赤岳へ続くロングルート

赤岳

2899m

2015年4月25日

赤岳 日帰り登山 (4月)|雪の真教寺尾根から八ヶ岳横断へ
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南八ヶ岳の最高峰の赤岳。標高2,899mで山頂からは360度の景色が望める。
いくつもの峰々が連なっている八ヶ岳らしく東西南北に赤岳へと続く登山ルートがあり、縦走路として使われる権現岳、キレットからの南側の登山ルートと横岳へと続く北側の登山ルート。
一般的によく使われる美濃戸からの西側の登山ルート、険しい鎖場の続く東側の登山ルートなど様々。
今回は東側の真教寺尾根から赤岳へと登り、美濃戸へ下りる横断ルートを通ることに。

※残雪の残る時季は雪が緩んでいることもあり、よほどの特別な場合でも無い限り、登山ルートとしては使用禁止なので注意

歩いたコース

登り
真教寺尾根
下り
文三郎尾根
最高標高
2899m
登山口標高
1565m
距離
14.19km
累積標高
1429m
1507m
平均斜度
11.7度
時季
2015年4月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り4:20/下り2:30/合計6:50
平均の歩行速度
2.14km/h

この日のペース

  1. たかね荘
  2. 賽ノ河原
  3. 牛首山(1:50)
  4. 真教寺分岐
  5. 赤岳山頂(4:20)
  6. 文三郎分岐
  7. 行者小屋
  8. 美濃戸
  9. 八ヶ岳山荘(6:50)

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山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
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残雪の緩んだ時季は、鎖場が連続する真教寺尾根や県界尾根は立ち入りを控えるようになっているそうです。
冬季にはサンメドウズ清里スキー場のリフトも動いているので、それを使うことで1時間ほど短縮ができるようです。
真教寺尾根からの赤岳は高く、目の前に大きな壁ができているように見えました。
急登から振り返り見る景色は南八ヶ岳の険しい岩も見られ大迫力でした。
赤岳から美濃戸への下りルートは真教寺尾根に比べて険しさは感じられませんがとても長かったです。

使った登山道具

持って行った水の量

真教寺尾根から赤岳への登山

南八ヶ岳の登山口といえば美濃戸を思い浮かべるひとが多いだろう。
特に赤岳や硫黄岳などの人気の高い山へ登る登山口であれば、美濃戸がもっとも知られているだろう。
八ヶ岳の東側から登るコースは一般的といえ、誰もが想像する八ヶ岳登山の風景が見られるが、西側の比較的登山者の少ないコースも魅力的な景色が見られる。

今回、登ろうとしている赤岳は、西側からは山梨県高根町の真教寺尾根から登る。
美し森にあるたかね荘が最寄りの駐車場。
広々としている駐車場の中、舗装されていないところが長時間駐車の登山用になっている。

南八ヶ岳赤岳登山

八ヶ岳の西側が好きなので、赤岳=美濃戸っていうイメージがちょっとね

駐車場のすぐ脇には登山口があり、少し下っているところが一見して分かりづらい。
30mほど駐車場から下ると分岐の看板が立てられている。

南八ヶ岳赤岳登山

登るのどこ?ってなった

羽衣池へと続く方へ向かうと木段が整備された登山道へと入っていく。
5分ほど歩いたところに羽衣池があり、回り込んだ先に赤岳への登山道が続いている。

南八ヶ岳赤岳登山

羽衣池が目印のひとつ的な

羽衣池を過ぎると登山道には笹がビッシリと茂っている。
少し先を見渡すとどこが赤岳への登山ルートなのか見つけるのが大変なほど。
足元に近いところを見ながら、窪んで笹が広がったところを見つけて進んでいくと、10分もしないうちにゲレンデに出た。

南八ヶ岳赤岳登山

ゲレンデを通るって思いもしなくて

膝の高さまで笹が茂った中を歩いたので、ゲレンデの様にほとんど草の生えていないところは歩きやすい。
枯れ葉が積もってフカフカとした感触を楽しみながら再び木の中へ。
ゆっくりと勾配がきつくなり、苔の生した大きな石も目立つようになってくる。
少し進んだところで、また笹に囲まれるものの先ほどのようにルートが見分けにくいこともない。
木が晴れた場所では左側に権現岳が見える。

