万仏山塊縦走

木島平から繋ぐ信仰の道

1

2019年8月30日

  1. 万仏山

木島平村の稲泉寺から尾根を縦走して、万仏山、小菅山の小菅神社へと繋げる縦走路でした。
お寺から、石仏の山を通って、修験者の神社へ。
まるで信仰の山を巡るようなコースで、ここを歩きたいと何年か前から計画をしていました。
ただ藪になっていることは歩く前から想定できていたので、できれば葉の落ちた季節が良いと思っていたのですが、雨が降り続いていることもあり、緑がイキイキとしているこの季節に行ってきました。

眼下に街を見ながら樹林帯を歩き続ける里山ですが、高低差は1000m近くあり、加えて藪の登り坂ということで苦労しました。
万仏山周辺は登山道が整備されていますが、そこまでの道のりと、三界峰を過ぎてから水ヶ沢山から下は藪が多く、小菅山に着いたときにはとても安心感がありました。

この日のコースタイム

  1. 稲泉寺
  2. 犬飼城趾(1:07)
  3. 馬曲山(2:17)
  4. 万仏山(3:08)
  5. 万仏山北峰(3:10)
  6. 三界峰(3:31)
  7. 水ヶ沢山(3:38)
  8. 小菅山(4:46)
  9. 小菅神社奥社(5:08)
  10. 小菅神社参道鳥居(5:37)
最高標高
1280m
登山口標高
382m
距離
10.14km
登り
稲泉寺
下り
小菅神社
行動時間
合計5:37
累積標高
1068m
875m
平均斜度
10.85度
歩行速度
1.80km/h
時季
2019年8月
天気
曇りのち雨

持って行った水の量

  • 水2l
  • 水900ml

歩いたルート

長野県北部の飯山市の東側に聳える万仏山。
中央峰に北峰と南峰との3つの峰で構成された山で、山頂への登山道は細尾根が続く。
標高1200m前後の山塊で、最も高い三界峰が1280m、南には馬曲山、北には小菅山が連なる。
里から近いこともあり、万仏山山頂へと至る登山道は整備が行き届き、細尾根や急斜面が連続する登山道も比較的歩きやすい。
ただ、三界峰から先は藪が茂り、また万仏山南峰から先も深い藪になっている。

今回のコースは、木島平村にある稲泉寺から。
犬飼城跡まで登り、尾根づたいに馬曲山、万仏山へ。
万仏山からは飯山市、野沢温泉村の境に位置する三界峰を経て、小菅神社へと下りていく。

雨の予報が続く天候の中、湿気を吸った緑が綺麗であろうという期待をし。
あわせて草木が茂るシーズンということもあり藪漕ぎの覚悟と、予報通りの雨が降るだろうということ、熊が多く棲むと言われる山域であることも心づもりをしていく。

今回のキーワードは「アメ・ヤブ・クマ」
そのへんの心づもりで。。。

万仏山山塊の予定

6:00 稲泉寺(0:00)
7:00 犬飼城跡(1:00)
9:00 馬曲山(3:00)
10:00 万仏山(4:00)
11:00 小菅山(5:00)
11:30 小菅神社(5:30)

稲泉寺と小菅神社は徒歩で1時間ほど歩く。
天候が崩れるかもしれない中で下山後の徒歩も避けたかったため、小菅にある駐車場に車を停め、もう一台の車で稲泉寺へ。
寺の駐車場をお借りして、登山口へと向かう。

小菅から歩いて戻ると、たぶん1・2時間は掛かると思う

小菅で下山の準備をして、登山口へ

小菅神社の周辺にはいくつかの駐車場があり、無料で車を停めることができる。
車をデポし、改めて稲泉寺へ。
稲泉寺の周りには駐車場は無いため、寺の第2駐車場をお借りした。

