冬の美ヶ原を歩く
美ヶ原はアクセスの良さと知名度の高さ、歩きやすさからか、寒い季節でもたくさんの人が訪れている。
長和町から旧和田村、和田小学校付近から県道178号線を美ヶ原へ向かう。
雪が少ないばかりか、暖かさから凍結もない道路状況で、特に難しさを感じるところもないまま、林道の急斜面へと向かっていく。
美ヶ原が近づくと、道路脇にも雪が多くなり、日影は凍結している場所もあった。
陽当たりの良い県道460号線と合流するまでが要注意な道路状況だった。
標高1900mを超える山本小屋まででも道路の凍結があり、それなりにアクセスの難しさを感じた。
陽が高く昇った午前中10時過ぎ。
山本小屋に車を停めた。
広く50台あまりが停められそうな山本小屋の駐車場は、すでにたくさんの車でいっぱいだった。
さすがに高地だけあって、停めた端から眺めが良く、駐車した窓から八ヶ岳が一望できる。
冬季は有料トイレだけの営業になっていた山本小屋で、100円を支払ってトイレを借り、準備を整えて王ヶ頭へ。
山本小屋から歩き始めがすでに美ヶ原で、視線と同じ高さの青空と、真っ白な地面が続く。
もともと見えていた八ヶ岳加えて、遠くに見える王ヶ頭ホテルとアンテナ群。
その向こうには北アルプスが並ぶ。
高い太陽光が雪に反射して眩しく、風の冷たさよりも眺めの気持ち良さだけが際立つ。
まぶしい
歩き始めて10分ほどで美しの塔まできた。
美しの塔の前に立つと、後ろに王ヶ頭や北アルプスを写して写真に収めることができる。
ここで立ち止まって写真を撮ったり、景色を楽しんだりしている人も多い。
それを横目に王ヶ頭へ向かって広くて平坦な道を歩いて行く。
あの黒い点があの人か?
美しの塔からは、真っ白で広い景色が広がる。
高低差もほとんど感じないような平坦で歩きやすい道。
左側には八ヶ岳が見え続ける。
松本方面へと下りる登山道との分岐点にあたる塩くれ場から、右へ向かって道が折れ、王ヶ頭に向かって歩くように方向が変わる。
台地の向こうには北アルプスが見え、その方向に向かって歩いていくと、徐々に松本市街や周辺の山々が見えてきた。
美ヶ原から谷を挟んで間近に見える鉢伏山は、頂上部だけが木が無く開けて見える。
この冬は鉢伏山へ行ったこともあって記憶が新しい
ここにきて坂が急だ
王ヶ頭へ近づき、ホテルが大きく見えてくると、このルートで一番の急坂に変わる。
ここまでの平坦さを思うと、ここの登りがいきなりで斜面がキツいように感じる。
王ヶ頭ホテルとアンテナ群を正面に見ながら近づいていくと、たくさんのひとが建物の前でそれぞれの時間を過ごしていた。
ひとまずここを過ぎ、王ヶ頭ホテルの裏側にある石碑へ向かった。
観光地的
王ヶ頭
北アルプスが左右に広がって白く見える。
振り返ると八ヶ岳の横にうっすらと富士山が見え、その右側には南アルプスが見える。
王ヶ頭の少し先へ進むと、間近のアンテナがなくなって、さらに北アルプスへの眺めが良くなる。
松本側のアンテナ群が少し間近に見え、その先には槍ヶ岳の穂先をくっきりと見ることができた。
順番待ちみたいな感じで景色と写真を楽しんだ
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サクッときた感じだけど意外と距離がある -
この写真を撮るのも順番待ち -
八ヶ岳の方を見る -
あのアンテナの先まで行ってみる -
車山の先には富士山 -
南アルプスのトゲトゲも見える -
槍ヶ岳の穂先もくっきり -
穂高岳もしっかり見える -
乗鞍岳は大きい -
ちょっと遠くに御嶽山
山本小屋からここまでは47分。
ちょうど昼を回った時間帯ということもあり、王ヶ頭ホテルへ戻った。
お昼の時間になったので。。。
王ヶ頭ホテルは泊まってみたい
山本小屋へ戻る
ちょうど昼くらいの時間帯は、王ヶ頭ホテルも混み合う。
宿泊の営業のほか、昼食のレストランや土産物の営業があり、山本小屋に停まっていた車の分だけ、人で賑わっている印象だった。
昼の時間を王ヶ頭ホテルで過ごし、山本小屋で同じ道を戻っていく。
真っ白で丘のような小さな高低差だけが見える景色と、陽射しの温かさもあって気持ち良く歩くことができた。
帰りの景色も青と白で楽しかった。