残雪期の根子岳
根子岳への登山口といえば、主には菅平牧場と峰の原。
どちらも歩きやすいコースではあるものの、一般的なのは菅平牧場から。
駐車場の横に登山口があり、道路状況もアクセスするにも分かりやすい。
雪が解けると入口で協力金の支払いがあり、もっとも近い駐車場に向かうことができる。
何度目か分からないけど慣れた場所
案内板の建つ登山口から、登りへと入っていくとすぐに雪が残っていた。
固く締まって埋まることのない残雪。
ただ滑りやすい。
急な階段に代わって標高を上げて振り返ると、そう長く歩いているつもりはなくても、駐車場が下の方へ離れたように見える。
曇天から雨の予報の空も、うっすらと北アルプスや八ヶ岳が見えた。
雨の心配しなくても良さそうだった。
東屋
20分
歩き初めて20分ほどで東屋まで登ってきた。
牧場を見下ろす場所に建ち、このコース序盤の休憩場所になっている。
ベンチが置かれ、周囲の山々を見渡すにもちょうど良い。
ここでしばらく時間を過ごし、山頂へ向かって登っていく。
根子岳はここまでが核心部的な・・・
眺めの良かった登山道はここまでで、白樺が多く茂った樹林帯へと入る。
足元は整備されているものの、東屋までの階段や整地がされているわけではなく、段差と泥濘の登り坂続く。
5分ほど登ったところで登山道には残雪が多くなった。
滑りやすい雪を踏んでいくと、すぐに雪のない登山道に戻り、岩と泥と雪とを繰り返しながら登っていく。
足が重たい
東屋から25分
根子岳山頂まで0.8kmの看板があった。
このコースにある0.8kmの看板は、何度通っても残り0.8kmには思えず、倍とはいかないまでも1km以上はあるように感じる。
ただ目安には変わりなく、この数字が合っていなくても、もうじき山頂が見える場所まで登ってきたといえる。
肺が痛い
だんだんと白樺が薄くなり、登山道の両側は笹が多く感じられる。
木々がないぶん眺望が良く、曇り空でも振り返った景色が楽しめた。
ここから山頂までは登り坂の角度がキツくなっていく。
雪が多く残り、踏み跡に沿って山頂へ。
山頂が見えるところまで登ってくると、そこまで残っていた雪が無くなって、ガレ場のように石が露出した登山道になった。
登る先には山頂の根子岳神社の祠が見える。
ここまでキツかったのだけど、たぶんズボンの下に寒さ対策でタイツを穿いたのがアレだったんじゃないかって・・・
根子岳山頂
登り始めてから1時間24分ほどで根子岳の山頂に着いた。
序盤の東屋でゆっくりと過ごしていた以外にも、ところどころで足を停めないと久しぶりの2000m近い山は厳しかった。
空は雲ばかりでも間近の四阿山が見えるばかりか、その先の浅間山の噴煙が見え、北側の志賀高原もはっきりと見ることができた。
一緒に登ってくれた同行のメンバーとしばらく山頂で過ごし、好転しない天気での眺望を楽しんだ。
そういえば
下山
根子岳からの下山は、登ってきた登山道を折り返す。
眼下に見下ろす菅平は、まだ葉が付いていない木々がいっぱいで、枝の先が赤くなって見えるのが印象的だった。
晴れていれば北アルプスが一望できるはずの場所も、今回はハッキリと見ることができない。
ただ暑すぎない空模様での根子岳も良く、久しぶりの登山らしい雰囲気の登山を楽しめた。
とにかく、ゆっくりと歩いてもらって助かった