北アルプスは富山県から岐阜県、長野県を跨ぐ飛驒山脈にある山々で、槍ヶ岳や穂高岳などの有名な山々が連なっています。
毎年、たくさんの人が訪れる山域でもあり、映画やドラマの舞台になることもあります。
北アルプスは、長野県や岐阜県、富山県、新潟県の4県に跨がる飛騨山脈を指し、南北に100キロ以上の長さがあります。
人気が高いエリアで、夏から秋を中心に年間で70万近くの登山者が訪れます。
難易度の高いコースからこれから登山を始めようという人でも楽しみやすいコースまで、幅広く整備されているのも、たくさんの人が訪れる魅力のひとつです。
有明山
ありあけやま
2268m
日本二百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山
大天井岳
おてんしょうだけ
2922m
日本二百名山・信州百名山・甲信越百名山
笠ヶ岳
かさがたけ
2897m
日本百名山・新・花の百名山・信州百山・ぎふ百山
鹿島槍ヶ岳
かしまやりがたけ
2889m
日本百名山・花の百名山・新・花の百名山・信州百名山・甲信越百名山・富山の百山
霞沢岳
かすみさわだけ
2654m
日本二百名山・信州百名山・甲信越百名山
涸沢カール
からさわカール
2309m
唐松岳
からまつだけ
2696m
信州百名山・甲信越百名山・富山の百山
五竜岳
ごりゅうだけ
2814m
日本百名山・信州百名山・甲信越百名山・富山の百山
白馬岳
しろうまだけ
2932m
日本百名山・花の百名山・新・花の百名山・新日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山・越後百山・富山の百山
爺ヶ岳
じいがたけ
2669m
日本三百名山・花の百名山・新日本百名山・信州百名山・甲信越百名山・富山の百山
常念岳
じょうねんだけ
2857m
日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山
立山
たてやま
3015m
日本百名山・花の百名山・新日本百名山・富山の百山
蝶ヶ岳
ちょうがたけ
2677m
日本二百名山・信州百名山・甲信越百名山
燕岳
つばくろだけ
2762m
日本二百名山・新日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山
野口五郎岳
のぐちごろうだけ
2924m
日本三百名山・信州百名山・甲信越百名山・富山の百山
乗鞍岳
のりくらだけ
3026m
日本百名山・新日本百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山・ぎふ百山
針ノ木岳
はりのきだけ
2820m
日本二百名山・新・花の百名山・信州百名山・信州ふるさと120山・甲信越百名山・富山の百山
穂高岳
ほたかだけ
3190m
日本百名山・花の百名山・新日本百名山・甲信越百名山
明星山
みょうじさん・みょうじょうさん
1188m
越後百山
薬師岳
やくしだけ
2926m
日本百名山・花の百名山
焼岳
やけだけ
2455m
日本百名山・信州百名山・甲信越百名山・ぎふ百山
槍ヶ岳
やりがたけ
3180m
日本百名山・花の百名山・新日本百名山・甲信越百名山
槍ヶ岳や穂高岳といったよく知られた山も多く、日本百名山の15座がこの山域に固まっています。
その中でも人気が高いといえるのが北アルプス南部。
槍ヶ岳や穂高岳連峰、乗鞍岳などのよく知られている山があるエリアになります。
槍ヶ岳は、おそらく登山をする人の中では最も人気が高い山のひとつではないでしょうか。
この尖った山頂を目指して、たくさんの登山者が訪れます。
どこから登ってもとても長い行程なので、一般的には1泊以上必要です。
日本で三番目に高い山で、北アルプスでは最も高い山です。
5つの峰から形作られている連峰で、もっとも標高の高い奥穂高岳の山頂には、穂高神社の嶺宮が祀られています。
こちらも高低差や距離が長いので、一般的には1泊以上の行程になります。
乗鞍岳は最も手軽な3000m峰というような表現をされることがあります。
というのも、山頂まで2時間ほどのところまでバスで向かうことができ、降り立ったところはすでに森林限界という高所になります。
バスを利用すれば日帰りも十分に可能ですし、登山装備が無くても遊歩道から山頂部を眺めることができます。
コースを選べば、比較的登りやすい山はこちらです。
標高:3026m
オススメコース:畳平からの往復
https://tozan100kei.com/kitaalps/norikuradake.php
乗鞍岳は3000mを越える高峰でありながら、バスにのって2900mほどの地点まで登ることができ、北アルプスの中でも最も手軽な3000m峰です。
土産物屋が並んだ広い駐車場から、山頂の剣ヶ峰までは片道1時間半ほど。
途中の肩ノ小屋までは平坦で歩きやすい道になっています。
山頂に近づくにつれて岩のガレ場になるので、足元には注意が必要ですが、北アルプスデビューにはおすすめです。