  • 稲泉寺の第2駐車場

    稲泉寺の第2駐車場

  • 稲泉寺の前を通って裏側へ

    稲泉寺の前を通って裏側へ

  • 用水路を渡って笹だらけの登山道へ

    用水路を渡って笹だらけの登山道へ

  • 稲泉寺の第2駐車場
  • 稲泉寺の前を通って裏側へ
  • 用水路を渡って笹だらけの登山道へ

稲泉寺から犬飼城跡へ

駐車場から登山口までは歩いて5分ほど。
蓮の花が咲くのを目にしながら寺の裏側へと周り、登山口に着いた。

いきなりコレか

笹藪から始まるのか・・・

登山口は一見して笹藪の中。
登山道への入口で登る急斜面には笹が高く茂る。
斜面の高さもあって、頭まで笹が覆ってくるような状態で、掻き分けるようにして登っていく。
登って日陰に入ってしまえば笹も腰ほどの高さに落ち着く。
登山道の踏み跡もあり、歩くことに苦労しないほど。
序盤の笹は、そこだけだったと胸をなで下ろして先へ。
6・7分ほど登ったところには鉄塔が建ち、そこでは陽当たりが良く笹が茂っていた。
そうはいっても頭まで隠れるほどの高さではなく、腰ほどの高さの密集状態。

藪とはいってもこれくらいなら

  • 草はいっぱいだけど踏み跡もある

    草はいっぱいだけど踏み跡もある

  • とにかくたくさんの笹

    とにかくたくさんの笹

  • クモの巣もいっぱい

    クモの巣もいっぱい

  • 草はいっぱいだけど踏み跡もある
  • とにかくたくさんの笹
  • クモの巣もいっぱい

藪よりもクモの巣がすごいな

緩やかに下って再び登り返し、里山らしい柔らかな登山道が続いていく。
多く人が入るコースではないため、そこかしこにクモが巣を張り、枝葉が顔の前に迫り出してくる。
それが視界に見えるたびにストックでクモの巣を払い、尾根に沿って登山道を登っていく。

厚い木々に覆われた尾根は、天候が良ければところどころで集落が見えると思われる。
樹林帯が厚いため、とても山深いところを歩いているような印象も受けるものの、稲泉寺から犬飼城跡までは真下に集落があり、沿うように尾根を伝っている。
そのため、もし何か不都合なことが起きた場合は、藪の中を下りれば人里へ下りられるという気持ちでもいた。

いざとなったときには右へ下りるんだ

  • 腰ほどの高さの笹

    腰ほどの高さの笹

  • 視界を遮られるほどの草木

    視界を遮られるほどの草木

  • 林の中では藪が薄め

    林の中では藪が薄め

  • 笹ではない草がボーボーのところもある

    笹ではない草がボーボーのところもある

  • 腰ほどの高さの笹
  • 視界を遮られるほどの草木
  • 林の中では藪が薄め
  • 笹ではない草がボーボーのところもある

稲泉寺から犬飼城跡、馬曲山へと尾根伝いに登っていく登山道。
目安になるものも少なく、地形を頭に入れていなければ、ただ淡々と森が続いていくようにも感じる。
陽の差し込む場所では草木の生育具合が激しく、視界を覆うほどの緑。
落葉松の中では明瞭な踏み跡の残る登山道と、変化の激しい状況が続いた。

標高を上げていくほどに、尾根の周りは白く雲に覆われていくよう。
ときどき右隣の山肌が見え、標高が上がっていることを感じる。

  • 巨石がたくさん埋まっている

    巨石がたくさん埋まっている

この巨石は人為的に置いたような記事もネット上では見かけた

藪のような緑と、急斜面、緩斜面を繰り返し、登っていくと徐々に登山道上に巨石が目立つようになってきた。
名前が付いていそうなほどの大きさと、存在感のあるゴツゴツとした形。
どこにも名札は付いていないようなので、そういった謂われもないのだろう。
ここまで大きな変化の無かった登山道だけに、存在感の大きな石は目安にもしやい印象だった。

  • ススキも増えてきた

    ススキも増えてきた

大きな石を過ぎると、登山道は急な斜面へと変わっていく。
一部の木々が開けて陽が射し、そこだけススキが茂っているようなところもある。
粘土質の登山道は湿気の残って滑りやすく、高い段差や急斜面では土を削るようにして滑ってしまうところも多かった。

もうね。ズルズルに滑る。

途中、藪の中に内山地区からの合流地点があったのも気が付かないまま、先へと登っていく。

犬飼城跡

稲泉寺を出発して犬飼城跡まで1時間7分。
人の手で作られたような平坦な場所を過ぎ、その一段上にある平らな場所へと着いた。
腰を掛けてひと息付くにはちょうど良さそうな広さの平坦な山頂。
草が茂っているため、そう落ち着く場所ではないものの、以前は小学校の登山行事にも登られていた。

