金華山の大手道
岐阜市の平野部を一望するように突き出している金華山。
山頂部にある岐阜城は象徴的で、山を縫うように複数の登山道が岐阜城へと続く。
金華山の西側にはロープウェイと庭園、文化財の展示などの観光施設が建ち並ぶ。
その傍らに遊歩道や登山道の入口が設けられ、早朝から山頂を目指す人が金華山へと入っていく。
駐車場がどこも閉まっているじゃないか
金華山の駐車場は北側にある長良川沿いに設けられている。
朝8時半からの解錠で、それまでは護国神社の近くにある臨時駐車場が使用できる。
広々としたアスファルトの駐車場で、100台以上は停められそうなほど。
朝早くから停まっている車も多く、そのなかで準備を整えて金華山へ。
岩壁の地形や庭園の様子を見ながら、金華山の北側から南側へ向かって歩いていく。
駐車場から遠い。
住宅に囲まれた細い路地を過ぎると、七曲がりの標識が山の方を差していた。
矢印に沿って坂を登り、木々の間を抜けていくと案内板が建てられていた。
七曲がり
七曲がりの登山道は、戦国時代には本丸への主な通路として使用される大手道だったという。
いわば正面玄関のような登山道で、見るからに広く傾斜もなだらかだった。
遊歩道ともいえるような歩きやすさで、金華山の斜面を左へ右へと折れ曲がりながら、徐々に山頂へと近づいていく。
足元は未舗装ながらも整地されたところも多い。
朝陽が当たる山の東側と違い、西側から登っていく登山道は木々が光を遮るために薄暗く、濃くなった緑はどこか鬱蒼とした雰囲気があるようにも感じられた。
日影なのだけど蒸し暑い
10分
10分ほど登るとドライブウェイからの登山口に出た。
平坦で広くなった踊り場のような場所で、ここからの登山道は広い石段がひたすらに続く。
時代劇などで見かけるような幅の広い階段で、踏面にはコンクリートが打たれて整備されていた。
登山道でよくある不規則な階段ではないものの、太ももを上げて階段を登るのは堪える。
途中、ベンチなども置かれて休憩が取れるようにもなっていた。
階段がけっこうキツかった・・・
登山口から20分
登山口から20分を過ぎたあたりで長い階段も終わりに近づいた。
ようやくロープウェイの駅の建物が見え、その傍らに建つリス村を見ることができた。
時間も高さもそう長いものではないにも関わらず、階段を登ってきた疲労で、やっと山頂に着くという安心感があった。
もうひといきか??
ロープウェイからはそれまでの整備された階段よりも一層キレイに敷き詰められた石畳を歩いて行く。
たくさんの幟旗が立てられ、展望台やレストランまで建っていた。
順路に沿って進んで行くと、土塀が見え、その中には閻魔堂。
門を潜ると正面に岐阜城が見えた。
ようやく間近まできて、まだ続く階段が煩わしい。
安心感はあったのだけど地味に登りが続く
どんなに登っても、本丸のある高さまで。
順路の通りに進み、ようやく金華山の山頂に到着した。
着いた。着いたよ。
金華山山頂
登山口から28分
七曲がりの登山口からは28分ほど。
序盤のなだらかで歩きやすい雰囲気と、太ももに堪える階段の上りだった。
登りは静かだったのだけど、ここは賑やかだった
山頂部のベンチでは、朝の運動がてら登ってきた人たちがたむろして歓談していた。
その横をサッと過ぎ、眼下に広がる街を一瞥して下山。
城は山と合わせて眺めるもので、間近で見ては美しさもオリジナリティもないと思いつつ、べたべたにかいた汗が気持ち悪くて、早く下りてしまいたかった。
下山
金華山からの下山は馬ノ背へ。
山の北側へ下りる登山道で、岩が露出した急峻な勾配が続く。
段差が高く角度がキツいため、どちらかといえば登り向き。
ただ同じように北側へ下りるめい想の小径は以前にも使っていたため、馬ノ背を下りてみることにした。
物陰に隠れるような感じで脇に入って行くと馬ノ背
登ってきた七曲がりと比べて、行き交う人が多かったようで、足を停めて道を譲るような場面もあった。
15分下りる
15分ほど下りると、めい想の小径と合流した。
そこまでの岩の足元ではなくなり、なだらかで段差が整備された登山道になった。
道に沿って右へ左へと折り返し、予定通り金華山の北側へ下りてきた。
登りも下りも大変だった