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2020年は感染病の騒動もあり、なかなかに外出がしづらく、また場合によっては楽しく過ごすことすらも自粛を求められるような気がしていました。
そうはいっても登山を楽しむものにとって、「外に出ることができない・体を動かすことができない」というのは苦痛以外の何ものでもなく、どうすれば自粛と山とを両立できるのかと考え、工夫をした時間でもありました。

なにも、高いところ、景色が凄いところへ登ることだけが登山ではないのです。
そんな当たり前なことに立ち返り、身近な低山から森林限界まで様々なところを歩くことができたと思います。

明覚山(6月)
明覚山は長野県と群馬県の境に近い須坂市にある里山です。
前衛に坂田山、その尾根は街の中まで続いていて、街の景観のひとつとして象徴的な山のひとつだと思います。
以前、積雪期に登っていましたが、無雪期には出かけたことはなく、運動不足の体にはちょうど良いかという思いで登ることにしました。
2ヶ月ほど、ほとんどを家の中で何もせずに過ごしていたせいか、とても身体が重く、思っていたい上に動けず、ただただ悪態をついていた1日でした。
老ノ倉山(11月)
長野県高山村から群馬県万座を繋ぐ万座道路。
そのすぐ傍らにある標高2000mほどの山です。
麓の街からの高低差は1500mほどありますが、万座道路が直下を走っているため、登山口との高低差はわずか。
登山時間も10分ほどで山頂に着きます。
そんな山ですが、意外と眺めが良く、手軽さもあって登っている人はいるようです。
初めて訪れましたが、思っていた以上に良かったです。
金華山(1月)
この山に興味を持ったのは2008年ごろ。
もともと日本史に興味があり、稲葉山城・岐阜城がどんなところか見てみたいと思っていました。
足かけ10年以上、たまたま訪れることのできる機会があり、ようやく登ることができました。
ちょっとしたハイキングのようなイメージで訪れ、複数ある登山道の中から、その日の準備で歩くことのできるところを選び、午前中に2回ほど登りました。
赤石山(10月)
志賀高原にある山のひとつで、樹林帯に覆われていますが、山頂の岩峰部だけが好展望を楽しめます。
この一帯のコースを歩くときには基本的に森や池を楽しむもので、遠くの眺めを楽しむというものではないと思っているのですが、赤石山だけは展望を楽しめます。
紅葉が最盛期だったこの日、目当ては忠右衛門新道でした。
秋の景色を楽しむことよりコースを歩くことを楽しむという1日でした。
独鈷山(2月)
独鈷山へ行くのは、この日で通算6回目。
東西南北にある登山道の中で、平井寺からの登山道だけが登っていませんでした。
いつかこの登山道を歩きたいと思っていたので、独鈷山へ行くのなら平井寺へ行ってみようと思いました。
登山口へ着くまでが悪路で、登山道はむしろ短くて。
どっちが大変だったか分からないような印象でした。
八ヶ岳縦走(11月)
何年振りかの八ヶ岳でした。
2020年は登山時間を短くし里山を多く登っていたため、まさか八ヶ岳へ行く機会があるとは思ってもいなかったのですが。
2018年に計画していたコースが心残りだったので、ついフラッと予定してしまいました。
シーズン的に山小屋は閉まっているタイミングで、長い行程を1日で巡る計画をしたのですが、1泊以上でのんびりと歩ければ、山小屋グルメが楽しめるコースです。
奥三界岳(11月)
いつからか興味を持ち、登る機会ができるだろうかと思っていた山です。
岐阜県の中ほど、下呂温泉の南側にある阿寺山地のひとつです。
特長的な山容はなく、街からも見づらく、なぜここに来ようかと思ったのかも分からないままでしたが、山頂にある展望台は、いつか行こうと思った印象のままでした。
もう一度行くか?と考えたら、この山が見える別の山を選ぶと思います。
経ヶ岳(11月)
2020年はアルプスへ行くことも無いだろうと思っていたのですが、思い立って中央アルプス北端の山へ。
アルプスの中でも、比較的マイナーで地味な印象の山を選ぶあたり、2020年の山行を表しているなと思いました。
山全体が樹林帯で、コース上で眺望を得られるのは8合目付近だけ。
そんな印象で登っていくのですが、思っていたよりは景色が見られ楽しめたと思います。
五地蔵山(1月)
Instagramで大人気のたけちゃんが長野に来るというので、以前から目を付けていたコースをご紹介して、さらに先行してトレースを付けてもらいました。
たけちゃんは美しい写真を変態的な山行で撮影しているということで、冬季のバリエーションが良いだろうと。
戸隠連峰の高妻山へと繋がる五地蔵山、その東尾根を登ることにしました。
とても大変なことを想定していましたが、雪の少なさで草木が露出し、思いがけない大変さを味わった1日でした。
五地蔵山へ登り、六弥勒から見た高妻山の美しさは、また目にしたいと思うほどでした。
四阿山(3月)
写真の綺麗な登山ブロガーのREDSUGAR氏に声を掛けてもらい、とても経験豊富なみやっち氏の後ろを喜び勇んで出かけました。
redsugar
今日という日を大切に
四阿山へ登る機会は何度かあったので、山頂自体には珍しさも新鮮さもないと思っていました。
あずま高原から登るのは初めてで、早朝独特の不思議な空の色を見ながら、朝陽を受けている浅間山や北アルプスの美しさに、なんて綺麗な景色なんだと何度も足を停めていました。
四阿山は日帰りの山ですし、行程も短いですが、登るタイミングによって満足度が非常に高いところになると思いました。

2020年の登山記事

2020年もあと僅かですが、今年はもう山へ行かないと決めているわけではないので。
なにか機会があれば、どこかに登り、ブログとしてご紹介したいと思います。

欄外

万仏山(8月)
中央アルプスの経ヶ岳で権兵衛峠からの新道が開通したと、たくさんの人が訪れていましたが、2020年は万仏山でも新道が開通しました。
万仏岩からのコースを登ることが一般的でしたが、新しい登山道が開かれたことや整備されたことで、万仏山を中心とした小菅山や城ヶ峰などの周辺まで縦走がしやすくなりました。

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