蓼科山

2531m

七合目登山口 2013年11月21日

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登り
七合目
下り
七合目
最高標高
2531m
登山口標高
1900m
距離
4.95km
累積標高
623m
632m
平均斜度
14.2度
時季
2013年11月
天気
晴れ
日程
日帰り
水の量
水2l 水900ml
歩いた時間
登り1:51/下り0:52/合計2:43
平均歩速
2.10km/h

この日のペース

  1. 七合目登山口
  2. 蓼科山荘(0:58)
  3. 蓼科山山頂(1:51)
  4. 蓼科山荘
  5. 七合目登山口(2:43)

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山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
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雪の積もった冬の山はとても綺麗です。とくに蓼科山は眺望も良く北八ヶ岳やアルプスの山並み、浅間山は山好きなら一度は見て欲しいと思います。登山道も比較的歩きやすく、気軽に来られる方だと思いますが、山頂付近は風を遮るものがないので、全く別の気候に変わります。また山頂部がガスっていることも多いので、どんなに天候が良くても注意が必要です。

新雪の蓼科最短ルート

蓼科山は山頂へのルートはいくつもあり、そのうち最も距離が短く登りやすいと思われる七合目登山口からスタート。
ビーナスラインから白樺高原ホテルの横を車で上り、行き止まりまで進む。
車道にはあちらこちらに雪が残り、凍り始めていた。

前日までに残っていた雨と低い気温のせいか、登山開始時間には蓼科山は厚い雲に覆われ風の強さが感じられた。
ところどころで霧氷が見られ、寒さに凍えながらも視界に入る氷が美しい。
森林限界を超えたあたりから見下ろす景色は色の無い美しさで、決して良い天候とはいえないながらも眺望を楽しむことができた。

七合目登山口から冬の蓼科山へ

佐久市方面からビーナスラインを通って白樺湖方面へ。
晴れていれば車窓からも景色が楽しめる気持ちの良い道路を上り、白樺高原国際スキー場から御泉水自然園方面へと入っていく。
急カーブの続く道路は、日影では雪や氷が残り、ノーマルタイヤでは怖さも感じる。
11月下旬は七合目登山口から先は通行止めになっているためか、何台も車が停められる駐車場には1台も停まっていなかった。

鳥居の建つ七合目登山口は標高1860m。山頂までは600mほど。
一般的な登山時間は2時間もあれば山頂に到達できるという。
とはいえ冬の入口。
道には雪もあって風が強く吹いている。
山頂方向を見上げれば、灰色の雲がかかり冬の装備が必要だった。

登山口の鳥居から足元はすでに雪。
積もり始めたばかりの雪はフカフカのさらさらでグリップ力が全く無く見た目以上に滑りやすい。
石の多いルートだけに、歩きづらさも見た目以上。

七合目から登るルートは蓼科山にある登山道の中では短い方になる。
西側から登るスズラン峠ルートと比較して七合目からのルートは歩きやすくなっているとはいえ、登り坂は短いながらも急な勾配が続く。
スタートから20分ほどで勾配がきつくなる。

中継地点の将軍平まで半分を過ぎたころに経由する天狗の露地。
ここを過ぎると、だんだんと木の枝に着いた霜も大きく育ってくる。
あちらこちらに「蓼科山山頂・蓼科神社」と書かれている看板。
振り返ると女神湖が青く見える。

将軍平

登山口から1時間足らず、将軍平の蓼科荘に到着。
ここが大河原峠からのルートの分岐になる。
風が強く当たるせいか木に張り付いた霜は大きく育ち、雪も溜まっていた。
雪に埋もれたルートを進むと、新雪がギュッギュッと鳴って気持ちが良い。

新雪が被った岩は滑りやすい。
さらに誰も踏みいった跡が無いので、凹みや不安定な岩に足の踏み場に迷いながらも、なるべく石が積み上がった安定していそうなところに目を付け、雪が被っていないところを選んで足を乗せる。
雪が積もっていたり濡れている岩の上は滑るので、どんなに気をつけていても、やはりバランスを失いやすい。
このルートのようにフカフカで柔らかく、うっすらとかぶった程度の雪だとアイゼンも効かないので、しっかりと注意しながら進みたい。

足元が安定しないとはいえ、雪のつもり始めた登山道は美しく、濃い青と真っ白な世界に目を奪われる。
歩いてきた後ろを振り返れば、同じく雪をかぶった浅間山が見える。だんだんと背が低くなり始めた木には雪が付着して身の回りを囲んでいる。
山頂が近いという雰囲気も。

足元が悪く登りづらい将軍平からの坂も、すぐに樹林帯を抜けることができた。
樹林帯を抜けると、景色が良くなって風を遮るものが無くなるので、とんでもなく寒くなる。まっすぐと登っていたルートは横への移動に変わった。

山頂ヒュッテが見えると蓼科山の山頂はすぐそこ。
岩がごつごつして、雪がすべすべして歩きづらいのは変わらないものの、ここまで来ると目と鼻の先の山頂にテンションが上がる。

蓼科山山頂への到着はスタートから1時間半で到着。

蓼科山の山頂

蓼科山の山頂は広いので、ぐるっと一周するのも良い。
西側からはアルプスの山々と霧ヶ峰を見渡すことができ、東側には浅間山を眺めることができる。
山頂の中央付近には蓼科神社奥社の小さな祠が建てられている。

ただし、山頂もゴツゴツと岩の転がった場所になるので、転倒しないように足元には注意が必要。
風も強いので、木に囲まれた登山道とは全く別の気候のつもりで準備をしてきた方が良い。

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蓼科山からの白い景色

蓼科山からの白い景色

蓼科山は思い入れのある山のひとつです。初めて登った本格的な冬山で、以来、なぜか雪のある時季ばかり登りたくなります。これまでに4度、蓼科山に登りましたが、うち3回は積雪期でした。
この一枚は、その中でも11月下旬、冬の始まりに登った時に見た景色です。

閉鎖が近づいた7合目登山口から将軍平を通り蓼科山へ。
登りやすいルートのひとつで、雪が着いている時季は将軍平から山頂への序盤が少し難しくなっていました。もともと大きな石が多く転がっている登山道なのですが、積雪期序盤は雪がフカフカとしているため、石と石の間の窪みが見えず、足を取られやすい状態でした。また新雪はとても滑りやすいです。歩きやすいルートとはいえ、転倒すれば滑落の恐れもあり重大な怪我にも繋がりやすくなります。

将軍平から30分ほど。もうじき山頂が見えてくるとき、ふと登ってきたルートを振り返りました。
霧氷と雪に覆われた木々の中で、将軍平に建つ蓼科山荘が見えました。真っ白な景色の中で、光を受けている屋根が印象的で、モノクロの景色に見入ってしまいました。山頂よりもどこよりもここの景色が印象的です。

冬季になると主な登山道はスズラン峠からのルートになります。こちらは登りに3時間ほど掛かるとされているルートで、山頂直下の急登は滑りやすく、また風を受けやすくなります。高低差はそう高くないですが、やはり2500mを越える山であることは忘れてはいけないと思います。

同じ時季に登った山