大菩薩嶺

2056m

富士山眺望の山が真っ白だった

上日川峠 2017年5月15日

大菩薩嶺 登山(上日川峠) (5月)|上日川峠から唐松尾根を登り丸川峠へ
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大菩薩峠から山頂付近の雷岩へと続く稜線は大菩薩嶺を登る醍醐味ともいえる絶好の眺望。
富士山を背に見ながら、南アルプスの山々を眺めて登る稜線は気持ちが良いばかりか足取りも軽くなる。
上日川峠にあるロッヂ長兵衛からのスタートなら、歩く距離も短く高低差も少ないため、体力に自信が無くても登ることができる。

上日川峠付近から眺めることのできる南アルプスや富士山が見もの。
今回は唐松尾根を登ったため、雷岩から景色を楽しみたいところだった。
山頂から丸川峠へと続く下り坂では、苔の中に咲く花がきれいだった。

曇りで雨が降ることはないだろうという予報の中、厚い雲が大菩薩連嶺を流れていくのが見える。
気温は15度を越え歩くのにはちょうど良いが、稜線は風が強いため落ち着いて休憩をするには少し肌寒い。

歩いたコース

登り
上日川峠
下り
丸川峠
最高標高
2056m
登山口標高
1600m
距離
8.37km
累積標高
511m
1031m
平均斜度
10.4度
時季
2017年5月
天気
曇り
日程
日帰り
歩行ペース
登り1:09/下り1:59/合計3:08
平均の歩行速度
2.78km/h

この日のペース

  1. 上日川峠
  2. 唐松尾根分岐(0:11)
  3. 大菩薩嶺山頂(1:09)
  4. 丸川峠(2:02)
  5. 丸川峠分岐(3:08)

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山と高原地図 大菩薩嶺
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天候が良くなかったので眺望は考えずにルートを選びましたが、登に来たというよりは下りに来たという印象の大菩薩嶺になりました。
車で上日川峠へと登ると距離も長く高く登った気持ちになるので、なおさらお手軽登山という印象が強いのかもしれません。
富士山が見える山は、やはり晴れた日に登りたいと思りました。

使った登山道具

持って行った水の量

ロッヂ長兵衛から登る大菩薩嶺

登山シーズンは塩山駅から登山口までバスが出ているが、5月は休日だけということもあり、タクシーで上日川峠へと向かう。
駅からロッヂ長兵衛の前まで5500円ほど。
交通機関は事前によく調べておきたい。

上日川峠のロッヂ長兵衛の周りには駐車場があり、ここから大菩薩嶺を目指して歩く人も多い。
トイレもあり、登り坂も緩やかで歩きやすく、足を慣らしながら登っていくことができる。

天候はあいにくの曇り空で、雨が降る予報ではないのが救い。
湿り気のある雰囲気の足元を、滑らないように注意をしながら歩いていく。

歩き始めて20分ほどで福ちゃん荘に到着した。
ここは雷岩へと急登を登る最短ルートと、大菩薩峠へと周回するルートとの分岐にあたる。
眺望がある日なら大菩薩峠へ廻る1択にするところ、今回は曇り空で雲も厚いため唐松尾根へと進んだ。

木々に囲まれながら緩やかに登る登山道は気持ちが良く、空が白くても気にはならない。
木の間からは大菩薩峠から続く稜線が見え、その近さと上日川峠からの高低差の少なさを感じる。
下りと登り返しを繰り返しながら、徐々に稜線へと近づき、やがて大きな石が埋まる急登に差し掛かった。

見える稜線は近く、急登とはいっても距離も高さもそうないので、ゆっくりとでも歩を進めるとすぐに雷岩が見えてくる。
上日川峠から1時間ほど経過したところで、雷岩に到着した。

天候さえ良ければここが絶好のロケーションで最高の休憩地点になる。
雷岩の上に立つと風を遮るものが無く、風に乗った雲の水滴が舞ってくるようで体温を奪われる。
時々、雲が切れて上日川峠が見下ろせる程度で、真っ白な景色の広がる雷岩だった。

大菩薩嶺 山頂

山頂は雷岩から北へ5分ほど歩いた地点。
全体を樹林帯に覆った場所で、眺望は全く無い。
登山道にある木の表面は、動物に囓られたのか皮が剥がれているところが多く見られた。
矢印に沿って山頂方向へと進むと、標の立てられた山頂に到着した。

丸川峠への下山

大菩薩嶺からの下山は丸川峠へと向かう。
眺望の無い天候なので樹林帯で緑や苔を楽しみながら下りる。
湿った石や土に足を取られないよう、急がずに花や緑を楽しみながらの下山。
丸川峠までは穏やかな下り坂が多く、ゆっくりと標高を下げながら丸川荘まで進んで行く。

丸川荘では休憩と合わせてコーヒーなどの飲食が楽しめる。
富士山が見える場所でもあるので、天候が良く時間のあるときにはゆっくりしたいところ。
丸川峠からは急な勾配と狭い登山道が連続する。

上日川峠を登山口と考えると、丸川峠を周りは下山の方が距離も時間も長くなる。
急な尾根から林道を抜け丸川峠の分岐にある駐車場へと到着した。

下山後に立ち寄った温泉

大菩薩の湯

大菩薩嶺の麓にある日帰り温泉施設。
高いアルカリ性の泉質が特長で、トロトロとした柔らかさがある。
内湯と露天風呂があり、どちらもお湯はぬるめで長く浸かることができ、関節のこわばりや筋肉痛、関節痛に効果があるとされている。
温泉のほか休憩スペースがあり、食事を楽しむこともできる。

長時間の滞在もできるので、湯治という意味合いもあるのと思いました。
やわらかく入りやすいお湯で、高アルカリ性というくらいなので浸かっているうちからスベスベしてくるような印象でした。
温度が高すぎないのも、登山後にはしっかり入って筋肉をほぐすことができるようで気持ちが良かったです。

お世話になった山小屋

丸川荘

大菩薩嶺の北側、丸川峠に位置する山小屋。
山頂からは約1時間、県道から1時間半ほどの場所に建っている。
小屋の前からは富士山を望み、室内の明かりはランプを使用している。
山小屋特有の発電機の音も無く、静かな時間を過ごすことができる。

樹林帯の開けた草原のような場所に建っていました。
建物の外見は古びた雰囲気ですが、山小屋らしい落ち着いた空気感と自然の音以外は聞こえないような静けさでした。
ランプの灯りと自家焙煎のコーヒー、薪で焚いたご飯が特長です。

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