スキー場の最上部への到着はスタートから約50分。

南八ヶ岳赤岳登山

ゲレンデは終わったけど赤岳はまだ遠い

赤岳を望む賽ノ河原から牛首山へ

スキー場から少し登ると賽ノ河原という眺めの良い場所に到着する。
すぐ目の前にはこれから越えて行く牛首山が見え、その後ろに赤岳が高く聳えている。
青い空に雪を付けた赤岳が聳える景色は気持ちが良い。

南八ヶ岳赤岳登山

ここの眺めはなかなか良い

賽ノ河原の砂地へ下り、大門沢という看板とは反対側の登山道へと入っていく。

この辺りまで来ると笹の影になるような窪みには雪が残っている。
温かさですっかり柔らかくなった雪はぬかりやすくて歩きづらい。
登山道には大きな石も目立つようになり、南八ヶ岳の岩の登山ルートらしさが感じられる。
ところどころに牛首山と美し森の看板が立てられ、道迷いの心配も少ない。

南八ヶ岳赤岳登山

カモシカがガサガサしてて焦りました

賽ノ河原から40分ほど、牛首山が近くなってくるころに雪が一気に増えた。
ここから先は雪の上を登っていく。

南八ヶ岳赤岳登山

陽射しは暖かいけど雪があるし風が涼しい

南八ヶ岳赤岳登山

先が長い・・

登山口から約1時間45分ほどで牛首山に到着した。
木が茂っているので眺望はないものの、枝の隙間からは権現岳が見える。
脇に立てられた看板には「牛首山」の文字と一緒に「赤岳3時間10分」の文字。
先の長さを感じる。

南八ヶ岳赤岳登山

この樹林帯からの赤岳って、三股からの前常念みたいな感じに見える

赤岳へ真教寺尾根を登る

牛首山からは細かなアップダウンを繰り返しながら下りていく尾根づたいのルートが続く。

尾根といっても幅が広く、樹林帯に囲まれているので眺望もよくない。
ただ正面にはだんだんと近づいてくる赤岳が壁のように高く見えてくる。
木の隙間があるような所では雪の残る登山道になった。

南八ヶ岳赤岳登山

高い赤岳を見ると本当に登れるのか不安になってくる

牛首山の山頂から約30分ほど。
それまで緩やかに下っているようなアップダウンの登山ルートが、徐々に登り始め勾配がきつくなってきた。

南八ヶ岳赤岳登山

ここらで朝ごはん

木が開けた場所では近くに大天狗が見える。
尾根を歩いていたときの壁のような高さは感じられない。

南八ヶ岳赤岳登山

赤岳が近く見えて、ずいぶんと登ってきた感じがした

さらに30分ほど登って振り返ると牛首山から通ってきた真教寺尾根が見渡せる。
ちょうど登山ルートが茶色く開けているようにも見える。
この辺りからが森林限界に近くなり、今まで以上に陽射しが暖かく感じられる。

権現岳の方を見ると、おそらく三ツ頭と同じくらいの標高。
足元は崖になっていて高度感もある。
雪は深くなり場所によっては太ももまで埋まるようなところも。

南八ヶ岳赤岳登山

ズボズボの雪は残雪期ならではだけど歩きづらい

葉の落ちた枯木のような木の立つルートに変わり、登りますます急な勾配に変わった。
トレースがあるのでそれに合わせてステップを踏むことで登っていくことができるものの、かなりの急斜面で緩くなった雪は埋まりやすくバランスも取りづらい。
一歩ずつ爪先を差し込みながら急登を登っていく。
体勢を崩して倒れようものなら下まで滑落することを考えてしまうような眺め。
すぐ近くに赤岳の山頂が見えているので、焦らずしっかりと足を差し込むことを意識して登っていく。

今回のルートの核心部は分岐の下にあるトラバース箇所。
直登していた雪の斜面が左に折れ、鎖場へと続いていく。
ほんの数メートルのトラバースでも、踏み跡の幅が狭く勾配のある斜面は下まで見晴らせる。
取り付きの鎖をしっかりと掴んで足を掛けるまでは油断ができない。
緩んだ雪のトラバースは、強く足を踏み込むと雪ごと谷側へ流れそうで、掴める物は何でも手に触れていたいという思いでゆっくりと進んでいく。