大昔に北記憶が蘇るようだった

  • 犬飼城跡に着いた

    犬飼城跡に着いた

  • 向こうに名残のような段差がある

    向こうに名残のような段差がある

  • 犬飼城跡に着いた
  • 向こうに名残のような段差がある

鎌倉時代や室町時代に城郭があったといわれ、今も残っている空堀から、なんとなく城らしい建物があったという雰囲気を察することはできる。
眺望はほとんど無く、木島平側から登ることのできる登山道と、飯山市側から登ることのできそうなテープが見えるのみ。

さ。ここから先は見知らぬ尾根道。

犬飼城跡からは万仏山へと続く尾根を伝い、馬曲山へと向かう。

  • 空堀を下りて馬曲山へ

    空堀を下りて馬曲山へ

  • 空堀へ下りたら上がる

    空堀へ下りたら上がる

  • 空堀を下りて馬曲山へ
  • 空堀へ下りたら上がる
  • 思っていたほど藪じゃない気がする

    思っていたほど藪じゃない気がする

意外と歩けるんじゃ?

馬曲山へ

万仏山への尾根はインターネットなどの一部の情報ではこのコースを歩いている記録も見られるものの、見るからにたくさんの人が入るとは思えず、万仏山まで藪が続くと考えていた。
犬飼城跡から空堀を越えると、意外にも尾根上には登山道のような踏み跡が見え、落ち葉がフカフカとして歩きやすい。
意外な歩きやすさに驚いていると、案の定、数分のうちに登山道は一面の笹に。

  • やっぱり藪だった

    やっぱり藪だった

  • 笹は頭よりも高い

    笹は頭よりも高い

  • やっぱり藪だった
  • 笹は頭よりも高い

やっぱり藪だったか・・・

想定していたとはいえ、頭よりも高く生える笹と、その密度には面食らう。
まるでネマガリダケを取りに出かけているかのような笹藪歩きで、視界も無く、平泳ぎをするように笹を掻き分けながら進んで行く。

目を突かないように顔を伏せ、足元を確認しながら尾根上を進んで行く。
その藪も5分ほど歩くと笹が切れて道が開ける。
ただ歩きやすいと思っているとすぐに藪へ入り、笹だけではなく、背の低い木や草までも厚く茂っている。
傾斜は緩やかで、平坦に藪が続いていく。

  • 時々視界が開ける

    時々視界が開ける

  • すぐに藪に突入する

    すぐに藪に突入する

  • 藪の登り坂がキツい

    藪の登り坂がキツい

  • 時々視界が開ける
  • すぐに藪に突入する
  • 藪の登り坂がキツい

犬飼城趾から20分ほど藪漕ぎをしたところで、緩やかだった尾根は急な登りへと変わっていく。
なんとなく登山道らしい踏み跡は見えるものの、それが確かな登山道なのか、獣道なのかははっきりとせず。
明瞭だと思ったコースも、唐突に草藪に変わってしまう。
ただ所々、足元には市町村の境を示す杭が打たれ、木にはテープが巻かれている。

ところどころで巻かれているテープは何のためだろう?
登山道の標なのかな?

  • 突然ピークをひとつ越える

    突然ピークをひとつ越える

  • 下りも藪

    下りも藪

  • 突然ピークをひとつ越える
  • 下りも藪

唐突にピークをひとつ越えた。
目指す馬曲山はここかと思うくらい、ピークを越えたら尾根は下っていく。

ここ。馬曲山???

