帰望峰を伝って登る独鈷山のバリエーションルート
上田市の西側、塩田平に聳える独鈷山。
深い森に覆われているこの山は、急峻な斜面の先に険しい岩峰が並ぶ。
標高は1260mほどで、登山口からの高低差も600m前後。
短い行程で歩くことのできる気軽な山という印象を抱く。
ただ決してその印象では登ることのできないコースがあるのも独鈷山の魅力といえる。
今回、歩きたいと決めたのは帰望峰を経由する独鈷山の北側のコース。
西前山登山口から主尾根を辿るバリエーションルートで、高度感のある細尾根、帰望峰と呼ばれる岩峰、竜王山といったピークを次々と越える難路。
複数の登山道がある独鈷山の中でも難易度は高いといえる。
ちょっと前までロープを持っていないと歩けない状態だったと思います
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登山口に着くと、深い緑の中で獣除けのゲートが閉まっていた。
深い緑の中で影が濃く見通しの悪い。
ゲートの金網と、影の暗さが物々しく感じられた。
若干の不安を感じながら準備を整える。
ゲートを開け、頭に入れていたコースを思い出しながら登山道へ。
帰望峰への入口は、ゲートから直進した先、最初のカーブを左へ進む。
一般登山道はカーブに沿って進むのに対して、斜面のほうへ向かって行くところを間違えなければ、その先は踏み跡が見えるはず。
しっかりとコースを頭に入れて、以前にも歩いた状況を思い出しながらスタートしたものの、しばらく来ない間に登山道の様子は少し変わっていたようだった。
とくに帰望峰への入口は、以前はどこから入るかも分かりづらかった。
それがいつの間にか看板が掛けられ、目安となる数字まで書いてある。
帰望峰ってそんなに一般的になったの?
掛けられていた矢印に沿って進むと、なだらかに斜面が続く。
薄く踏み跡が見え、直近で歩いているひともいることが伺える。
左側には尾根からの斜面、小さな沢が流れ巨石も見える。
7分ほど歩いたところで巨石の上に祠が置かれているのが見えた。
気が付かなかったのだけど、右側の3mぐらいのところに一般登山道があるのだね
なんなら矢印通りに歩かなくても祠のまえには来れた
祠を見たら、まずは尾根に向かって登るために斜面に取り付く。
急勾配の斜面には踏み跡が付き、それに沿って登れば良いことが分かった。
ただ、ある程度の高さまで登ると踏み跡は無数になり、どれが最適な登りなのか分かりづらい。
さらに進むと、実はこの踏み跡は登山のためだけではなく、林業や森の整備のためにも踏まれたものだと気が付いた。
結局のところ、尾根に登ることができるのなら通る斜面はどこでも良い。
尾根に登るまではそういうことだったのだろう。
尾根の上に着くと、地形に沿って踏み跡が続いていた。
わずかな時間ではあったものの、しっかりと高いところまで登ってきた雰囲気もある。
尾根から斜面の下を見ると木陰が暗く見えた。
尾根からは右側に雨首が高く見える。
あの場所もバリエーションルートのひとつ。
登山道のある森の中を歩いていると気が付かないが、少し離れて見ると岩峰の険しさが際立つ。
きっとまだ100mほどの高さしか登っていない。
それにも関わらず、あの険しさを目にすることができるのは独鈷山の魅力のひとつ。
木々の合間から見えた麓の田畑は、あまり高く登っていないことが現実的に見えるほど近い。
4〜5分ほどで三角点が埋まっていた。
これがある時点で、バリエーションルートだとはいえ仕事として歩くひとがいる場所なのだなと感じる。
踏み跡は細くなった尾根の上に続いて行く。
尾根の右側が高く切れ落ちているところが多いのか、ところどころで木々が開けて雨首を見上げることができる。
開けているところから振り返ると、まだまだ高くは登っておらず、登山口近くの公園が見える。
目線の高さも周りの山ほどにもなっていない。
先は長そうだ
足元には少しずつ石が増えてきた。
土の中に埋まっていた土が、少しずつ顔を出して尾根の上に表れているよう。
すると、石にペンキの矢印が書かれているのを見つけた。
歩いているコースは、未整備のバリエーションルートというつもりで山に入った。
案内もなく、誰かが気まぐれで付けたようなものが残っているものや、踏み跡を見ながら歩くつもりだった。
おもいがけず矢印があったことに安心感と違和感を持ちつつ、指されたほうを辿って歩く。
これまで歩いた独鈷山のコースは、急な斜面に木が多く生え、その間を縫って歩くようなところが多かった。
岩が顔を出している細尾根はまったくイメージが違っていた。
徐々に勾配が厳しくなり、尾根は細く、左右は高く切れ落ちていく。
木々が疎らになった分、高さと足元の不安定さを感じる。
すると、大きな石の段差があった。
どう見ても手を使って登るほどの高さ。
岩から生えている木には札が掛けられている。
もう掠れて読めなくなっているが、文字が書いてあったようだ。
登山道はその石の上へ登るように続いている。
ただ石の上に乗ると視界を遮るものが無くなり、尾根から下がよく見える。
まだ登山道の序盤だというのに、なかなかの高度感に緊張感も高まる。
足元に「藍ノ岩」と書かれた札を見つけ、その先にトラロープが垂れ下がっているのを見つけた。
これは鉄城山と同じパターンか?
