信仰の山特集
山は古来から人々の生活の近くにあり、その雄大さや険しさ、荒々しさなどから信仰の対象になることもありました。
いまでも祠や神社が山頂にあることも多く、富士山のように山そのものが祀られていることもあります。
信仰を集めている山は意外と身近にあるもの。
その中でも遺構や名残などが見られる登山道を集めてみました。
よく知られている日本三霊山
各地に信仰の山はあるのですが、中でも霊山としてよく知られているのは、富士山、北アルプスの立山、北陸の白山です。
地域の象徴的な存在として山を信仰する中でも、これらの山は特に人々の心に残る山であったのだろうと思います。
日本三霊山の他にも、三大霊山として数えられる山もあり、こちらは山の選定に諸説あるようです。
今でも修行や鍛錬のために、登山道を歩くこともあります。山を楽しむ際には、登山道の脇にある石仏や標などを傷めたり蔑ろにすることのないように気をつけましょう。
掲載している信仰の山
石鎚山
西日本最高峰で山岳信仰が篤い山として日本七霊山にも数えられている。
ロープウェイの成就駅から山頂へと続く表参道には成就社や前神寺など信仰が垣間見られる。
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伊吹山
滋賀県と岐阜県に跨がる百名山。山頂部分は滋賀県に位置し、県の最高峰の山になっている。日本書紀にも登場するほどの歴史があり古くから霊峰として知られ、神話の中ではヤマトタケルが伊吹山の神と闘い深い痛手を負った場所になっている。
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七面山
法華経を守護しているとされる七面大明神を祀る山として信仰を集めている。
標高1700m付近にある敬慎院には宿坊があり、登拝時にここに宿泊することもできる。
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縁結びの山
山には昔から多くの神々が祀られています。
修験者の道場として登られた山や、山そのものを御神体として祀っていたものなど。
長い長い歴史の中で親しまれ崇められてきました。
穂高岳や甲斐駒ヶ岳などのように山頂に社が祀られている山も多く見られます。
そんな山の中から、とくに縁結びの神が祀られていると言われる山を選びました。
株式会社世界文化社発行の「全国ご利益登山ガイド」を基準に掲載の山を選びました。
登山は決して御利益を期待して行うものではないと思います。
ただし山に登る楽しみは人それぞれ。
苦しい思いをして登って、山頂から眺めるその光景に御利益を感じる人もいると思います。
山に親しみ大切に思うための、知識の1つになればと思います。
全国ご利益登山ガイド
発行日:2012年4月25日初版第1刷
発行者:小穴康二
発行:株式会社世界文化社
印刷製本:大日本印刷株式会社
御嶽山
長野県と岐阜県の県境に跨がる3000mを越える独立峰。3000m峰としては日本最西端で山頂には御嶽神社の奥社がある。
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戸隠山
修験者の山として崇敬を集めた山です。現在でも戸隠山を背負うようにして戸隠神社が祀られ、たくさんの人が訪れています。
天の岩戸伝説の残る山としても知られています。
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鳳凰三山
鳳凰三山は三つの山の総称です。
最高峰の観音岳に、地蔵岳、薬師岳が連なり、特に地蔵岳にはたくさんの地蔵菩薩が祀られています。
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