本白根山

2150m

万座と本白根を繋ぐ

探勝歩道入口 2017年6月16日

本白根山 登山(万座温泉) (6月)|万座温泉から登る本白根山
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火山として活動を続ける草津白根山。
逢ノ峰、本白根山と複数の峰が聳える百名山で、白根山本体には規制のレベルが下がっても山頂へと登ることができなくなっている。
そのため、たいていは本白根山の最高地点を山頂として登ることも多い。
草津側から登る殺生河原の登山口や、ロープウェイを使用した登山口などがある中で、万座温泉から樹林帯を本白根山へと向かう。

一般車用の駐車場は工事のため、大型バス用の駐車場の端に車を停めて探勝歩道から本白根山へと向かう。
探勝歩道は万座ハイウェーの入口にあるため、関東からは嬬恋から有料道路を通るか、草津から白根山を越えて向かう。
長野側からは志賀高原から渋峠を通って万座温泉へと向かうか、高山村牧から林道を抜けて万座へと至る。

雲ひとつない晴天の朝で、梅雨の合間ながら陽射しが強い。
時間が経つにつれて雲が増え、強く風が吹き付ける天候に変わっていったが雨が降るような気配もなく、樹林帯の中では風の影響もなく歩きやすかった。

厚く笹が茂る季節でもあるせいか野生動物が現れることもあり、登山中の出会い頭の接近には十分に注意をしたいところ。

歩いたコース

登り
万座温泉
下り
万座温泉
最高標高
2150m
登山口標高
1686m
距離
660km
累積標高
538m
535m
平均斜度
9.2度
時季
2017年6月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り1:01/下り0:42/合計1:43
平均の歩行速度
3.85km/h

この日のペース

  1. 探勝歩道入口
  2. 探勝歩道最高点(1:01)
  3. 探勝歩道入口(1:43)

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山と高原地図 志賀高原 草津白根山・四阿山
山と高原地図 志賀高原 草津白根山・四阿山
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草津白根山の火山活動のため長らく立ち入りの規制がされていましたが、前日に解除され整備が始まるということで登ってみました。
ただ今回のコースは規制圏外なので、もともと登ることはできたのですが、雰囲気だけでもと。
硫黄の香りが漂う万座温泉からは火山の雰囲気がほとんど感じられず、樹林帯に覆われ続ける登山道でした。
笹も多く茂り熊の生息域でもあるので人の少ない時間帯でドキドキとしながら登りました。
実際、下山時にカモシカと出会ってしまい、お互いに見つめ合いながら数分、進行方向が同じだったようで、ときどきお互いの距離を確認しながら下りていくということがありました。
草食とはいえ野生動物は怖いと感じました。
また前日に雨が降ったせいか木道が濡れており、とても滑りやすくなっていました。

使った登山道具

持って行った水の量

万座温泉から本白根山へ

嬬恋と万座温泉を結ぶ万座ハイウェー。
その万座温泉側の入口にある探勝歩道入口から本白根山へと向かう。
入口から標高が高く本白根山までの高低差も高くは無いため、比較的平坦な登山道が続くが本白根山が遠く高く見える。
道路に沿って歩道に入り、すぐに木段が整備された登山道が続く。
周りには笹が茂る。
木段を登っていくと一気に高度が上がっていくようで、すぐに駐車場が下の方に見える。

10分と経たないうちに笹に囲まれた道から樹林帯の中へと入っていく。
まわりにはコメツガやダケカンバなど。
緩い登り下りを繰り返しながら、木段と土の登山道が続いていく。

眺望はほとんど無く、花もほとんど見られない。
緑に囲まれた中を登山道に沿って進み、登山口から40分ほど。
左側には草津白根山が見えた。

弓池への看板が見えるころには、本白根山や探勝歩道の最高地点が見え、入口から遠く見えていた場所の近くまできたことを感じる。
それまで緩くアップダウンを繰り返してきた登山道はここから木段を下り、50mほど標高を下げてから再び登り返していく。

身の回りの木々もだんだんと疎らになり青空が広がる。
木道が整備されて歩きやすい登山道を進むこと入口から1時間。
ハイマツが広がり一気に眺望が開けた。

進む正面には四阿山に北アルプス。
振り返れば横手山などの志賀高原の山々が見渡せる。
ハイマツの中を進んで行くと登山道は大きく左に巻き、疎らな木々の中を進んで行くと探勝歩道の最高地点に到着した。

本白根山最高地点

入口からは1時間ほどでの到着だった。
本白根山の山頂は立ち入り禁止のため、探勝歩道の最高地点で到着。
最高地点から続く遊歩道は、涸釜を巻くように展望所へと続いている。
本白根山山頂も見渡せる。
東側からは大きな雲が湧き上がり、夏の空のような様相だった。

万座温泉への下山路

探勝歩道最高地点からは、登りと同じルートを万座温泉へ。
濡れた木道は滑りやすく、登りよりも下りの方が気を遣う。
緑に囲まれた登山道を下り万座温泉へと到着。

途中、カモシカに道を塞がれ立ち往生しつつもお互いに距離を保ち合い無事に下山した。

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