登山道のトラロープは信用できない。
弾力がある上に、劣化して耐荷重も相当に衰えているだろう。
それでもロープを手がかりにしないと、まず一歩を踏み出せず、最初の段差に足を掛けるためにロープを掴んだ。
できるだけ段差に体重を預け、ロープはバランスと安心を得るためだけに使う。
木の根を掴む方がまだ安定できる。
藍ノ岩への登りは、高さも数メートルほど、段差が多く滑るようなところも無かった。
序盤での高度感に面食らったところはあっても、今回はこういうコースを辿っているのだから。
藍ノ岩
藍ノ岩の上に乗ると、雨首がさらによく見える。
ゴロゴロとした藍ノ岩は、巨石を積み上げてできているような雰囲気。
例えるなら蓼科山の山頂のような。
隙間がある石の上を渡っていく雰囲気だった。
この細尾根の上で石が積まれている雰囲気というのも、不安定さがあるようで安心はできないのだろうが、これはこれで安定しているのだろう。
手元の時計では、登山口から26分ほど。
右手側に見える雨首、振り返ると塩田平が一望できる。
上田の眺めは塩田平から見ると田んぼだらけで、真田から見ると街だなって感じる
藍ノ岩を下りると、すぐに帰望峰を指す札が掛けられていた。
踏み跡は真っ直ぐに続いているように見える。
スマホでログを確認しても、まっすぐに歩いているように見える。
帰望峰は右へと指している札。
尾根は真っ直ぐに続き、尾根状に帰望峰があることも分かっていて、この矢印の通りで良いのかどうか。
このコースで巻き道へ行くような歩き方をしたくないと感じつつ、少し迷って矢印に従うことにした。
小さい字が読めても意味が理解できないのだよね
矢印に沿っていったん尾根の肩へ。
巻き道なのだろうと思って下りたところは急斜面のトラバース。
そこはそこで歩きづらく、ロープを頼りに踏み跡を辿る。
尾根を見上げると岩壁がそそり立っている。
きっとあの札から巻かなければ、この岩壁の上を歩くことになっていたのだろう。
尾根の上へ近づくように踏み跡が続き、そこでようやく「上尾ノ岩」というはっきりとした文字が見えた。
あの岩壁は上尾ノ岩というらしい。
そして、×とも書かれていた。
その昔は歩かれたのかもしれないが、今は×ということだろう。
たしかに上尾ノ岩の方を見ると不安定さが感じられる石積みだった。
尾根の上に戻ると思われた登山道は、尾根が登り坂になっていることもあって、なかなか戻らずに肩を歩き続ける。
左側に見える岩壁は高さと険しさが増すばかり。
もし落石があったらと心配になるような岩の直下を歩く。
尾根に戻るまで10分ほど。
岩だった足元は柔らかな土に変わり、尾根の周りも視界を遮る森に戻っていた。
緑いっぱいの尾根のうえは安心感がある
尾根の上を登ること10分ほど、帰望峰を指す板が目に入った。
安心感のある尾根の中で、帰望峰という文字を見るだけで感じる物々しさ。
戻りや森を楽しむ先に険しい岩が待っていると思うと、まったく木の抜けない思いだった。
急に巨石が目立つようになり、木の陰になって落ち葉に埋もれているせいか、ひっそりと岩があるような印象。
けれども帰望峰へ近づいて、確実に険しさが増しているのだろうと感じる。
高い段差になっている所を踏み、岩の間を縫って続くピンクテープを辿っていく。
だんだんと傾斜がきつくなり、トラバースするようなところにはロープが取り付けられている。
斜面の谷側を見ると、深く下へ落ちてくのが見える。
油断ならない
斜面を折り返し、段差を踏んで上へ。
だんだんと左側が深く切れ落ちた谷になっているのが見えてきた。
街から見ると岩壁のように見える斜面を歩いているのだろうと想像ができた。
すると切れ落ちているのは左側だけではないようで、右側からも明るさが差し込んでくるようになった。
どうやら斜面を登りながら、尾根がだんだんと狭くなってきているようだった。
木の間から、なんとなく壁のような登りになっているのが見える。
あの壁を巻くのか登るのか
周りの景色は見えていないものの、それなりの高さまで登ってきたのではないだろうか。
目先に見える岩峰はさらに高く聳えている。
段差をふみながら斜面を登っていくと、岩壁に取り付けられたロープが見えた。
