散とした雰囲気もありましたが、浴室内は清潔感があり、温かな温泉で汗を流すことができました。
特に香りもなく、あっさりとしたお湯のようで、透き通った褐色が珍しく感じました。

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