富士見平から金峰山へ登る
瑞牆山荘から登るため、中央道須玉ICで高速道路を下りる。
国道を増富方面へと進み、増富総合会館から県道610号線を川上村方面へ。
黒森鉱泉の手前から瑞牆山方面へと進んで行く。
朝8時、駐車場に車を停めて準備を整える。
桜が咲いて散っているとはいえアイゼンもいる
富士見平のルートは、みずがき山荘の広い駐車場から登山道へ。
春の温かな陽気の登山道は、落ち葉がフカフカに積もって歩きやすい。
陽を遮る木の葉も無く登山道が明るい。
みずがき山荘から30分ほど、富士見小屋までは勾配のきつい坂が続く。
雪解け水などで足元が悪くなっていることはないが、やはり最初の30分の坂はガマンが必要。
3回目だけどいつもキツい
富士見小屋から左へ進むと瑞牆山。
直進すると3時間半ほどで金峰山へ。
平たい石が石畳のように敷かれた登山道を進む。
登り坂は続き、足元に苔が目立ってくるとだんだんと雪が残っていたり氷が張ったのが目立ってくる。
残雪期のところどころに氷の残った登山道も綺麗で、岩に緑の苔が生した様子も美しい。
氷の残る金峰山登山道
昼間の暖かさで解けた雪解けの水が、夜の寒さで氷って厚くスケートリンクのように。
木の根や石の出ているところを選んで歩かなければ、滑って歩みを進めることもできない。
富士見小屋から1時間ほど。
大きな石の下に大日小屋があった。
進む先を見上げるとさらに大きな大日岩が見える。
この小屋を過ぎた地点からは雪が一層深くなり氷はより厚くなる。
大日岩までは坂の勾配もきつい箇所が多いので、アイゼンが無ければ歩くこともできない。
滑りまくる
氷にアイゼンを突き刺して登山道を進むと、氷の道と石の道が交互にやってくる。
履いたばかりのアイゼンが、足元の岩でガリガリと擦れる音がする。
途中、展望が開けているところがあったので振り返ると南アルプスがよく見える。
履いたばかりのアイゼンが足元の岩でガリガリと鳴って、その感色が気持ちが悪い。
いったんアイゼンを脱いで、石の上を登ってくと氷に変わり、石と氷が交互にやってくる。
解けた雪が朝の寒さで氷るのを繰り返しているようで、坂道全面が氷っているようだった。
大日岩を登り切ると、川上村へ続く八丁平と金峰山への分岐点に到着した。
ここから約2時間ほどで到着見込み。
さらに雪の道を歩くと、枝の間から山頂と五丈岩が小さく見える。
木に囲まれて展望の遮られた登山道は続き、さらに雪と勾配がきつい箇所が続く。
あの小さな岩が近くに行ったらどれだけ大きいものなのか楽しみ
金峰山への稜線に出る
急な雪道をアイゼンで登り続ける。
40分ほどで展望が開け、砂払の頭に到着した。
前方には富士山が大きく見え、八ヶ岳や南アルプスの稜線もよく見える。
木々の無い稜線に出たことで展望が開け眺めが良くなったのだけれど、代わりに風を遮るものもなくなり、強い風に吹かれながら歩くルートに変わった。
富士山にテンションが上がる
五丈岩そして山頂へ
砂払の頭から山頂までは3つほどのピークを過ぎる。
五丈岩がだんだんと大きく見えるようになり、右手に富士山、左手には八ヶ岳や佐久平へ続く。
山々を見ながら進むことができるので、アップダウンが続くことは気にならず、雪に足を取られて滑落しないように。
暑く氷っていたルートは、雪が固く固まったものに変わった。
五丈岩はやはり大きく、小さく見えた鳥居ですら2〜3mほどはある。
登る前は五丈岩が山頂だと考えていたが、実際は五丈岩から頂上へは50mほど。
風が強いので、五丈岩を影にして休憩する登山者もいる。
山頂は稜線以上に風が強い。油断をすると荷物が飛んで行きそうだ。
この場所から歩いてきた稜線を眺めるのも感慨深い。
金峰山の山頂に到着
駐車場からここまで3時間20分。
山頂から歩いてきた稜線を見ると、登るまでピークがいくつも連続していることを知った。
岩の影で休憩をして金峰山から下りた。
下山
下りのルートも、登りと同じ氷の坂道を下りることになるので、アイゼンをしっかりと差し込むように用心して下りる。
行程も長く膝や腿への負担も掛かるので、安全に気をつけて登りたい。
膝も腿もプルプルする