百名山に登った回数
「登山百景」というサイトを始めてから、気が付いてみれば百名山は100回も登っていました。
百名山とは言わずとしれた深田久弥さんが選んだ山々です。
もう40年50年も前の文学になりますが、何度かの登山ブームを経て百名山といえば知名度が高く誰もが知る山というイメージになりました。
比較的たくさんの人が登り、登山口まで整備された道路、整備された登山道が見受けられ、人が多くて安心感があり、迷わないように標識が立てられていたりという印象があります。
山に登る皆さんにもそれぞれに思い思いの百名山があるとは思いますが、まずはとっつきやすく目安にしやすいという位置付けでもあるように思います。
2012年のサイト公開から5年ほど経って、気が付いてみれば巻機山が100回目の百名山でした。
谷川岳のように重複して登っている山もありますし、乗鞍岳や瑞牆山などは記事にしていないこともありますので、純粋に100回目とはいえませんが、100個目の登山記事と考えれば良いでしょうか。
学校登山で妙高山に登ったのが人生初の百名山でしたが、当時から思えばまさかこんなにも山に登ることがあるとは思いもよりませんでした。
座数にしてまだ半分を超えた程度ですので、百名山を語るには早すぎるとは思いますが、ちょうど節目の数字なので、振り返ってみたいと思います。
百名山を数えたら、気軽に登ることのできる山もなかなか行けない山もあり一概に比較しづらいですが、また登りたいと思う山はたくさんある中で、あえて3つ挙げるとしたらこちらです。
北アルプスの代表的な山で、上高地の河童橋から眺められる山です。
とても知名度の高い山で、訪れる人も多いですが、穂高岳連峰は奥穂高岳、前穂高岳、北穂高岳、西穂高岳、涸沢岳と5つの峰が知られています。
この記事の時は上高地から岳沢、重太郎新道を登って前穂高岳、奥穂高岳へ。
涸沢へ下りて横尾から上高地へというルートでした。
険しい岩稜帯も通りますが、あの景色は何度でもリピートしたいと思えます。
北アルプス北部の後立山を代表する山のひとつが五竜岳です。
山全体が大きな岩のような迫力のある景色で、街からは大きく見えるのにとても深い位置に山頂があります。
ゴンドラを使って登ることができますが、日帰りするには少し難易度の高い距離を歩きます。
このときは八方尾根から唐松岳を経由して五竜山荘で1泊という行程でした。
山頂から見える鹿島槍ヶ岳や剱岳、北アルプスの峰々はまた見たいと思う景色です。
北海道の最高峰が大雪山の旭岳です。
本州からは遠く登山のために北海道へ行くというのも時間的に難易度が高そうですが、南側の黒岳から旭岳への縦走路は日帰りも十分に可能です。
本州では見られないほど広大な景色と、圧倒的な数の花と迫力が大雪山にはあります。
個人的には大型野生動物の存在が非常に恐ろしかったのですが、人が多く歩いているところは安心感が得られます。
この日は黒岳ロープウェイの始発に乗り、昼ごろには旭岳へ到着、そのまま下りるという余裕のあるものでした。
「もう良いかな」とは思っても、きっとあと何度か登るだろう山はこちらです。
おそらく一番よく登っている百名山のひとつだと思います。
ルートも多く手軽で日帰りもしやすい山です。
隣接する根子岳と合わせて縦走を楽しむこともでき、花の季節にはツツジが楽しめ、紅葉や雪も楽しめる山です。
決して飽きてしまったり、つまらない思いをしたというわけではないのですが、山頂から山並みを見ていると、いろいろなところにも登りたいと思います。
原則1500mという基準がある中で、筑波山は最低標高の山です。
ただ登りやすくて山頂近くまでロープウェイがあり、これから登山をしようという人にも登りやすいと思います。
特に白雲橋からのルートは奇岩が多く、見るにも楽しみながら登ることができます。
そう何度も登る機会も無いだろうと思っていたのですが、運良く3度も山頂に立つことができました。
常念岳も蝶ヶ岳も三股という登山口から登ることができます。
三股から常念岳へと登り、蝶ヶ岳への稜線を渡って三股へと下りるという周回コースが楽しめます。
もちろん逆回りも楽しめますが、1泊の行程でしたらルート上に山小屋のある蝶ヶ岳を後にした方が行程は楽になります。
先に蝶ヶ岳で朝陽を見てから常念岳へと向かうのも良さそうです。
北信五岳に数えられる妙高山も様々なルートで楽しめる山です。
火打山と合わせて1泊の行程もよく選ばれますが、日帰りならば燕温泉からの周回コースがおすすめです。
北地獄谷を登って東側から妙高山へ登り、西側へ下りて燕新道から燕温泉へと戻ります。
長丁場ですが途中に山小屋がないため、時間に余裕を持ってあるきたいところです。
妙高山をぐるりと囲むように歩くルートです。
八ヶ岳の北端に位置する蓼科山ですが、登山道の豊富さは何度でも登って楽しめます。
その中でも竜源橋から登るルートはおすすめのひとつです。
蓼科山の西側から登山道へと入り、平坦なルートを沢沿いに進みます。
広い天祥寺平から将軍平への急登を過ぎたら山頂がすぐそこに見えます。
このときに蓼科山の東側から登るという、西から入って東から登って西へと下りるという不思議なコースになります。
「百名山を何度も登った」と思ってまとめはじめましたが、いざまとめてみると、行きたい山ばかりで何度登ってももう一度と思う山がとても多かったです。
もう少し登って、また改めて振り返ってみようと思います。