虫倉山

1378m

信州百名山屈指の難ルート

さるすべりルート 2013年4月29日

虫倉山(さるすべりルート) (4月)|まさかの急登と思いがけず続く鎖場と岩場
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中条村と鬼無里の間にある虫倉山は信州百名山のひとつで標高1378mの山。
山頂からの眺望は、北アルプスと戸隠の山々、そして運が良いと富士山や八ヶ岳もよく見え、眺望もよく人気がある。

登山口の標高は約1,000m。
一般的な不動滝から金倉坂を登るルートと、不動滝から少し離れたさるすべりルートがある。

歩いたコース

登り
さるすべり
下り
不動滝
最高標高
1378m
登山口標高
993m
距離
2.94km
累積標高
515m
482m
平均斜度
18.7度
時季
2013年4月
天気
晴れ
日程
日帰り
歩行ペース
登り1:00/下り0:30/合計1:30
平均の歩行速度
2.2km/h

この日のペース

  1. 不動滝登山口
  2. 不動滝さるすべり分岐
  3. 虫倉神社奥の院
  4. 虫倉山 山頂(1:00)
  5. 東屋
  6. 不動滝登山口(1:30)

虫倉山は市街地からも近く、眺望も良いので登山者の多い山です。ルートも何本かあるので、上り下りで分けるのがおすすめです。
ただ、今回のさるすべりルートは高低差や距離は短いですが、鎖場と滑りやすい足元のため難度も高く、2012年には遭難者も出ているので、山に慣れた方でなければオススメできません。

使った登山道具

持って行った水の量

虫倉山のさるすべりルート

今回は険しく鎖場が多いさるすべりルートを選んだ。
スタート地点は不動滝から。
さるすべりルートは、通常、虫倉神社からのスタートになっているが、不動滝からでも途中で合流することができる。

不動滝からさるすべりコースへのトラバースは、狭くゆるい地盤のルートになっている。
左側は崖のような斜面、左側の鎖に掴まって進むように案内が立っているところも。。。
合流地点へは約10分ほど。

急登の続く登山道

落ち葉の散らばった山道の勾配はますます急に。
くねくねと細かなカーブの山道になる。
頂上がすぐ上に見えるので、すぐ到着するような気持ちにもなる。

突然、目の前に直登。
右側にも緩く広いルートがあるものの、立て看板はまっすぐに伸びている。
約50mほど、急斜面の先には虫倉神社の奥の院が建っていた。
大きな岩を背にした小さな社殿のある場所からは眺めも良い。

奥の院からは鎖場が続く

虫倉神社奥の院の横には、一つ目の鎖場がある。
もともと急な斜面を登ってきたので、さらに岩を上がるとなると高度感もそれなりにある。
鎖場を登り切ったところで、さらに続く急斜面。
すぐそこに頂上が見えて、先が明るいのに急斜面が終わらない。
すれ違った年配の男性に「これからが正念場だから」と言われる。

落ち葉が積もっているため足元も滑りやすい。

頂上の直下、それまできつかった坂道がいったん緩くなり、山頂が見えたところで10mほど下った。
ここから先、さるすべりルートで一番長い鎖場が始まる。

這って歩くような急斜面。
右側には長野盆地が見え、北アルプスへの眺望を背負って歩く。
ルートの幅は40・50センチほどではないだろうか。
ところどころ木の根が飛び出し、岩がゴツゴツと顔を出し、足場になるようで躓きそうにもなる。
鎖をしっかりとつかみ、片手を着いて這っていく。

スタートから1時間ほどで山頂に着いた。
このルートを這い上がって、やっと登ってきた感じがする。
高低差300mあまり、時間も1時間かからない程度。
山登りとしては短いものだけれど、足元や身の回りに気をつけたりと疲労するルートだった。

山頂からは北アルプスや志賀高原、長野や東信、戸隠もとてもよく見えた。
下りは安全な不動滝へ。こちらは30分ほどで下りてくることができた。

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