飯縄山へ戸隠神社中社から西登山道を登る
戸隠神社中社付近から登る飯縄山への登山道は、西登山道と呼ばれるルート。
神告温泉を過ぎ、チビッ子忍者村の横を通って進むと道路に面した登山口がある。
路肩が広くなっているため、ここに数台の駐車スペースがある。
あまり停められるスペースでは無かった
登山口から20mほどの急坂を登ると、ほぼ平坦な登山道が続く。
幅も広く柔らかい地面が歩きやすい。
周囲には緑も広がりとても気持ちの良いルートになっている。
笹が多く山菜も生えているので、登山道を外れて山の中に入る人もいるようで、登山者からするとガサガサと音のするのは気持ちが悪い。
藪の中におじさんがいて焦った
登山道を彩る花
登山口から30分ほどで目の前に鳥居が建っていた。
横には石仏を祀った祠。
飯縄大明神を祀っている模様。
木製の鳥居を潜り、祠の横を過ぎて行くと平坦だった登山道は勾配がキツく変わっていく。
木の葉の積もった柔らかな足元は、湿った土と石がゴロゴロと転がったところが多くなり、湿っている場所では滑りやすい。
ところどころピンク色の花が目についてとてもキレイだった。
のんびり歩けるコースで気持ちが良い
西登山道からの眺め
急な坂道は尾根に出るまで続く。
鳥居からは約40分ほど。
高度も徐々に上がり、木の間からは戸隠連峰がよく見える。
ちょうど西岳から本院岳、戸隠山から九頭竜山へと戸隠連峰が続き、ぐっと高度を上げた尖塔系の高妻山が並んで見えた。
霞が強く白みがかっているものの、北アルプスもよく見える。
木に囲まれ木の葉を踏みしめるような登山道から、石が多くところどころ急な勾配の坂道を上がり、深い林の中を抜けた。
目の前には広い景色が広がり、眼下には飯綱高原。
一の鳥居からのルートもよく分かる。
それまで周りを囲っていた木も減ったので、これまで以上に戸隠への眺望が良い。
ルートとしては一の鳥居からの方が急坂があり、九十九折りに返したり、周囲の山が見えたりと楽しみがあるように感じるけれど、眺望という点では中社からの方が楽しめるように思う。
南登山道との合流地点
尾根に出てから15分ほどで一の鳥居からの合流地点に到着。
ここから山頂へ向かって同じルートを歩く。
木もだいぶ減って眺めが良い場所なので、振り返ると西側の山並みが一望できる。
勾配はきつくなっているが、歩くのに苦労するほどでも無くとくに危険箇所も無い。
前方に石造の祠が見え、鳥居が見えてくるといよいよ南峰が近くなる。
山頂がもうちょっとの距離に。
飯縄神社奥宮
飯縄山は北峰と南峰がある双耳峰で、山頂は北峰にあたる。
飯縄神社奥宮が南峰にあり、開けているためこちらで休憩を取ったり折り返して下山する登山者もいる。
北峰の東側には、一段低くなって社殿が建てられており、長野市街を見下ろすように飯縄神社が建っている。
建物の中に入って参拝することもできるので、全国の飯縄神社の奥宮として登頂記念に手を合わせるのも良い。
飯縄山の山頂に到着
さすがに人が多い
北峰へは10分ほど。
鞍部へと下って緩やかに登ると山頂へ到着。
登山口からは2時間2分での到着だった。
さすがに山頂は人気の山らしく、景色を楽しむ登山者が多い。
登山道で眺望を楽しんできた戸隠連峰に加え、大きく見える黒姫山や、その背後に妙高山や火打山が並ぶ。
気軽に登れる高度で、天候に恵まれればとても眺望が良い。