3000mという気候的にも厳しい場所なので、気軽に登りやすい乗鞍岳とはいえ、天候への注意としっかりした準備が必要です。
標高:3015m
オススメコース:室堂からの雄山往復
https://tozan100kei.com/kitaalps/tateyama.php
立山連峰は北アルプス北部の代表的な山のひとつです。
3つの山が連なって形成され、もっとも標高の高い大汝山は3000mを越えます。
三角点がある雄山には雄山神社が祀られ、室堂からここまでの往復は初心者にもオススメです。
交通機関を使って室堂まで登り、そこから一ノ越を通って雄山へ。
登って行くにつれて足元は悪くなりますが、半日ほどで往復ができ、黒部湖や剱岳といった周辺の景色が楽しめます。
標高:2455m
オススメコース:新中ノ湯からの往復
https://tozan100kei.com/kitaalps/yakedake.php
焼岳は複数の登山道がありますが、最も登りやすい新中ノ湯からのコースは、北アルプスの入門としても最適です。
片道3時間ほどの往復で、序盤は深い緑の樹林帯を登っていきます。
山頂部が見えてからは岩に囲まれた登山道を登り、北峰と南峰の鞍部では火山らしい雰囲気が漂います。
山頂の北峰手前に一部危険箇所がありますが、十分に用心をして登れば難しいことはないと思います。
標高:2696m
オススメコース:八方尾根からの往復
https://tozan100kei.com/kitaalps/karamatsudake.php
唐松岳は季節を問わず登られている山ですが、八方尾根からの登山道は、途中にある八方池からの眺めでも知られています。
水面に映る白馬三山は観光ボスターなどで目にする人も多いと思います。
登山口まではゴンドラとリフトを乗り継ぎ、標高1800m付近から登山を開始します。
すでに森林限界を迎え、左右には後立山の山並みが聳えます。
登山口から両側に絶景を見ながら登る贅沢なコースで、時間は片道3時間ほど。
山頂付近には山小屋もあり宿泊が可能です。
標高:2300m
オススメコース:上高地からの往復
https://tozan100kei.com/kitaalps/karasawacurl.php
涸沢カールは山ではありませんが、非常にたくさんの人が訪れる場所です。
周囲を穂高岳連峰が囲んだ場所で、古い時代の氷河で削られた地形になっています。
登山者の最盛期は紅葉シーズン。
10月初旬にはテント場に1000張り以上のテントが張られたり、1組の布団に3人ほどが寝たりといった混雑振りです。
上高地から平坦な林道を3時間、そこから本格的な登山道を3時間で涸沢カールに到着します。
長い行程なので、1泊2日や2泊3日で楽しまれますが、途中には山小屋も多く、比較的歩きやすいコースです。
特に上高地を起点にして登れる山も多く、夏になると観光客と登山者で混み合うくらいの人が訪れます。
上高地は槍ヶ岳・穂高岳の他にも常念岳や蝶ヶ岳、焼岳といった周辺の山々への登山口にもなりますし、逆に常念山脈を縦走したり新穂高からの山を越えたりの下山の場所としても使うことができます。
立山連峰や後立山から南は乗鞍岳まで続く北アルプスは、南北の総距離が100キロを越えます。
日本を代表する名峰がいくつも聳える山域で、槍ヶ岳や穂高岳、剱岳などが代表的なものとして挙げられます。
登るのももちろん良いのですが、眺めるのも良いという、登山好きには溜まらない北アルプスですが、数ある山々へのアクセスとして、登山口も多くあります。
たとえば、立山連峰なら富山側の立山町から室堂へ。
長野側なら白馬村や大町市、そして上高地。
岐阜県ならば新穂高などなど、登る山と登る登山道に応じて、登山口を選ぶことができます。
中でも、北アルプス南部に位置する上高地と新穂高は槍ヶ岳、穂高岳への玄関口になるばかりか、観光地としても人気が高く、たくさんの一が訪れます。
また、北アルプス屈指の人気を誇る燕岳は、南部の始まりともいえる山で、その登山口にあたる中房も代表的な登山口のひとつです。
比較的歩きやすく、初心者にオススメの登山道をご紹介しましたが、どれも2000m以上の標高があり、平地や街とは季節も気候もまったく異なります。
夏であっても天候によっては震えるほどの寒さを感じることもあります。
初めての北アルプスや、登山を始めたばかりの場合は、絶対に晴れた日を選ぶことをお薦めします。
北アルプスを歩いていると、暗くなってから山小屋へ入る人や、午後遅くなってから登山道を歩いている人を見かけます。
北アルプスだけに限ったことではありませんが、登山では余裕のある計画が大切です。
どんなに遅くても15時には山小屋へ入るか、登山口へ戻ってこられるような計画を立てることが大切です。
初めて履く靴ではなく、登山向きで足にシッカリと慣らした靴を選んで下さい。
急な雨や、水たまりでも足を濡らすことのないよう、また晴天でも雨具などの準備は怠らないようにすることが必要です。
宿泊であっても食料を持ち、日帰りでも十分な着替えなどを準備しましょう。