残雪の四阿山登山 根子岳縦走
四阿山への登山口として一般的な菅平高原は駐車場の標高が1,590m。
根子岳がすぐそこに見え、身近な印象で山へ入っていくとができる。
根子岳への登山口は駐車場からすぐ上にあり、四阿山へは少し東側へ歩く。
四阿山登山口と書かれたゲート潜って登山道へ。
周りを木々に囲まれた登山ルートを上っていく。
最初の何分かは平坦で歩きやすい。
右側に小さな川が流れ、水の音が気持ち良い。
四阿山の登山ルートへ
川を渡り、大きく右へと巻いていくといよいよ登山ルートは傾斜が増していく。
周りには笹が広がり、ところどころに花が咲いている。
登山口から1時間ほど。
景色が開けたところで振り向くと菅平高原が広がり、その向こうにはアルプスの山が見える。
だんだんと見晴も良くなり、左手には根子岳を見晴ながら四阿山へと上っていく。
2時間も歩かないうちに四阿高原との分岐に到着。
この辺りまで登ってくると足元にも段々と大きな石が目立つようになってくる。
周囲の景色も良くなって、アルプスの峰々と、東側には浅間山、隣の根子岳は徐々に視線と同じ高さに変わっていく。
小さなピークの連続する小四阿は登山口から2時間と掛からずに到着した。
ここまで登ってくると四阿山が近い。小四阿の峰を巻くようにして鞍部へと下りていく。
鞍部からの勾配を登っていくとだんだんと残雪が目立つようになってきた。
小四阿から20分ほどの地点では残雪が厚く残り登山ルートを隠して分かりづらい。
足跡を探りながら残雪を登り、どこからか外れてしまった夏道へ戻る。
残雪を登り切ると平坦になったルートの向こうに四阿山の山頂が頭を出していた。
周りには笹と松が目立つ。
ところどころに残る雪を踏みしめながら軽いアップダウンの登山ルートを進んでいく。
根子岳への分岐を過ぎると四阿山の尖った山頂がすぐ近くに見える。
山頂直下には木の階段。
階段の左右は植生復元のため立ち入ることができないので、階段に合わせながら登っていく。
四阿山山頂に到着
菅平高原の登山口から2時間14分ほど。四阿山の山頂に到着した。
山頂にある2つの祠の周りにはたくさんの登山者が休んでいた。
周りの景色を見渡すと根子岳を見下ろし、上信越の山と八ヶ岳、アルプスの眺望が良かった。
四阿山からは根子岳への縦走路へ。
登山ルート上にある分岐を下りて鞍部へ。
西側の斜面は雪が溜まりやすいのか残雪が深く、もともとの急傾斜がさらに歩きづらくなっていた。
滑りやすい雪の斜面を降りて四阿山から300mほど下りた鞍部へ。
下りきると再び根子岳へと登りが始まる。
ここからは笹が広がり根子岳がキレイに見える。
急傾斜を下りたあとに根子岳への登り返しはきつい。
とくに危ないような場所もないので、ゆっくりと踏みしめながら根子岳山頂へと登っていく。
振り返ると四阿山。木の間からは滑りやすい雪の傾斜が見える。
根子岳の登山ルートでチェックしたいのが「順路」の標。
江頭2:50の写真は今年も健在で、無事に冬を越した模様だった。
根子岳山頂
四阿山から1時間15分、根子岳に到着した。
ここからは四阿山がよく見える。
登ってきた山を眺めるのも気持ちが良い。
ここからは菅平高原へと下りていく。
山頂付近は背の高い木も少ないので、見晴らしも良く気持ちが良い。
根子岳からの菅平への下山は1時間と掛からない程度。
雪解けの残雪が多い時期とはいえ、気軽に日帰りの縦走が楽しめるルートだった。