五丈岩を見上げて富士を見る

金峰山

2599m

千代の吹上コース 2013年4月9日

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金峰山は長野県と山梨県の境にある標高2,599mの山。
4月はまだまだ雪も残り、スタート地点で感じられる春の長閑さと変わって標高が高くなるにつれて気温は低く風は強く気候は厳しくなる。
ザックには防寒着に合わせてアイゼンも詰め込む。

千代の吹上からは雪の景色が広がる。
山頂へと続く峰々には白い雪が残り、ハイマツの緑とのコントラストが楽しめる。
天候が良ければ富士山や八ヶ岳、南アルプスが見渡せ、眺望を楽しみながら登ることができる。

穏やかに晴れた残雪期の金峰山。
登山口付近は雪もほとんどなく、富士見小屋を過ぎた付近の樹林帯から凍結が見られた。
青空が広がる空には雲が多く、風も強く吹いていた。

歩いたコース

登り
千代の吹上
下り
千代の吹上
最高標高
2599m
登山口標高
1530m
距離
11.17km
累積標高
1184m
1151m
平均斜度
11.8度
時季
2013年4月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩いた時間
登り3:20/下り2:40/合計6:00
平均した歩行速度
1.92km/h

この日のペース

  1. 瑞牆山荘 駐車場
  2. 富士見小屋
  3. 大日岩
  4. 砂払の頭
  5. 金峰山 山頂(3:20)
  6. 砂払の頭
  7. 大日岩
  8. 富士見小屋
  9. 瑞牆山荘 駐車場(6:00)

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山と高原地図 金峰山・甲武信
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川上村から、北杜市から。
大弛峠からの最短ルートなどいくつかの登山道があります。
おそらくこの富士見平からのルートが一番長いのでは無いかと思います。
稜線に出てからの展望は最高なのですが、右側は岩崖なので、足元には十分に注意が必要です。
春先の登山は、雪が残っていることが多いので、使うかどうか分からなくてもアイゼンがあった方が安全です。
防寒着も余計に必要です。

持って行った水の量

富士見平から金峰山へ登る

瑞牆山荘から登るため、中央道須玉ICで高速道路を下りる。
国道を増富方面へと進み、増富総合会館から県道610号線を川上村方面へ。
黒森鉱泉の手前から瑞牆山方面へと進んで行く。

朝8時、駐車場に車を停めて準備を整える。

金峰山登山

桜が咲いて散っているとはいえアイゼンもいる

富士見平のルートは、みずがき山荘の広い駐車場から登山道へ。
春の温かな陽気の登山道は、落ち葉がフカフカに積もって歩きやすい。
陽を遮る木の葉も無く登山道が明るい。

みずがき山荘から30分ほど、富士見小屋までは勾配のきつい坂が続く。
雪解け水などで足元が悪くなっていることはないが、やはり最初の30分の坂はガマンが必要。

金峰山登山

3回目だけどいつもキツい

富士見小屋から左へ進むと瑞牆山。
直進すると3時間半ほどで金峰山へ。
平たい石が石畳のように敷かれた登山道を進む。
登り坂は続き、足元に苔が目立ってくるとだんだんと雪が残っていたり氷が張ったのが目立ってくる。

残雪期のところどころに氷の残った登山道も綺麗で、岩に緑の苔が生した様子も美しい。

氷の残る金峰山登山道

昼間の暖かさで解けた雪解けの水が、夜の寒さで氷って厚くスケートリンクのように。
木の根や石の出ているところを選んで歩かなければ、滑って歩みを進めることもできない。

富士見小屋から1時間ほど。
大きな石の下に大日小屋があった。
進む先を見上げるとさらに大きな大日岩が見える。
この小屋を過ぎた地点からは雪が一層深くなり氷はより厚くなる。
大日岩までは坂の勾配もきつい箇所が多いので、アイゼンが無ければ歩くこともできない。

金峰山登山

滑りまくる

氷にアイゼンを突き刺して登山道を進むと、氷の道と石の道が交互にやってくる。
履いたばかりのアイゼンが、足元の岩でガリガリと擦れる音がする。
途中、展望が開けているところがあったので振り返ると南アルプスがよく見える。

履いたばかりのアイゼンが足元の岩でガリガリと鳴って、その感色が気持ちが悪い。
いったんアイゼンを脱いで、石の上を登ってくと氷に変わり、石と氷が交互にやってくる。
解けた雪が朝の寒さで氷るのを繰り返しているようで、坂道全面が氷っているようだった。

大日岩を登り切ると、川上村へ続く八丁平と金峰山への分岐点に到着した。
ここから約2時間ほどで到着見込み。
さらに雪の道を歩くと、枝の間から山頂と五丈岩が小さく見える。
木に囲まれて展望の遮られた登山道は続き、さらに雪と勾配がきつい箇所が続く。

金峰山登山

あの小さな岩が近くに行ったらどれだけ大きいものなのか楽しみ

金峰山への稜線に出る

急な雪道をアイゼンで登り続ける。
40分ほどで展望が開け、砂払の頭に到着した。
前方には富士山が大きく見え、八ヶ岳や南アルプスの稜線もよく見える。
木々の無い稜線に出たことで展望が開け眺めが良くなったのだけれど、代わりに風を遮るものもなくなり、強い風に吹かれながら歩くルートに変わった。

金峰山登山

富士山にテンションが上がる

五丈岩そして山頂へ

砂払の頭から山頂までは3つほどのピークを過ぎる。
五丈岩がだんだんと大きく見えるようになり、右手に富士山、左手には八ヶ岳や佐久平へ続く。
山々を見ながら進むことができるので、アップダウンが続くことは気にならず、雪に足を取られて滑落しないように。
暑く氷っていたルートは、雪が固く固まったものに変わった。

五丈岩はやはり大きく、小さく見えた鳥居ですら2〜3mほどはある。
登る前は五丈岩が山頂だと考えていたが、実際は五丈岩から頂上へは50mほど。
風が強いので、五丈岩を影にして休憩する登山者もいる。
山頂は稜線以上に風が強い。油断をすると荷物が飛んで行きそうだ。
この場所から歩いてきた稜線を眺めるのも感慨深い。

金峰山の山頂に到着

駐車場からここまで3時間20分。
山頂から歩いてきた稜線を見ると、登るまでピークがいくつも連続していることを知った。
岩の影で休憩をして金峰山から下りた。

下山

下りのルートも、登りと同じ氷の坂道を下りることになるので、アイゼンをしっかりと差し込むように用心して下りる。
行程も長く膝や腿への負担も掛かるので、安全に気をつけて登りたい。

金峰山登山

膝も腿もプルプルする

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使った登山道具

下山後に立ち寄った温泉

増富の湯

瑞牆山荘から車で10分ほどの場所にある温泉施設。信玄の隠し湯の一つといわれる温泉で、金峰山や瑞牆山など近くの山から下山して手頃な場所にあるのでオススメ。浴槽も多く、源泉風呂、大風呂、ジャグジー、薬草風呂などなど、様々なお湯が楽しめる。時季によって営業時間が変わるので注意。
温泉の玄関では土地の物が売られている。

静かな山の中の温泉という感じです。
少し道が狭い印象もありますが、瑞牆山や金峰山の登山口から近いこともあって訪れやすく便利な温泉施設でした。畳の休憩スペースでは食事もでき、広く空いていることも多いのでゆったりと休憩ができました。駐車場も広めで停めやすいです。金峰山や瑞牆山のバッジの購入もできます。

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