2019年の上半期の登った山を振り返り 戸隠山や鎖場・細尾根の山々

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2019年の上半期の登った山を振り返り

2019年は里山を中心に登った年になっています。
信州百名山の茂来山から始まり、新雪の根子岳、春を迎えてからは万仏山や志賀高原笠ヶ岳など。
標高に限らず街から近い山へ登ることが多かったです。

決して数は多くないのですが、ひとつひとつの山に特長があり、その山らしい楽しみ方ができたと思います。
2019年も6月を終え、最初の半年を振り返りました。

1月の山

茂来山

茂来山
https://tozan100kei.com/route/moraisan-kirikubosawa.php

茂来山は佐久平の南側に位置する1717mの山です。
縁結びの山として知られていますが、その昔は雨乞いの山だったとか。
存在感のある形をしていて、茂来山を知る人なら、山波の中でもひとめで見分けが付くと思います。

1月の茂来山はふたつの登山道の中から霧久保沢から登るコースを歩きました。
1時間ほどの登りですが、途中にはコブ太郎という栃の巨木がある特徴的なコースです。

そして山頂からは八ヶ岳と西上州の山々を見渡す、絶好の展望台です。

3月の山

根子岳

根子岳
https://tozan100kei.com/route/nekodake-sugadaira3.php

日本百名山の四阿山の西側に並ぶ花の百名山です。
無雪期なら四阿山との縦走が楽しめる山なのですが、この前日には降雪があり、登山道が消えてしまうほどの積雪量でした。
時間に余裕を持って出発をしたのですが、この雪に思いのほか手こずり、とても苦労をした登りでした。

しかし絶好の登山日和で天候も良く、北アルプスや上信越の山々を眺められたばかりか、朝日に染まる様子まで見ることができ、非常に満足度の高い根子岳でした。

5月の山

万仏山

万仏山
https://tozan100kei.com/route/manbutsusan-gyojaone.php

長野県北部、北信濃に位置する飯山市の里山です。
飯山市は新潟県との県境にあたる市町村で非常に雪深いところですが、万仏山はそんな飯山市の見下ろすような場所に聳えています。
ただし周りを更に高い山が囲んでいるので、存在を知っていても山頂をはっきりと認識するのは難しいかもしれません。
それくらい存在感の無い山とも言えるのですが、この万仏山の特徴といえば、麓の街から登山道へと並ぶ石仏群と、里山といって侮ることのできない細尾根です。

中でもこの日の登った行者尾根はバリエーションルートで、細く柔らかな尾根が続くスリルのあるものでした。
眺望に恵まれた山ではありませんが、手軽に登ることのできる高低差と、気軽に行くことのできないスリルが魅力的です。

独鈷山

独鈷山
https://tozan100kei.com/route/tokkosan-tetsujosan.php

長野県上田市の代表的な山のひとつが独鈷山です。
上田市の西側、塩田平に屏風のように連続した岩峰を持つ山で、その険しさから妙義山にも例えられます。
ただ高低差が大きな山ではないことと、さまざまな登山道があるためか登山に訪れる人も多く、気軽に里山歩きが楽しめる山とも言えます。

そんな独鈷山の中にある高難度コースが、この日にあるいた鉄城山コースです。
雨首と呼ばれる岩峰へと続く急登をまっすぐに登り、竜ノ落としキレットという細尾根からは、まさに岩壁と呼べる急峻な岩場を登ります。
鎖ではなくトラロープが掛けられているところが危険度の高さに由来するところでもあり、耐荷重の低いロープに頼って登ることも危険ですし、頼らずに登るのも技術がなければ危険というコースでした。
岩壁を登り切ってからもしばらくはアップダウンの続く細尾根で、これまで何度か登ってきた独鈷山の、新たな一面を知ることができました。

笠ヶ岳

笠ヶ岳
https://tozan100kei.com/route/kasadake-minenochaya2.php

志賀高原にある尖塔系の山です。
北アルプスにも同名の山がありますが、志賀高原の笠ヶ岳は山頂下まで車道があり、とてもアクセスが良い山です。
あまりに山頂に近い場所まで車で行けるので、尖った形に興味をそそられながらも、なかなか登ろうという気持ちにもなれないところなのですが、この日は山頂でリラックスした時間を過ごそうということで登ることになりました。

登山口からは30分と掛からずに山頂に到着し、昼食を楽しんでから下山して、近くの牧場でソフトクリームを食べるという遠足のような登山になりました。

6月の山

戸隠山

戸隠山
https://tozan100kei.com/route/togakushiyama-okusha2.php

戸隠山といえば二百名山の中でも難易度の高い山として知られています。
戸隠神社で知られる信仰の山でもありますが、特徴はなんといっても連続する鎖場と、蟻の塔渡りと呼ばれる岩の細尾根です。
滑落よりも墜落という表現が似合う山なのですが、そんな山だけに落ち着いて注意深く登れば楽しみも多くあります。

この日は戸隠キャンプ場から戸隠神社奥社を経由して山頂へと登り、周回してキャンプ場へと下りるコースでした。
午前中のゆっくりとした時間に出発していたため、時間に追われるようにして下りてきましたが、梅雨入り前の晴天を楽しめた戸隠山でした。

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