蓼科山

2531m

女の神茶屋 2015年3月13日

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登り
スズラン峠
下り
スズラン峠
最高標高
2531m
登山口標高
1720m
距離
5.79km
累積標高
802m
802m
平均斜度
15.5度
時季
2015年3月
天気
曇りのち雪
日程
日帰り
水の量
水900ml
歩いた時間
登り2:18/下り1:07/合計3:25
平均歩速
1.8km/h

この日のペース

  1. 女の神茶屋
  2. 幸徳平
  3. 蓼科山(2:18)
  4. 幸徳平
  5. 女の神茶屋(3:25)

このコースの消費カロリーを計算する

体重を入力すると、このページで紹介しているコースのおおよその消費カロリー(登り+下り)を計算します。

※距離と「登り+下り」の累積標高から計算した目安の値です。
※雪質・気温・荷物の重さ・歩くペースなどにより、実際の消費カロリーは大きく変動します。

蓼科山はとても登りやすい山だと思います。
夏でしたらルートも豊富ですが、積雪期は主に女の神茶屋から登るルートになります。
週末も平日もとても混んでいるので早めに到着するのをオススメします。
斜面も急ですし、山頂に近づくほどに風が強くなるのでしっかりとした装備で登った方が良いです。

3月 風と雪の蓼科

蓼科山は円錐形が美しく諏訪富士とも呼ばれる山。
とくに佐久平からは存在感がある。北八ヶ岳の最北端で、諏訪地域からは八ヶ岳と峰を並べて見える。
標高は2,530m。落葉松などの緑に囲われ、山頂付近のみ熔岩が転がり木々が育たないために風が強く当たる

積雪期の蓼科山へ登る

蓼科山へのコースは最寄りの七合目登山口や北横岳からの縦走ルートなど数々ある中で、積雪期には主にスズラン峠の女の神茶屋が使われる。
急な斜面を直進するルートで、約800mの高低差のわりには体力も使う。
駐車場には10台あまりが停められるスペースがあるが、人気のあるルートなので午前中にはいっぱいになり路上駐車も多く見られる。
積雪で幅が狭くなっている上に、急な坂道なので路上駐車は止めて欲しい。

駐車場の脇から登山道へと入っていく。
気温も氷点下と低く雪が乾燥していてフカフカとしている。
天候が良ければ北横岳が近くに見えるところ、今回は雪が降り出しそうな悪天候。
山頂を見上げると厚い雲が流れている。

急斜面の蓼科山登山道

歩き出してから15分ほど。
最初の看板に到着。
ここから斜面の角度が一気に急に変わる。

広い踏み跡が付いているので歩きやすくなっているが、サラサラとした雪質はとても滑る。
5分ほどで駆け上がるように急斜面を登るといったん斜面は緩く変わる。
周りには雪を付けた落葉松。
細かなアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。

歩き始めてから1時間ほど経ったころ、振り返ると見通しが良くなって諏訪の街が見晴らせるようになっていた。
上空には雲が流れている。
徐々に高度が上がり、木に付いていた雪もフカフカとした様子から段々と薄い氷のようなものに変わってきた。

1時間20分ほどで幸徳平の標識に到着。
ここから本格的な急斜面に変わっていく。
まだ周りは木に囲われているものの、強い風の音が聞こえる。
木が少ないところでは雪は固く締まり、木が覆い被さるような所では膝まで埋まるようなやわらかな雪が積もっている。
枝に大きな雪を付けた木を眺めながら急な斜面を登っていく。

強風の山頂直下

2時間ほどで目の前の木が無くなった。
ここから先は避けるものがなく、雪と風が吹き付ける。
帽子とゴーグルを準備して風の中へ。

足元の雪はしっかりと固められていてアイゼンの刺さりも良い。
とはいえ、左側から身体を押してくる強い風は気をつけていないと体勢を崩しそうで、足元に気をつけながら風に抵抗して登っていく。
登山道は山を巻いて伸びているので、蓼科山山頂への看板を過ぎたころには山の陰で風は遮られる。
かなり歩きやすくなるので登山道をショートカットして一気に山頂へ。

蓼科山山頂に到着

歩き出してから2時間18分。
蓼科山の山頂に到着した。
風が強く、とんでもない早さで雲が流れていく。
一時的に晴れ間が見えたと思うと、カメラを構えている間にも雲に覆われて真っ白に変わってしまう。
ときどき風に身体を煽られながら晴れ間を待って山頂の眺めを楽しもうとするものの、なかなか好転する気配も無いので、ほどほどで下山することに。

蓼科山からの下山

今回は女の神茶屋へのピストン。
登ってきたばかりの急登を下っていく。
登りに苦労した急斜面は下りでも足を滑らしそうな思いと身体の重みを膝に受けさせながらの苦労をする。
一気に蓼科山を下りて1時間ほどで女の神茶屋へ到着した。

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蓼科山山頂の風

蓼科山山頂の風

蓼科山の山頂は強い風が吹きます。
特に冬季は凍るような風が吹き、長い時間の滞在ができないほど。
夏ならば山頂に着いてひと息ついてというところだと思いますが、こんな風景が広がる季節ではよほどの準備をしておくか、天候に恵まれない限りは早々に下山をすることが多くなります。

蓼科山に強い風が吹きつけるのは山頂の周辺には樹木が無く遮るものが全く無いためです。
加えて隣の北横岳からも距離があるために、八ヶ岳の北端であるにも関わらず独立峰のように見えるほど離れて聳えています。
このことから風や雪などが吹き付けやすく、その代わりに周囲を見下ろす絶景が楽しめます。

そうはいっても冷たい風の中、広い山頂をぐるりと回って360度の景色を楽しむ人も稀だと思います。
たいていは最高地点から山頂を見渡すか、西側の霧ヶ峰や日本アルプスを見渡すことが多くなります。

この写真の日、登山中のほとんどはガスに覆われ、時には雪が降る天候でした。
山頂に着いてもかなりの早さで雲が流れ、冷たい風が強く吹き付けていました。

青空が見えても早い雲はすぐに空を隠し、あっという間にガスが広がるような天候でした。