梅雨時期でも楽しめるおすすめコースと装備
6月は街や身近な里山では暑い日が続き、時には長く雨が続いてなかなかスッキリと山に入れない月です。
北アルプスなどの標高の高い山では残雪が残り、冬の装備までは行かなくても、それなりの気構えをして登るのもこの時季。緑を楽しむのにはちょうど良い季節かもしれません。高山植物の最盛期はもうすぐ。
雨の合間を縫って楽しく山へ出かけたい季節です。
七面山
七面山といえば篤い信仰の山としても有名です。
法華経の霊山ですが、山頂近くには敬慎院という宿坊もあります。
登山道全体を通して眺望はありませんが、敬慎院からは天候が良ければ富士山を見ることができ、また登山口から続く深い森は独特の雰囲気があります。
常念岳
常念岳へのルートは雪が深く、暑くなってきても雪渓が残ることがありますが、6月になるとかなり歩きやすくなります。
様々な登山口から登ることのできる山ですが、一ノ沢からの登山道がもっとも登りやすいと思います。
中盤の常念乗越直前にある胸突八丁の登りがキツいですが、それまでは比較的歩きやすく、登りやすいルートです。
焼岳
中ノ湯の登山口は登りやすいルートです。
山頂直下では雪が残り、落石にも気をつけて歩きたいところですが、6月の梅雨空の合間に登れば青空と雪のコントラストが楽しめます。
周辺で見える穂高岳などの雪が残る景色も、この季節ならではの絶景です。
御座山は八ヶ岳を見渡す絶好の展望台のような山頂と、咲き乱れるシャクナゲが魅力的な山です。
この年は一年間で何度も御座山へ登りましたが、その中で最も華やかなシーズンだったと思います。
トンネルのように頭上に咲くシャクナゲを見ながら、日帰りでの登山でしたが6月の御座山はとても美しい花を多く見ることができました。
6月は登山適期ともいえるシーズンですが、梅雨入りする季節でもあり、天候のために山に登りづらい時季でもあります。
せっかく登るのですから、雨や曇りの日ではなく、晴れた日に登りたいもの。
梅雨の晴れ間は、空気も澄んで景色が美しく見えることも多いので、天気予報を注意深くチェックして、晴れた天気の日に山へ登るように心がけた方が良いです。
6月は夏のような気温と、蒸した陽気が続くのが6月です。
だからといって山の上でも同じような暑さではないのが登山の服装の難しいところ。
個人的には汗をかいても乾きやすい素材の長袖シャツ1枚で登り始め、リュックには防寒のためのフリースと、着替えに薄手の長袖シャツを携行します。
必ず雨具を持っていくことをおすすめします。
6月は適度な湿度があり、高山帯で花が咲き始める季節です。
暑すぎず湿度の高い6月は、それまで雪に覆われていた高山帯で花が咲き始めるので、登りながらさまざまな植物を楽しめます。
有名なところでは白馬岳、大雪山。
難易度が低く比較的初心者でも登りやすいと思われるのは、長野県の根子岳です。
花の百名山にも選定され、ツツジがいっぱいに咲く山です。
山頂からの景色ももちろんオススメですが、登山道で見られる花にも注目したいのが6月です。