手持ちのGPSを取り出し、現在地はコース上であることは分かっても、ここが馬曲山かどうかの確認はできず。
とりあえず間違っていないことは確かで、ここから下って登り返すことも分かっていた。

  • ピークを下りても藪は続く

    ピークを下りても藪は続く

  • そして笹の登り返し

    そして笹の登り返し

  • ピークを下りても藪は続く
  • そして笹の登り返し

落ち葉が積もって柔らかく、そこに笹の茂った斜面を下り、目の前に見えてきた藪を登り返す。
登り返しの笹藪も厚い。
下りではなく登りで良かったのは、藪を見上げて笹の根元が見えるところ。
平泳ぎのようにして分け入るのに慣れてくると、笹の柔軟さはどうということも感じなくなってくる。

もう藪にも慣れたから
  • ブナが増えて藪は落ち着いた感じ

    ブナが増えて藪は落ち着いた感じ

  • たぶんこれが馬曲山

    たぶんこれが馬曲山

  • ブナが増えて藪は落ち着いた感じ
  • たぶんこれが馬曲山

尾根上はワシワシの笹だけど、尾根の肩はけっこう歩けることに気が付いてきた

笹藪と、藪が開けた落ち葉の斜面とを繰り返し、登りが緩やかに変わっていく。
馬曲山と間違ったピークから25分ほど経ったところだった。
特になんの目印も見つけることはできなかったものの、おそらくそこが馬曲山の山頂。
尾根上には笹が茂っているため、尾根から少し下りた肩のような箇所を歩いていく。
時間が経ったからか霧で真っ白な中にも陽の明るさがあり、このあたりで多く生えているブナの静かな雰囲気が良かった。

  • 山頂には笹とブナしかない

    山頂には笹とブナしかない

  • ブナの木肌には熊の爪痕が無数に

    ブナの木肌には熊の爪痕が無数に

  • 尾根上の山頂のように細長い

    尾根上の山頂のように細長い

  • 山頂には笹とブナしかない
  • ブナの木肌には熊の爪痕が無数に
  • 尾根上の山頂のように細長い

周りのブナの木を見ると、木肌には熊の爪痕が無数に付けられている。
知らなければ一見してもそれが熊のものとは思えないほど。
まるでそういう模様なのではないかと思えるほどに、爪の痕が刻まれていた。

いっぱいの爪痕が模様のようで、ちょっと気持ちが悪い

細長く平坦な尾根で特に標もない山頂を、どこが最高地点かも分からないまま尾根の肩を歩いていく。
左側の急斜面は霧が煙っているせいで、どこまで続いているのか見えない。
ただその先は、万仏山の登山口がある飯山市福島地区になっていることだけは分かる。

そういえば右の馬曲からの登山道もどこかにあるはず。

  • 馬曲山を下りる

    馬曲山を下りる

  • 笹もずんずん下りる

    笹もずんずん下りる

  • 馬曲山を下りる
  • 笹もずんずん下りる

万仏山への登り返し

馬曲山を過ぎ、笹藪を下りていく。
このあたりは頭まで伸びているような深さはなく、せいぜい腰までの高さ。
足元も見やすく、段差を避けながら下りるのにも苦労は無かった。

以前に万仏山から見た尾根の形で、馬曲山を下りたあと、ピークをひとつ越えて万仏山南峰へと続くと記憶している。
馬曲山からの下りは30〜40mほど。
そこから登り返して、また下って万仏山へと取り付くという地形だった。

  • 下りてからの登り返し

    下りてからの登り返し

  • 馬曲山と万仏山の間のピークはたぶんこれ

    馬曲山と万仏山の間のピークはたぶんこれ

  • ピークを下りていく

    ピークを下りていく

  • 下りてからの登り返し
  • 馬曲山と万仏山の間のピークはたぶんこれ
  • ピークを下りていく
  • このあたりは石が多い

    このあたりは石が多いく

ただ実際に歩いてみると、確かに馬曲山を下ると登り返しのようにピークを越えたものの、そう高さを感じるほどではなく、万仏山から見た尾根はいったいなんだったのかと思う程度。
笹も浅く、まばらに生えている程度で歩きやすく、大きな石が目立ってそれを越える段差がある程度だった。
このあたりで霧も晴れてきているようで、右手側には木島平の尾根が見え、左手側には万仏岩からの登山道が見える。
周辺の景色が見えると山を歩く心持ちも変わり、現在地が視覚的に把握できることにも安心感があった。

