連休に春山もおすすめ
周りには草木が茂り、まだ若かった緑がだんだんと濃くなっていく季節です。
高い山には残雪も見えますが、行動するにはちょうど良い季節。それが5月です。
とくに上旬にはゴールデンウィークもあり、涸沢から穂高岳へチャレンジする人も増えます。
山小屋が開き出すのもこの季節。残雪が多く残るような高い山は、技術と経験が豊富な上級者でないと登るのは難しいと思いますが、里山なら十分に登山が楽しめます。
まずは気軽に登るところから今シーズンをスタートしてみるのはいかがでしょうか?
白馬岳
白馬岳といえば白馬村の猿倉から大雪渓を経て山頂へ至るルートが有名です。
積雪と冬季期間のために閉鎖していた林道がオープンするのが4月。
5月はたっぷりと雪を貯めた大雪渓が登れます。
バックカントリーのスキーヤーも多く見られますが、真っ白な白馬三山を見るのには絶好の季節では無いでしょうか。
雪の壁に囲まれた大雪渓は雪崩が起きやすい場所ではありますが、迷う心配も少なく、絶好の眺望を楽しみながら登ることができます。
まだ冬と変わらない気候なので、しっかりと装備をして登るのをおすすめします。
常念岳
常念岳へは三股と一ノ沢がポピュラーな登山口だと思います。とくに一ノ沢は序盤の勾配が緩いこともあり登りやすくおすすめです。
途中の雪渓からは雪の斜面を登ることも考えられますので、アイゼンやピッケルの携行も必要になると思いますが、常念乗越まで登った時に見渡す槍穂高は、それまでの苦労が報われるようです。
北アルプスなどの標高の高い山はまだ雪が残り、気軽に登山を楽しむというにはまだ早いシーズンです。
まずは足を慣らすために関東の山からというのも選択肢です。>
両神山
関東からアクセスが良く百名山にも数えられる両神山は、5月ならば新緑が美しくおすすめです。
さまざまな登山道がありますが、中でも両神山荘から登る表登山道は一般的なコースです。
いっぱい広がる緑を楽しみながら、山頂からは関東を山々を眺めるのも良いと思います。
大菩薩嶺
関東の百名山の中でも、気軽登ることのできる山のひとつです。
山梨県でも東側に位置するため、高速道路や電車でのアクセスが良く、コースを選べば短い時間で山頂まで登ることができます。
稜線からの眺めは素晴らしく、南アルプスや富士山を楽しむことができます。
5月は天気が変わりやすい季節ですが、暖かく、日によっては気温が夏日を記録する日もあります。
まだまだ春のように山が霞みやすい日も多いので、晴れている日でも景色がスッキリと見えないこともあります。
2000mを越える山では雪が残りますし、北アルプスでは雪の予報が出る季節でもあります。
上高地をはじめとして各地で山開きも行われますので、登山に行きやすい季節とはいっても変わりやすい天候と、街とは違う気象条件に注意が必要です。