ロッヂ長兵衛から登る大菩薩嶺
登山シーズンは塩山駅から登山口までバスが出ているが、5月は休日だけということもあり、タクシーで上日川峠へと向かう。
駅からロッヂ長兵衛の前まで5500円ほど。
交通機関は事前によく調べておきたい。
上日川峠のロッヂ長兵衛の周りには駐車場があり、ここから大菩薩嶺を目指して歩く人も多い。
トイレもあり、登り坂も緩やかで歩きやすく、足を慣らしながら登っていくことができる。
天候はあいにくの曇り空で、雨が降る予報ではないのが救い。
湿り気のある雰囲気の足元を、滑らないように注意をしながら歩いていく。
歩き始めて20分ほどで福ちゃん荘に到着した。
ここは雷岩へと急登を登る最短ルートと、大菩薩峠へと周回するルートとの分岐にあたる。
眺望がある日なら大菩薩峠へ廻る1択にするところ、今回は曇り空で雲も厚いため唐松尾根へと進んだ。
木々に囲まれながら緩やかに登る登山道は気持ちが良く、空が白くても気にはならない。
木の間からは大菩薩峠から続く稜線が見え、その近さと上日川峠からの高低差の少なさを感じる。
下りと登り返しを繰り返しながら、徐々に稜線へと近づき、やがて大きな石が埋まる急登に差し掛かった。
見える稜線は近く、急登とはいっても距離も高さもそうないので、ゆっくりとでも歩を進めるとすぐに雷岩が見えてくる。
上日川峠から1時間ほど経過したところで、雷岩に到着した。
天候さえ良ければここが絶好のロケーションで最高の休憩地点になる。
雷岩の上に立つと風を遮るものが無く、風に乗った雲の水滴が舞ってくるようで体温を奪われる。
時々、雲が切れて上日川峠が見下ろせる程度で、真っ白な景色の広がる雷岩だった。
大菩薩嶺 山頂
山頂は雷岩から北へ5分ほど歩いた地点。
全体を樹林帯に覆った場所で、眺望は全く無い。
登山道にある木の表面は、動物に囓られたのか皮が剥がれているところが多く見られた。
矢印に沿って山頂方向へと進むと、標の立てられた山頂に到着した。
丸川峠への下山
大菩薩嶺からの下山は丸川峠へと向かう。
眺望の無い天候なので樹林帯で緑や苔を楽しみながら下りる。
湿った石や土に足を取られないよう、急がずに花や緑を楽しみながらの下山。
丸川峠までは穏やかな下り坂が多く、ゆっくりと標高を下げながら丸川荘まで進んで行く。
丸川荘では休憩と合わせてコーヒーなどの飲食が楽しめる。
富士山が見える場所でもあるので、天候が良く時間のあるときにはゆっくりしたいところ。
丸川峠からは急な勾配と狭い登山道が連続する。
上日川峠を登山口と考えると、丸川峠を周りは下山の方が距離も時間も長くなる。
急な尾根から林道を抜け丸川峠の分岐にある駐車場へと到着した。