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夏山回顧

夏山回顧

思い出に残る2座

毎年、気温の高さが更新されていくような夏。
高い場所へ行けば涼しいなんていう先入観を持って夏を過ごしていますが、ここまで暑いと稜線での陽射しの強さもなかなかに厳しく、もう逃げ場は室内でエアコンに冷やされているしかないような気もします。

2023年の夏

夏山といえば、晴れ渡った空に大きな雲、緑と足元の花崗岩の白さなんていうイメージを持っていますが、往々にして「夏=北アルプス」ということなのかなと思います。

そんなことを思いながらも、2023の夏はアルプスには掠りもせず、樹林帯に覆われた長野の山2座にいました。

鍋倉山

鍋倉山
鍋倉山

鍋倉山というと、信越トレイルのコース上にあり、積雪期にはBCで親しまれている山です。
そう高い山ではないうえに稜線上の高低差も少ないため、近隣に住んでいる人でも山頂を正確に見つけることは少ないのではないかと思います。
ただ鍋倉高原から光ヶ原高原へと続く関田峠には緑の深いブナ林が広がり、それを見上げながら歩くだけでも楽しさが増します。

8月という暑さがこれ以上ないほどの日。
雲が低くて湿度が高いという、何が楽しくてこんな暑さの中を歩き回るのか・・・と言われそうな日。
木々に空を遮られて、空気の流れがない斜面の中を歩きました。
ブナの巨木を楽しみに。

高標山

高標山
高標山

地味という言葉しか思い当たらないような見た目と存在感の薄さが高標山です。
志賀高原の奥地、秋山郷へと続く森の中に高標山はあります。
秋山郷の鳥甲山まで、特に目立った峰がない上に、カヤノ平高原という1000mを越えた地点に広く平坦な場所まであります。
単なる山中の凹凸のようにも思えるかもしれません。
そんな山が高標山だと思います。

山体全域が深い森のため、緑に覆われることを楽しみに歩く山ではあるのですが、登山道はそれだけでは済まずに笹までが視界を覆うような状態。
事前にそれは知っていたけれど、それにしても・・・という。

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