斜面の先は景色が良く見える。
きっとロープを使いながら、あの岩壁を登れという登山道になっているのだろう。
景色が良く見えるということは、地面は切れ落ちているということ。
なんだかいろいろ察した
ロープが垂れ下がっている場所まで来てみると、思っていたとおりに登山道はそこで途絶え、ロープを使って上へという雰囲気。
新しいロープもあれば、古く劣化しているようなものもある。
そして足元の尾根は、壁のようになって下まで深く続いている。
足の踏み場を間違えたり、手を離してはならない場所だった。
鉄城山的な。
トラロープは信用できないので、掴めるロープはすべて左手で掴み、右手は段差や木の根を掴む。
木の根に服を引っかけないように注意しながら、固そうな段差に足を置く。
足元以外に体重をかけようものなら、どこでロープから手を滑らせたり、木の根が抜けたりするとも限らない。
まわりの景色を楽しむ余裕も無いまま、一生懸命に安心できるところまで登る。
帰望峰
登山口から1時間2分での帰望峰への到着だった。
ロープを辿っての登りは高度感も緊張感も強かった。
そう何度も来たい場所では無かった。
岩峰の上ということで眺望もあるだろうという期待をしていたが、見えたのは尾根から見たのと同じ塩田平。
しかも木もあり、期待していたほどの眺望では無かった。
なによりも右側に見える雨首が、まだまだ高い位置に見えたこと。
雨首よりも低い場所にいるのだと分かったのが残念だった。
景色どころではない
達成感に包まれて景色を楽しむというほどではなかった。
ただ来たいと思っていた場所へくることができたのは良かった。
独鈷山の山頂はどこにあるのかも分からなかったが、すぐ間近にある急峻なピークが竜王山だというのは分かった。
いったん帰望峰を下り、登り返してようやくひと段落できるのだろう。
帰望峰からの下り
今回の登山道の難所のひとつに帰望峰からの下りがあった。
少し前までは下りるのにロープが必要という情報があり、懸垂下降ができなければ帰望峰には来られないと考えていた。
今はロープが取り付けられているとはいっても難路に変わりはなく、どの程度のものなのかはこれから下りてみなければ分からない。
見るからに高く注意が必要なところへ、緊張感を持って進む。
帰望峰から一歩を踏み出すところからロープが始まり、右側に深く切れ落ちる谷が見える。
足を置く場所が分かりやすく、土に比べて岩の段差の方が安定はするものの、高さの緊張感が無くなるわけではなく、どこかを枝に引っかけてバランスを崩すようなことがあったらと用心深く下りる。
登る前、帰望峰からの下りで、仮に懸垂下降が必要な状況であっても3mくらいの高さであれば飛び降りれるか?と考えたこともあった。
実際、下りの場に来てみると3mどころではない高さ、下りたところで着地するのは岩の細い尾根でバランスをとるのが難しい。
その上、左右は切れ落ちているため、バランスが取れなければ着地後に尾根下へ落ちることも考えられ、チャレンジするよりも安全第一でゆっくりと下りるのが一番良いと、登る前の想いを振り返った。
帰望峰からの下りの岩壁を見ながら、ロープに沿って段差を進む。
だんだんと尾根が近づいたところでこれから歩く登山道の険しさも見えて来た。
帰望峰から下りるためのロープは、木に括り付けられていた。
3本ほどのトラロープがまとめて括り付けられ、下りる際に足を置くような段差は見えない。
ロープを頼りにして下りながら、足で段差を探るのが良さそうだった。
ロープに頼りたくないって言ってる場合じゃなく
懸垂下降ができそうなロープもあり、技術や知識があればトラロープを使うよりよほど安全そうだった。
竜王山への登り返し
帰望峰から尾根の上に着地し、細尾根を登っていく。
岩のうえに落ち葉が積もって、土や苔が付着したような地面で、踏むと柔らかく、木々が生えてところどころで邪魔をする。
細尾根を少し進むと急な登り坂になった。
おそらく根に土が溜まってできた段差があり、木の間にはロープが架けられて、急登でもバランスをとりやすくなっている。
なんかの情報で、壁のような登りがあるって見たけどこれか?
