2度と歩かないかも
今まで掲載している中から難易度が高かった記事を集めました。
登山の難易度は標高や距離だけでは測れません。
その険しさや特徴など様々な要因が合わさります。
そこには個人的な得手不得手も関係してきます。
たとえば鎖場が苦手な人、下り坂が苦手な人、とにかく高いところが苦手な人など、登山の趣向は様々です。
今回は、tozan100kei.comに掲載している中で、個人的難易度が高く、印象に残っているコースをまとめました。
八海山の登り専用ルートで、2合目から鎖場が連続する急登です。
八海山の稜線までの高低差は1200mほどですが、屏風道の険しさは見た目以上のものがありました。
一般的には岩峰の連続する八峰が知られていますが、この山をじっくりと楽しむのなら屏風道はオススメです。
ただ、ここに選ぶくらいなので、なかなかに近づかない稜線へ我慢の登りが続き、また行こうかとはなかなか思えないところでした。
下山は下り専用の開新道を下りると2合目の駐車場へ戻れます。
妙義山は群馬県の西側にある岩峰の連続する山です。
妙義山という名前の山頂は無く、いくつもある山の総称を妙義山と呼びます。
表妙義と裏妙義とあるどちらも難路として知られ、墜落事故の絶えない印象があります。
妙義山へ登ったこの記事は、残雪期で稜線上にも雪が残る危ないシーズンでした。
事前の準備不足もあったため、決して真似をして欲しくない山行です。
妙義山という難しい登山道を知ることができましたが、しばらく鎖場と高所が苦手になりました。
西岳は戸隠連峰にある岩峰のひとつです。
蟻の塔渡りなどで知られる戸隠山から鞍部を隔てて西側にあり、破線ルートになっています。
細尾根から鎖場が連続し、稜線上に立ってからも崖の上を歩くような登山道が続きます。
登山道の難しさもありますが、そこに加えて距離が長く体力の必要なコースです。
あまり見ることのない角度での戸隠山、登山道中で角度を変えながら見える高妻山など、とても眺めがよく爽快でした。
裏越後三山のひとつで「鎖天国」という噂を聞き興味が沸きました。
さらに八海山の次は・・・という山でもあると、行かなければならない気持ちが高まった山でもあります。
中盤の前嵓から鎖と梯子が連続し、山頂直下では急登をまっすぐに登っていきます。
とても見晴らしの良い山で、高い難易度とほどよく長い行程を歩きながら、山深い裏越後を存分に楽しめました。
土合から西黒尾根を登り谷川岳へ、稜線を辿って西へ進み、万太郎山、仙ノ倉山、平標山へと歩きます。
20kmを越える行程で、危険な場所があるというコースではありませんが、繰り返されるアップダウンは、日帰りの難易度が高かったです。
特に登りと下りが違う場所なので、公共交通手段を使う必要があり、始発の時間、最終の時間をしっかりと調べ、その時間を意識しながら歩く必要があります。
西日本最高峰で山頂は天狗岳という鋭峰です。
ロープウェイを使って登ることができるので、高低差や距離はそう大きくはありませんが、3つの岩壁を登る鎖場はなかなかの難易度です。
足を掛ける場所、しっかりと掴むことのできる鎖がありますが、個人的には長い岩壁そのものに苦手意識があり、特に途中で休んで気を休めることもできなかったため印象に残りました。
荒島岳は福井県にある百名山のひとつで、冬でも登られています。
一般的な勝原コースや、中出コースからは、中盤の岩場以外は特に難路もありません。
この時は中出コースを登りましたが、下山コースへと下りました。
一気に高度を下げていく急斜面の登山道で、とても滑りやすく、膝への負担も大きく大変な思いをしました。
下りのコースに選びましたが、実は登りの方が楽だったのか?という疑問を持ちつつ、きっと2回目は無いだろうと思ったコースです。
信州百名山のひとつで「信州の妙義山」とも言われるそうです。
長野県上田市を代表する山のひとつで、市街地からも存在感が大きく、名前は知らなくても山の姿は目にしています。
いくつもの登山コースがあり、難易度を変えながら歩くことができるのが魅力です。
複数の登山道の中で、鉄城山と呼ばれる岩峰を経由するコースは、難易度が高く上級者向けとされています。
急登から垂直の岩壁を登り、細尾根を辿って山頂へと向かいます。
グレーティングは、長野県や岐阜県、新潟県など、山岳の多い県で設定されている登山の難易度を示すものです。
登山道の険しさと、行程の長さとを一定の基準で評価しています。
登ろうとする山の登山道の難易度をひとめで知ることができ、また、過去に登った登山道がどの程度のグレーティングだったのか比較することにも役立ちます。