乗鞍岳

3026m

残雪期3000m

春山バス位ヶ原山荘 2014年5月19日

乗鞍岳 残雪期登山(春山バス位ヶ原山荘) (5月)|ゴールデンウィークを過ぎた残雪期に登る
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北アルプスの南側にある乗鞍岳。
最高地点で3000mを越える高峰は、23もの峰が集まった総称として乗鞍岳と呼ばれている。
3026mという標高にもかかわらず、2800m付近の畳平までバスで行く事が出来るので高低差も少なく、気軽に森林限界が楽しめる。

ゴールデンウィークから2週間ほど過ぎ、天候が安定して晴れた日が続く北アルプス。
乗鞍高原からの春山バスは位ヶ原山荘まで運行している。
畳平への除雪も進み、高い雪の壁が出来上がっていた。

乗鞍岳の残雪期登山ルートは、春山バス位ヶ原山荘から始まり、ゴールデンウィークを過ぎた時期に登ることが推奨されています。このルートは、北アルプスの南側に位置し、最高地点である3026mからの素晴らしい眺望を楽しめます。特に、2800m付近の畳平までバスで行くことができ、気軽に森林限界を楽しむことが可能です​。

キャラクター

乗鞍岳の残雪期登山ルートを体現するキャラクターを描きました。このキャラクターは、ゴールデンウィークを過ぎた時期の変わりゆく雪の風景を横断するために必要な強靭さと敏捷性を備えています。軽量のアイゼンやトレッキングポールを含む春の登山装備を身につけ、柔らかく溶けゆく雪を扱う準備ができています。彼らの服装は、雪の斑点と新緑が現れる遅い春の季節を反映しています。キャラクターの表情は、更新の季節に山々の静けさと美しさを体験する喜びと決意が混じり合ったものです。
登り
位ヶ原
下り
位ヶ原
最高標高
3026m
登山口標高
2350m
距離
5.20km
累積標高
672m
673m
平均斜度
14.7度
時季
2014年5月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り2:21/下り0:49/合計3:10
平均の歩行速度
1.66km/h

この日のペース

  1. 位ヶ原山荘
  2. 乗鞍岳 剣ヶ峰(2:21)
  3. 位ヶ原山荘(3:10)

歩いたコース

Amazonや書店で買える地図

山と高原地図 乗鞍高原
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乗鞍岳というと、その標高の割に高低差が少なく登りやすい山という印象があります。
残雪期では最寄りの畳平まで行くことができない場合もあるので、若干高低差が変わりますが、それでもやはり近いです。雪があるだけにどこでも歩けるので、冬だけのルートを選び登りましたが、なかなかの角度でした。夏に登らないルートは冬は大変です。

使った登山道具

持って行った水の量

位ヶ原から残雪の乗鞍岳へ

松本市街から休暇村乗鞍高原へ、国道158号線を沢渡手前で左へと進む。
梓湖を渡って道なりに乗鞍高原へ。
夏は高原の雰囲気を楽しむ観光客が多く訪れる乗鞍岳も、スカイラインの開通前はスキー客が多く訪れる。
森林限界に達した広い山肌は、障害物の無い絶好のオープンバーンのようで、平日・休日関わらず、麓の観光センターには人が集まっている。
休暇村には駐車場が広く設けられているため、そこで車を停めて春山バスに乗り込む。

残雪期の乗鞍岳春山バス

冬季閉鎖中の乗鞍スカイラインは4月末から運行開始。
位ヶ原へ向かうには乗鞍観光センターからバスに乗る。
約30分ほどバスに揺られると位ヶ原山荘に到着。
ここから歩いて山頂を目指す。

スカイラインを少しだけ歩いて雪の上へ。
高く積もっている雪もこの時季は解けてシャリシャリとした状態になっている。
雪の上に乗るといきなりの急登が始まる。
溶けかけた雪は滑りやすく足を取られやすい。
スキー目的の人が多いので、スキーを担ぎ、アイゼンを履いて登っていく。

最初の急登を登り切ると森林限界に到達したようで背の高い木が少なくなった。振り返ると穂高岳連峰と槍ヶ岳が近くに大きく見える。

振り返って穂高岳を眺めつつ、いったん緩くなった斜面を登りつつ先に見える乗鞍岳を目指す。
左側には除雪が終わったスカイラインのアスファルトが見える。
雪の多い所では10m以上も積もり、高い壁のようになっている。
スカイラインの周辺は立ち入り禁止なので、雪の壁を見る場合は途中から道路沿いに歩いていく。

スカイラインを横断し、避難小屋を越えたところで東側へルートを変えた。
夏のルートは肩ノ小屋から北側の斜面を登るところを、雪のある時季は自由に歩くことができるため、東側の斜面から山頂への直登をする。

山頂への直登は勾配が急で足元に気をつけないと滑り落ちていきそうなほど。
振り返ればスカイラインは真下に見え、周辺の山々への眺望も良い。
遠く浅間山や八ヶ岳、南アルプスなどへの眺めも良い。
ただ真っ直ぐにひたすら雪の勾配を登り続ける。

乗鞍岳山頂

位ヶ原から登り続けること約2時間20分。
急登を登り切り山頂に到着した。

山頂には乗鞍神社が建てられ、雪から守るようにシャッターが閉められていた。
南側に御嶽山、西側に白山、北側には北アルプスの山々が見える。
東側は八ヶ岳や浅間山が連なっている。火山湖は雪が積もり表面は真っ白になっていた。

山頂まで登ったスキーヤーは、ここからそれぞれのスタート地点に向かって斜面を滑り下りていった。

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下山後に立ち寄った温泉

乗鞍高原 湯けむり館

標高1000mを越える高原にある温泉。
硫黄の香りが漂う乳白色の温泉が楽しめる。
内風呂と露天風呂があり、目の前には乗鞍岳が大きく聳えているので景色を眺めながらお湯を楽しむことができる。
休憩室の他にレストランが併設され、パスタやピザを食べることができる。

春山バスの乗り場にとても近くて便利です。
硫黄の香りが漂って、とても温まるお湯で露天風呂の方が若干ぬるめでした。
関節のこわばりや、関節痛、筋肉痛などの効能があるようで、登山後にはちょうど良いのかなと言う印象でした。
大きな窓のある内湯と、開放的な露天風呂は乗鞍岳を眺めるような眺めで、とても景色が良いのでゆっくりと浸かるのにお薦めです。
眺めは内湯の方が良く感じました。

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