左側の尾根に見えた登山道の安心感。
だからといって、向こう側へ行けるわけでもないのだけど。

  • 万仏山へ向かって登る

    万仏山へ向かって登る

  • 万仏山へ近づくと「らしい」感じで急斜面

    万仏山へ近づくと「らしい」感じで急斜面

  • 細尾根の上でも草木は生える

    細尾根の上でも草木は生える

  • 万仏山へ向かって登る
  • 万仏山へ近づくと「らしい」感じで急斜面
  • 細尾根の上でも草木は生える

笹藪というか、、、小枝の藪。

万仏山への登りに取り付く。
杉とブナがまばらに生え、その落ち葉が柔らかく、急登でも足を入れやすい。
苦労していた笹藪も、斜面の取り付きではそう多くもなかった。
ただ登っていくほどに笹ではなく、小枝が行く先を覆うようにしているところが多く、木は笹のような柔らかさが無いために道を遮られているようだった。
急斜面を登りながら枝を避けるのも難しく、そこで疲れないようにできるだけ枝を避けるため、直登せずに斜面を回り込み、尾根の反対側へ回ったり戻ったりした。

万仏山ということは、、、、細尾根、、、
しかも柔らかい感じの。

犬飼城跡や馬曲山でも藪漕ぎをし尾根上を歩いていたが、万仏山への斜面は「さすが万仏山」といえるような、岩の上に木が根を張りそこに落ち葉が積もった柔らかな崖の尾根。
根が張っているので柔らかいながらも段差があり、手足を掛けやすい状態ではあったものの、馬曲山とは比べようもないほどの急斜面が深く落ちている。
尾根に戻っても平均台のような細さの上に草木が生えて道を遮っている。
なんとか枝を跨ぎ、体重で枝を曲げて道を作っていく。

苦労の続く登りから、ふと振り返ると馬曲山は遠く離れていた。

もうこんなに来たのか。

  • 馬曲山が遠くなっていた

    馬曲山が遠くなっていた

  • 左は崖のような斜面なので足元注意

    左は崖のような斜面なので足元注意

  • 平均台のような石の上は湿気た苔

    平均台のような石の上は湿気た苔

  • さらに草と木がボーボーの急斜面へ

    さらに草と木がボーボーの急斜面へ

  • 隙間から見える明るさがきっと尾根上

    隙間から見える明るさがきっと尾根上

  • 左は崖のような斜面なので足元注意
  • 平均台のような石の上は湿気た苔
  • さらに草と木がボーボーの急斜面へ
  • 隙間から見える明るさがきっと尾根上

登っていくほどに斜面の角度はキツく、尾根は細くなっていくようだった。
細尾根に生えているのは笹ではなく木で、馬曲山までの藪漕ぎとは質も違う。
高度と感じるような細さと高さでも、藪を進んでいくことに懸命で、それでどころでもなかった。

藪の急斜面を登るために掴める物は何でも掴む。

!
  • 整備された登山道に出た

    整備された登山道に出た

  • 万仏岩からの登山道と合流

    万仏岩からの登山道と合流

南峰と中央峰を繋ぐ登山道に合流したのは唐突だった。
ふと草が開けたところが見え、左下に見覚えのある岩が見えたところで、そこが万仏山への登山道だと分かった。
ちょうど南峰から鞍部へと下りていくようなところだった。

万仏山山頂

ようやく見覚えのあるところに。

  • 万仏山に着いた

    万仏山に着いた

  • 山頂のブナにはテープがグルグル巻き

    山頂のブナにはテープがグルグル巻き

  • 登って着た方も何も見えない

    登って着た方も何も見えない

  • 北峰へ向かう

    北峰へ向かう

  • 万仏山に着いた
  • 山頂のブナにはテープがグルグル巻き
  • 登って着た方も何も見えない
  • 北峰へ向かう

万仏山へ着いたのは稲泉寺から3時間8分。
太いブナの木には何周もテープが巻かれ、万仏山の標が建てられていた。
もともと木々に覆われているために眺望の少ない山頂ではあるものの、周囲は霧で真っ白になり何も見ることができなかった。

山頂に着く手前で雨が降り始めていたこともあり、足早に山頂を通過して先へと進む。

予報では雨脚が強まる感じ

  • 北峰へ向かうため下りる

    北峰へ向かうため下りる

  • すぐに北峰に着いた

    すぐに北峰に着いた

  • 北峰から先はトラロープを伝う

    北峰から先はトラロープを伝う

  • 北峰へ向かうため下りる
  • すぐに北峰に着いた
  • 北峰から先はトラロープを伝う

いったん下りて登り返して2分ほど歩いたところで北峰に到着。
万仏山の北峰は、まるでテーブルのように切れ落ちた上が台地になっていた。

北峰から三界峰ってけっこう急激に下りるのだね

北峰の標がブナの木に取り付けられ、その傍らにあるトラロープを辿って北峰から下りる。
道を塞いでいるかのようにも見えたトラロープは、急な斜面を登り下りするための補助。
万仏山よりもさらに標高の高い三界峰へ向かって鞍部へと下りていく。

