姥捨山の巨岩を見上げる

冠着山(姥捨山)

1252m

坊城平 2017年4月14日

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姥捨山という山名でも知られている冠着山。
善光寺平を見下ろす標高1200mほどの山で、象徴的な山のひとつとして聳えている。
山頂にある冠着神社には月夜見尊が祀られ、古今和歌集や高浜虚子が月を謳ったほどに謂われがある。
また冠着山の麓では棚田が広がり、JR篠ノ井線の姨捨駅付近は日本三大車窓としても知られている。

坊城平から登る冠着山のルートは、児抱岩へと続く分岐があり、尾根上から眺望が開けているところありと眺めが良い。
登山口から山頂まで樹林帯に覆われ、この季節は花も緑もないが、足元には福寿草などの山野草が咲いているところも見られる。

そう標高が高くないうえ、登山口が上に位置しているため天候を確認してから登ることができた。
青空の広がる天気で、春霞のなか遠くまでの眺望は無かったものの気軽に歩ける陽気だった。

歩いたコース

登り
児砲岩
下り
いこいの森
最高標高
1252m
登山口標高
975m
距離
2.33km
累積標高
323m
332m
平均斜度
15.7度
時季
2017年4月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り0:33/下り0:14/合計0:47
平均した歩行速度
3.12km/h

この日のペース

  1. 坊城平
  2. 児抱岩分岐(0:11)
  3. 児抱岩(0:15)
  4. 児抱岩分岐(0:19)
  5. いこいの森分岐(0:25)
  6. 久露滝分岐(0:27)
  7. 冠着山(0:33)
  8. 久露滝分岐
  9. いこいの森分岐
  10. 坊城平(0:47)

冠着山は大きく麓から登るルートと峠道から登るルートとに分けられるのですが、今回は峠道に近い坊城平というキャンプ地からのスタートでした。
山頂との高低差は300mほどで、車道を使って700mほども登ってくることができます。
ただ冬季は通行止めになっていることもあり、春先は道が整備されずに枝や岩が落ちていることも多くあります。もともと道幅が広い道路では無いですし、擦れ違うのにも気を遣うような道路なので、事前に状況を調べておいた方が良いです。
坊城平もキャンプ施設に見えますが、営業しているのか?という雰囲気でした。
登山だけではなく児抱岩でのクライミングを楽しむなど、人も多いので迷ってなにかあるということも少ないと思いますが、狭い箇所や地面が緩い場所もあったので、短いコースですが注意はした方が良さそうです。

持って行った水の量

坊城平から冠着山へ

標高が1000mに届きそうなほどの高さにある坊城平から冠着山へ。
その高低差は300mほど。
坊城平からは木の枝に隠れて冠着山山頂の影が見える。

麓の千曲市からは細い林道を登って坊城平へと至る。
冠着山は、中央道姨捨SAのスマートETCか上信越道坂城ICから国道77号線をJR姨捨駅方面へ向かう。
県道338号線の更級小学校から狭い農道へと入り、畑の隙間を縫うように細い道路を登っていく。
獣避けのフェンスを開き、坊城平へと続く細い林道を進む。
まだ春が来て間も無い季節だけに、林道には落石や木の散乱が激しい。
林道からも長野市内への眺めが良く、車を停めて眺望を楽しみたくなるほど。

坊城平の駐車場には20分ほど登ったところで到着した。
駐車場は広く、50台ほどは停められる。

坊城平から児抱岩へ

広い坊城平に車を停め、2つある登山口から児抱岩方面から山頂へと向かっていく。
5mほど上がってすぐにかえる池という小さな池があった。
近づくとイモリが水の中に飛び込んでいく。

登山道は広く車が走ったような形跡もある。
見上げると山頂の山影が見える。
5分ほど登ったところで広い道から右の斜面へと入っていく登山道が見えた。
テープがあるため、そのまま印に沿って登っていく。

すると分岐があり、山頂と児抱岩が書かれた標に差し当たった。
矢印に沿って児抱岩方向へと登っていくと、木が開け長野市を一望する場所を通過した。
第四展望所と書かれた板が木に下げられている。

斜面を横切るように登山道が続いていく。
そのまま進んで行くと、ふと左へと折れ登っていく登山道があり、赤いテープが付けられていた。
このまま真っ直ぐ道に沿っていけば直接山頂へ、左の登山道へと入っていけば児抱岩の直下へと続く。
山頂も近いので児抱岩方面へ。

すぐそこに見える児抱岩へ、丸みを帯びた尾根道を登っていく。
直下に出ると瑞牆山の大ヤスリ岩のように聳えた岩壁が見えた。

規模としては大ヤスリ岩とは比較にならないほど小さなサイズの児抱岩。
クライミングとして人気の場所のようで、この時もふたりが岩壁に挑んでいた。

児抱岩から山頂へ

児抱岩から登山道へと戻り、ふたたび分岐点から山頂へと登っていく。
落ち葉を踏みしめながら進むと、坊城平から直接登ってくるルートと合流した。
それまで細く狭い登山道が続いていたのが、合流してからは広く木段が埋められた登山道に変わる。

合流地点から3分ほどで、今度は久露滝からの登山道と合流。
登山道は左へと折れてすぐに山頂が見える。

陽の当たる尾根のルートは、最後の最後にきての急登という思いで、なかなかに足が上がらず山頂が近づかない。
山頂の影になるところには10センチほどの雪が残り、それを踏みしめて登っていくと山頂に到着した。

冠着山山頂

山頂は広く登山道上に冠着神社の鳥居が建てられている。
木があるので長めは限られているが、北側には飯縄山や妙高山、戸隠山と高妻山、少し回り込めば白馬岳を見ることができる。
南側は春霞の中、美ヶ原が見える。

山頂直下には鉄骨で作られた東屋もあり、景色を楽しむことができる。

坊城平への下山

下山は久露滝分岐を過ぎて児抱岩への分岐を直接坊城平へと下りていく。
落ち葉がフカフカとしているものの、勾配は急で大きな石も多い。
坊城平が近づくと福寿草が咲いているところもあった。

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