なかなかの急斜面で、手が届く木に捕まり体を引き上げながら登っていく。
ときどき急斜面が切れて平坦な細尾根に変わり、すぐに急斜面が再開する。
なんとなく先が明るいような、竜王さんが近いような雰囲気を感じながら、登っている最中の体感時間が長かった。
竜王山
帰望峰から25分ほどで竜王山に着いた。
登山口からは1時間半ほど。
竜王山の上には祠が3基。
木には山名が掛けられていた。
木々に覆われているために眺望はなく、狭い山頂部に陽が差し込んでいる。
やっと来られたっていう感じがした
竜王山を下りると、木々の間から少し先が見えた。
山頂だと思われる峰は高い。
高低差にして300mほどはあるのだろう。
細く急な尾根から、広くなだらかな尾根に変わっていく。
植生も真っ直ぐに伸びた落葉松や杉が目につき、ほかの登山道で見るような雰囲気に変わる。
ここにきて上田周辺エリアの山へきたような実感があった。
5分ほどで右へ下りる矢印があった。
ここで西前山との合流地点へ向かうことができる。
それも選択肢ではあったものの、今回は尾根を真っ直ぐに登ることにしていた。
分岐を過ぎると、ゆっくりと登りに変わっていく。
なだらかさも最初のうちだけで、数分で角度がきつく変わった。
この急な角度と、苔の生した巨石が多く見えるのは、どこか北八ヶ岳のような雰囲気もあった。
にゅうとかあの辺の。。。色合い的に。
石の間を縫い、落ち葉を踏んで急斜面を登っていく。
ピンクのテープが細かに付けられているため、行く先に迷うことも無い。
眺望も無く深い緑の中を右へ左へと登っていく。
分岐から15分ほど登ったところで尾根の上に出た。
あいかわらずの眺望の無さ、どのあたりまで登ったのかの目安もないまま尾根に沿って登る。
岩の壁が見えたり、細くなった尾根でクモの巣が邪魔をしたり。
急な登りになった尾根をまっすぐに登り、大きな岩の塊が見えた。
登れそうな段差が見え、そこに向かって岩に近づくと登れるほどの細かな段差では無く、ならどこが登れるのかと岩を見回し、行けそうなところで根を掴み体を引き上げる。
ロープが無いことを考えると、もしかしたら間違っていたのかもしれない。
やっとの思いで体を持ち上げて岩のうえに立つと、わざわざよじ登らなくても巻いて登ることができそうにも見えた。
ただピンクのテープは登るのが正しく付けられてるようにも見える。
壁のような登り
帰望峰を通り竜王山を越えるコースの核心部はココからだった。
山頂まではそう遠く無い場所まで登っていると感じる。
きっとあと少し
巨石の上に乗り細尾根を過ぎると、さらに巨石があった。
それは急な斜面で柔らかな土の中に埋まっていた。
踏み跡は細く、石の前から間を通って上へと続いていく。
柔らかな土は踏み込むと滑りやすく、急な斜面を横切ろうとすると崩れていくため、石の間に生えた木を掴んで勢いを付けて巨石の上へ。
巨石の上へ登ってみると、尾根の向こう側にある切れ落ちた岩壁が見えた。
あの岩はきっと西前山から来ると真上を歩くヤツだよね
巨石の上は、ここまでのどこよりも急な角度の登りになっていた。
階段のように段差ができ、草が生えて感触が柔らかい。
這うようにしないと登れないほどの角度。
木の根や木の幹、丈夫なもので掴めるものはなんでも手を伸ばした。
この大変さを写真に撮りたいのだけど、とてもじゃないけど伝えられない
まったく歩みが進まず、右手左手、右足左足と上へ出す。
左側の景色がチラチラと見え、そこには独鈷山から伸びる尾根が低くなっているのが見えた。
合流地点までは近いはず。