  • 鞍部はブナがとてもキレイ

    鞍部はブナがとてもキレイ

  • それなりに細い

    それなりに細い

  • 鞍部はブナがとてもキレイ
  • それなりに細い

三界峰

三界峰は稲泉寺のある木島平村と、小菅神社のある飯山市、野沢温泉村の3つの境に位置しているピーク。
1280mでこの山塊では最も標高が高い。
尾根はちょうど村境に沿うように続いていく。

  • 岩岳尾根からの合流地点

    岩岳尾根からの合流地点

  • 三界峰へ登り返していく

    三界峰へ登り返していく

  • 岩岳尾根からの合流地点
  • 三界峰へ登り返していく

決して広くはない尾根上の登山道も、それまで藪漕ぎしていたことを思うと登山道として整備されているだけで歩きやすくペースも上がるよう。
息を上げながらも登り返して進んでいくと、岩岳尾根からの登山道と合流した。
鉢窪というこのあたり、建てられていた矢印に従って岩岳尾根方面とは反対にある三界峰へ。
テープが巻かれ踏み跡もあるこのあたりも、霧のせいで行く先を見失うところもあり、風が強く吹いて霧が飛ばされたときに三界峰が見えて正しい方向が分かるようだった。

ちょうど雨が強くなってきて真っ白な感じだった

  • 三界峰に着いた

    三界峰に着いた

  • この先の藪も進めそうな雰囲気

    この先の藪も進めそうな雰囲気

  • 三界峰に着いた
  • この先の藪も進めそうな雰囲気

この時点でカメラはビチャビチャです

三界峰

三界峰へ着いたのは登山口から3時間31分、万仏山からは20分余りだった。
万仏山以上に眺望もなく、着いたという達成感の他には特になにもなく、この先へ尾根が続いているだけ。
三界峰から小菅神社へと下りるには、山伏コースを下りていく。

この「山伏コース」っていう看板は見逃しやすいと思う。
というか見逃した。

ただ三界峰から先にも登山道が続いていそうにも見え、それまでの藪漕ぎをしていた経緯もあって、特に疑問も持たずにしばらく先の尾根へと進んでしまっていた。
正しくは山伏コースということを事前の地形図では見ていたものの、現地では三界峰の先に小菅山があるような気になり、そのまま尾根を進めば良いのだと。
三界峰という標に気を取られ、足元にあった矢印が見えていなかったということもあった。

三界峰から藪の方へ突入してしまったのだけど。。。

じつはけっこうなところまで突入した
  • 山伏コースを下りる

    山伏コースを下りる

  • 先は藪になっていそうな感じ

    先は藪になっていそうな感じ

  • 山伏コースを下りる
  • 先は藪になっていそうな感じ

山伏コースを小菅山へ下りる

三界峰から矢印に従って下りていく。
一般コースではないという文字が見えていたため、破線であることは想定しながらの下り。
ここでも笹の藪漕ぎになり、そして下りてからの登り返しが待っていた。

一般コースじゃないって書いてあったから、そんな予感はしていたけれど。

  • 水ヶ沢山には三角点だけ

    水ヶ沢山には三角点だけ

三界峰から下りて登り、三角点があったのは水ヶ沢山。
この山塊で最も標高の高い三界峰とは8mほどしか変わらない。

何もないから、これなんだろかという感じ。

雨と霧で周りの眺望は一切なく、ただ足元は間違いなく狭いことと、その上に生えている草木に躓かないようにしなければというところだった。
ひたすらに尾根上を歩いていくコースで、水ヶ沢山から標高を下げていくのも緩やか。
行く先を塞ぐような木は切られていたものの、笹が茂っているところも多く、終始藪漕ぎが続くような印象だった。

