八ヶ岳は長野県と山梨県の間にあり、北は蓼科山から南は編笠山まで30kmほど続きます。
険しい岩稜が続く南八ヶ岳と、鬱蒼とした樹林帯の北八ヶ岳に分けられ、登る山によってその特徴を楽しめるのも八ヶ岳ならではです。
「八ヶ岳」といえば権現岳から蓼科山までの約30キロほどの山域を指しますが、八ヶ岳中信高原国定公園とすると南は山梨県と境を接する南八ヶ岳から長野県北信エリアまで延びる長大な山域となります。
比較的、初心者でも登りやすい山が多く、コースによっては熟達者向けの山としても楽しめる、バリエーションに富んだ山域です。
春夏秋冬問わず人気の高い八ヶ岳ですが、適度な広さと標高で日帰りにも山泊にも適したルートがたくさんあります。
北八ヶ岳から南八ヶ岳まで、南北の総距離は30キロ以上。
蓼科山から権現岳、編笠山へと通じる八ヶ岳の登山道は50種類以上もあります。
自分でもこれまで何度も八ヶ岳へ足を運び、まだまだ全てというにはほど遠いですが、様々なルートを楽しんできました。
その中でも、とくに気に入ったルートを選んでみたいと思います。
八ヶ岳は広いですから、周辺には温泉もたくさんあります。南八ヶ岳と北八ヶ岳の境目付近には、登山道脇に露天風呂があることでも有名な本沢温泉があります。
稲子湯はその本沢温泉の隣ともいえる場所。北八ヶ岳の天狗岳と南八ヶ岳の硫黄岳の両方が楽しめる登山口です。
その登山道のなかでもオススメなのは、みどり池の畔にある「しらびそ小屋」。
最近ではチーズケーキセットなどで山ガールに人気だとか。
八ヶ岳の西側のルートは、高速道路のインターからも少し離れているため、マイナーなイメージもあるのですが、それだけに静かな山歩きを楽しめそうです。
八ヶ岳でも好きな山のひとつです。とても長くきつい急坂もあって大変な山ですが、なんといっても眺めが素晴らしいです。
3分の2ほど登ったところの三ツ頭。
ここまででも相当に疲労するのですが、目の前に聳える尖った権現岳と赤岳。その先に続く八ヶ岳。
振り返れば自分が歩いてきた登山道の先に富士山がどーん!
南アルプスの眺望も良いです。ここは一度登ったらやみつきになるルートです。
ロープウェイを使うので、簡単に2000mを越える高い場所へ行けます。仮に北横岳に登らなくても、2000m以上の高地で山歩きが楽しめます。ちょっと歩けば縞枯山荘で山小屋の雰囲気も楽しめます。
北横岳との高低差は500mほど。無雪期ならば2時間と掛からずに登れると思います。もちろん山頂からの眺めも良いです。
積雪期なら、初心者向けの雪山としても楽しめます。比較的人が多いので、安心して歩けるのではないでしょうか。
ちなみに初めての八ヶ岳はココでした。
ひとつひとつの峰が近く、日帰りでも縦走が楽しめるのが八ヶ岳です。
北横岳ならば縞枯山や茶臼山まで。天狗岳なら根石岳とセットで。
赤岳は横岳や阿弥陀岳も合わせて歩けますし、山泊ならもっともっとたくさんの山が歩けます。
でももっと歩きたい人にお奨めなのは、南北どちらかの先端から入って、一気に歩ききるルート。
今回は南八ヶ岳の南端から、北端の桜平まで歩いたときの記事です。この登山口でなくても、たとえば美濃戸からでしたら西岳から硫黄岳までぐるっとまわることもできますし、幅広く楽しめます。
雪が解けて、すこしジメッとするくらいの季節が、八ヶ岳はオススメです。
岩稜の険しい山というイメージの南八ヶ岳と比べ、北八ヶ岳は木に覆われているところも多く、古木などに生した苔がとってもキレイです。湿度の高い季節にノンビリと歩くのも良いと思います。
この他にも八ヶ岳にはたくさんのルートがあり、山小屋を巡ったり、登山道上に湧く温泉を通ったりと、様々な行程が楽しめます。
その山々の特長とあわせて、登山道のパターンの多さも楽しめます。