虫倉山のさるすべりルート
今回は険しく鎖場が多いさるすべりルートを選んだ。
スタート地点は不動滝から。
さるすべりルートは、通常、虫倉神社からのスタートになっているが、不動滝からでも途中で合流することができる。
不動滝からさるすべりコースへのトラバースは、狭くゆるい地盤のルートになっている。
左側は崖のような斜面、左側の鎖に掴まって進むように案内が立っているところも。。。
合流地点へは約10分ほど。
急登の続く登山道
落ち葉の散らばった山道の勾配はますます急に。
くねくねと細かなカーブの山道になる。
頂上がすぐ上に見えるので、すぐ到着するような気持ちにもなる。
突然、目の前に直登。
右側にも緩く広いルートがあるものの、立て看板はまっすぐに伸びている。
約50mほど、急斜面の先には虫倉神社の奥の院が建っていた。
大きな岩を背にした小さな社殿のある場所からは眺めも良い。
奥の院からは鎖場が続く
虫倉神社奥の院の横には、一つ目の鎖場がある。
もともと急な斜面を登ってきたので、さらに岩を上がるとなると高度感もそれなりにある。
鎖場を登り切ったところで、さらに続く急斜面。
すぐそこに頂上が見えて、先が明るいのに急斜面が終わらない。
すれ違った年配の男性に「これからが正念場だから」と言われる。
落ち葉が積もっているため足元も滑りやすい。
頂上の直下、それまできつかった坂道がいったん緩くなり、山頂が見えたところで10mほど下った。
ここから先、さるすべりルートで一番長い鎖場が始まる。
這って歩くような急斜面。
右側には長野盆地が見え、北アルプスへの眺望を背負って歩く。
ルートの幅は40・50センチほどではないだろうか。
ところどころ木の根が飛び出し、岩がゴツゴツと顔を出し、足場になるようで躓きそうにもなる。
鎖をしっかりとつかみ、片手を着いて這っていく。
スタートから1時間ほどで山頂に着いた。
このルートを這い上がって、やっと登ってきた感じがする。
高低差300mあまり、時間も1時間かからない程度。
山登りとしては短いものだけれど、足元や身の回りに気をつけたりと疲労するルートだった。
山頂からは北アルプスや志賀高原、長野や東信、戸隠もとてもよく見えた。
下りは安全な不動滝へ。こちらは30分ほどで下りてくることができた。