  • こっちもとにかく藪が激しい

    こっちもとにかく藪が激しい

水ヶ沢山から30分ほど下りたところで、ようやく標高を一気に下げるような坂に変わった。
落ち葉の積もった柔らかな斜面は足を取られやすく、しかも雨で泥濘んでいることもあって滑る。
笹が多く生えているのも始末が悪く、どこに足を乗せても滑るような心づもりが必要だった。

とにかく体感時間が長かった

  • 九巒乗越まで下りてきた

    九巒乗越まで下りてきた

  • 周りはとても深いブナの森

    周りはとても深いブナの森

  • 九巒乗越まで下りてきた
  • 周りはとても深いブナの森

九巒乗越まで下りると、ようやく小菅山への矢印が見られた。
万仏山の登山口がある福島地区と、小菅山との分岐になる乗越で、小菅山へはなだらかな坂を登り返してく。
このあたりからブナが深くなり、一面はブナの緑に覆われる。
雨に煙っているせいか、目に映る景色が一面青緑のようで、とても落ち着く森だった。

まさかこんなにもブナが深いとは・・・

  • 小菅山へ下りてきた

    小菅山へ下りてきた

  • ブナに囲まれたキレイなところだった

    ブナに囲まれたキレイなところだった

  • 小菅山へ下りてきた
  • ブナに囲まれたキレイなところだった

小菅山

三界峰から約1時間、緩く登ってきた坂が平らになった。
ブナの木に掛けられた「小菅山」の文字。
あまりに突然なのと、ようやく縦走最後の山に着いた安心感とで複雑な気持ちでここを通過。
小菅山を過ぎると、登山道の幅が広く、弾力があるようなフカフカとした優しい登山道に変わった。
そこまでの笹藪や泥濘む下り坂が嘘のようだった。

ここに来ると安心感がある

  • 北竜湖と小菅神社との分岐

    北竜湖と小菅神社との分岐

  • 小菅山からはおだやかな登山道

    小菅山からはおだやかな登山道

  • 北竜湖と小菅神社との分岐
  • 小菅山からはおだやかな登山道

小菅神社奥社

小菅山の山頂下には小菅神社奥社が建っている。
もともと山岳信仰の道場だった小菅は、神仏混合の寺社として小菅元隆寺が祀られていた。
明治以降に小菅神社になり、山の中に建てられた奥社は国指定の重要文化財にもなっていた。

  • 小菅神社奥社

    小菅神社奥社

小菅山から下りること約20分。
周囲何メートルもあるような杉の巨木が立つ中、参道へと下りて奥社に着いた。
岩壁を刳り抜いたようなところに建てられていた木造の社殿は、今では補強がされているようで趣が変わっていた。

補強されて雰囲気はちょっと変わっているけれど。
ここはけっこう好きな場所。

  • 奥社の下にある参道を下りる

    奥社の下にある参道を下りる

  • 参道は狭くて急で岩

    参道は狭くて急で岩

  • 鎖も少しだけある

    鎖も少しだけある

  • 奥社の下にある参道を下りる
  • 参道は狭くて急で岩
  • 鎖も少しだけある

滑る。。

少し離れたところから社殿を眺めて参道を下りる。
参道は岩の急斜面を下り、鎖場が一カ所。
雨や湿気たときには滑りやすく、十分に注意をしながら段差に足を掛けて下りていく。

社殿から鳥居へと続く参道には、巨石に注連飾りが巻かれていたり、巨木が聳えていたりと信仰の様子が見られる。
杉並木の中、一直線に続いている石段では石仏も置かれ、鳥居の横には寺としての名残の護摩堂があった。

  • 参道入口の鳥居まで戻ってきた

    参道入口の鳥居まで戻ってきた

稲泉寺からスタートして万仏山塊を歩く縦走路は、小菅神社の鳥居でゴールした。
全体を通して藪が多い、なかなかの難路だった。
福島からでも禅頂修行コースとして、信仰の跡を歩くことができる。

もう一度行くかと言われたら、今は行きたくないと答えるとおもう。

下山後に立ち寄った温泉

パノラマランド木島平

木島平スキー場にある宿泊温泉施設。温泉内は珍しく階段があり、上の段には広い浴槽、下の段には3・4種類の浴槽があります。

使った登山道具

万仏山の登山記事

周辺の山

同じ時季に登った山