我慢の登りは40分足らず。
体感時間では終わりがいつくるとも思えないほど長かった。
尾根の先端のような、木の間から陽が射すのが見えた。
やっと振り返って景色を見る余裕ができると、独鈷山で良く見る塩田平を一望する景色。
下へ視線を移動すると、竜王山と思われる鋭峰があった。
高低差は意識せずに歩くことを決めてやってきたが、実際に目にすると竜王山からかなり登ることが分かった。
尾根はなだらかになり、踏み跡に沿って登っていく。
尾根の上では木の根がビッシリと生え、それを避けるように踏み跡が続く。
合流地点
平井寺からの登山道と合流したのは、登山口から2時間23分が経っていた。
帰望峰からも1時間半近く時間が掛かった。
竜王山を過ぎてからの急登が一番の難所だった。
合流地点にはロープが張られ、このコースに迷い込まないようになっている。
平井寺へ戻るつもりで、誤って踏み跡に入ることもあるのだろう。
合流するとそこからは一般登山道で、これまで以上に踏み跡ははっきりしている。
5分ほどの尾根歩きを過ぎ、ようやく山頂が見えて来た。
独鈷山 山頂
2時間29分かけて、やっとの思いで独鈷山の山頂に到着した。
登り始めるときには良く晴れていた空は、樹林帯を歩いている間に曇ってしまった。
今にも雨が降りそうにも見え、いちおうスマホを取りだし、tenki.jp登山天気を開いてみる。

ピンポイントでは見られないので山本小屋
雨が降らないことは分かってたのだけどいちおう確認
独鈷山へ登るのは冬が多いため、夏の木々が茂っている眺めを初めて見ることができた。
視界を遮る物が多いという印象で、景色を見るのなら草木が散っている時期だろう。
しばらくこの場所からの眺めを見ていなかったが、特に変わったこともないいつもの独鈷山だった。
下山
下山は西前山へ向かって一般登山道を下りる。
ここまでの登りで、太ももの疲労感があるものの、あとは下りるだけと力を込める。
登山道が集まる山頂直下の広場を右へ。
尾根の形に沿って、登り下りを繰り返す。
途中、見晴らしの良い岩峰からは、這うような急登と竜王山を見下ろした。
あんなに苦労した急登は、横から見ると角度が緩く見える。
斜面なんて横から見たらガッカリするもの
竜王山も急登を登ったわりには標高的に低く、山頂よりも遥か下。
歩く分には楽しめるコースも、冷静になって遠くから眺めてはいけないと思う。
岩峰から尾根の肩へ下りるため、ロープの架けられた急登を下りる。
鉄城山との分岐には15分ほど掛かって下りてきた。
現在は通って良いのか分からないが、入口には×が付けられていた。
分岐を過ぎると、登山口に向かって斜面を下っていく。
急な角度の斜面を細かく折り返し、ときどき湿った地面に足を滑らせながら下りていく。
途中、雨首への分岐点まで下りて来ると、登山道が大きく崩落していた。
迂回路が作られ、少し尾根側へ登るように変わっている。
以前から崩れてはいた場所が、さらに大きくなっていた。
右側に高く見える尾根の斜面を見ると、上の方で崩落したか倒壊したかたくさんの木々が堰き止められているのが見える。
きっと岩の上に積もった土で、崩れやすく脆い土質なのだろう。
徐々に登山口に戻っていくに従って、登山道の斜面は緩くなり、人工物も見えてきた。
登りで尾根に取り付いた祠も、登山道から見ると数メートル先のすぐ近い場所。
出発したときと比べて気温がだいぶ上がったためか、登山口へ戻るとたくさんのアブが飛び交っていた。
汗の量がものすごくって暑さに弱くなったなと思います