鎖に取り付くと、稜線上にある分岐まで鎖場が連続する。
雪から岩に変わって掴みやすくなったとはいえ、振り返りの高度感がある。
牛首山ははるか下に見える。ゆっくりと鎖場を登り、キレットからのルートと合流する真教寺分岐に到着。
牛首山から2時間ほど掛かった。

岩場を赤岳山頂へ

真教寺尾根に到着すると赤岳はすぐ目の前に見える。
眺めもとてもよく、権現岳や阿弥陀岳も見下ろせる。

狭い鎖場が続くものの、これまでの登りの急斜面では無く横への移動なので難易度も下がる。
文三郎尾根からのルートと合流する竜頭峰分岐を通り、ハシゴを登っていく。
右側には野辺山と登ってきた真教寺尾根が見える。

赤岳山頂

スタートから4時間20分、ようやく真教寺尾根を通って赤岳の山頂に到着。
赤岳からは南八ヶ岳の南端から北八ヶ岳の北端にある蓼科山まで見渡せる。
雲が多かったため富士山やアルプスなどは見えなかったものの、視線の高さに空が見えて気持ちが良い。

赤岳山頂には2つの祠が祀られ、背中合わせに東西を向いていた。
標高の高い南峰と山小屋のある北峰。
どちらの赤岳山頂からでも絶好の景色を楽しむことができた。

南八ヶ岳横断ルート

今回、登りに使った真教寺尾根は残雪期には適していないので、登りだけではなく下りでも立ち入りは控えるようになっている登山ルート。
山小屋からの指示もあり下山は美濃戸へ。

美し森から美濃戸へ通り抜ける東西横断ルートになった。

登ってきたルートを少し戻り、竜頭峰分岐から文三郎尾根へと向かう。
このあたりでは雪も無いので足元に気をつければ難なく通っていくことができる。
キレット分岐を過れば鎖場も終わって歩きやすくなる。
阿弥陀岳と赤岳との分岐点になる文三郎尾根分岐を美濃戸方面へ。
文三郎尾根といえば、マムートのマークが打ち付けられた階段が特長。
ガレガレの小石を踏みながら階段を降りていく。

南八ヶ岳赤岳登山

ふだんやり取りがあったとはいえ、彼等のお邪魔をしたような気がしてる

樹林帯が近づくと、雪が一度に増えた。
文三郎尾根も階段が置かれるくらいの斜面なので、雪の残る時季には滑り落ちないように注意が必要。
とはいえ周りに木も多く、引っかかると思えば精神的には気が楽になる。

阿弥陀岳との分岐を過ぎると行者小屋はすぐそこ。
赤岳に近いテント場ということもあり、雪の上にテントが張られていた。

そのまま南沢ルートを美濃戸へと下っていく。
斜面は緩やかなので、とくに危険な箇所も無く樹林帯を進んでいく。
行者小屋と美濃戸との半分あたりで雪も無くなり、落ち葉の積もった土の上を歩くルートに変わった。

赤岳山頂から美濃戸へは約1時間50分。
行者小屋まで一気に高度を下げ、そこから歩きやすい登山ルートになったので、雪があったものの良いペースで降りてくることができた。

交通機関は美濃戸からさらに30分ほど歩いた美濃戸口から。
舗装されていない車道を通って美濃戸口へと向かう。
途中、車道を外れた歩道があるので、寄り道しながら美濃戸口へと向かった。

全行程を歩いて約6時間50分。
時季としては良いとは言えない東側からの登山ルートを使っての八ヶ岳横断はなかなかにハードで、できるだけ複数人で歩きたい。

南八ヶ岳赤岳登山

なによりも戻るのが大変だから

写真に登場した「ビストロきっちょむ登山隊」の赤岳の記事はこちら
https://kiccyomu.net/akadake2015.html

お世話になった山小屋

赤岳頂上小屋

標高2899mの赤岳山頂に建てられている山小屋。建物の東側はガラスが多く使われているので、ほぼどの部屋からでも東側の景色を眺めることができ、とくに食堂からの眺望は最高。
食堂にはPEAKSや山と渓谷などが多く置いてある。

夜は西側に茅野市の夜景と星空、朝は清里や川上、富士山を大きく見ることができ、小屋からでも朝陽を見ることができます。山小屋泊で目覚めてすぐに朝陽を望むことができる贅沢な場所です。
赤岳山頂は、どの方向も崖のような急な斜面なので、こんな場所に小屋があるということに不思議な感じがしました。

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