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信州百名山

信州百名山まとめ

里山からアルプスまで

全国の山々には、日本百名山や花の百名山だけではなく、その土地ならではの百名山や百山などの代表的な山々が連ねたものがあります。

中でも信州は、日本百名山に数えられる山が多く聳えていることもあってか、信州百名山に数えられる山も特徴的な名山が多くみられます。

北アルプスの盟主といえる槍ヶ岳や穂高岳だけではなく、中央アルプスや南アルプスにも連なる峰が信州百名山に数えられています。
かと思えば、上田市の太郎山や、千曲市の冠着山のような里山も、地域に愛される山として数えられています。
これだけバラエティのある特徴豊かな百名山も珍しいのではないかと思います。

信州百名山には有名なアルプスも

たとえば非常に人気の高い燕岳も信州百名山のひとつです。

燕岳
北アルプスの人気ルートのひとつ「表銀座」の始点に当たる山です。
花崗岩の美しい山容と、槍ヶ岳を見渡す眺望の良さが人気ですが、山頂付近に建つ燕山荘という設備の良い山小屋も人気のひとつです。
北アルプスの入口として、まずはこの山から登る人も多いのではないでしょうか。
合戦尾根は北アルプス三大急登のひとつで、比較的歩きやすい反面で、行程が長いコースです。

仙丈ヶ岳
南アルプスの女王とも呼ばれる3000m峰です。
非常に標高の高いですが、標高2000mの北沢峠から登ることができるため、高低差が抑えられ、危険箇所も少ないために登りやすい山です。
山頂直下には山小屋があり余裕を持った行程が楽しめる上、北沢峠を挟んで甲斐駒ヶ岳が聳えているため、複数日程で両方の山を登る行程も楽しめます。

掲載している信州百名山

今後掲載予定の山

  • 天狗原山
  • 堂津岳
  • 東山
  • 佐武流山
  • 白砂山
  • 烏帽子岳
  • 天狗山
  • 国師岳
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  • 蓮華岳
  • 烏帽子岳
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  • 三俣蓮華岳
  • 餓鬼岳
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  • 鉢盛山
  • 小秀山
  • 南駒ヶ岳
  • 安平路山
  • 南木曽岳
  • 富士見台
  • 大川入山
  • 茶臼山
  • 戸倉山
  • 鬼面山
  • 入笠山
  • 鋸岳
  • 塩見岳
  • 赤石岳
  • 聖岳
  • 茶臼岳
  • 光岳
  • 池口岳
  • 熊伏山

長野の山オススメ 百名山以外にも良い山はたくさん

長野県は海が無い県ですが、内陸にあるからこそ平均して標高が高いところです。
標高を平均すると1,000m以上もあるそうで、もちろん主要な市街地は標高が低いところが多いですが、長野市でも県庁のあるところは362mほどだそうです。
北アルプスや南アルプス、八ヶ岳などの標高の高い山岳が県境にあり、面積の74%以上が森林だということで標高の高い地形だともいえるのだと思います。

百名山ではない名山

日本アルプスがあるということや、日本百名山がアルプスに集中していることなど長野県には取り上げられる名山が多いのですが、アルプス以外にも登りたい山があります。
今回はあえて日本百名山やアルプスを外して、印象に残った山をピックアップしてみたいと思います。

ピックアップしたい長野の三山

男山
長野県東南部、川上村にある鋭峰です。
高低差がそう高くはありませんが、その特徴的な形からの存在感、八ヶ岳への展望台として眺望など、まさに隠れた名峰です。

五郎山
奥秩父にある山で、山体全体は川上村に属しています。
周りには金峰山や甲武信ヶ岳があって目立たない存在ですが、標高は2000mを越え、登山道は急登と険しい岩峰が続きます。
景色を楽しむというよりは変化に富んだ登山道を楽しむといった印象ですが、落葉松がとても美しいので季節を変えて訪れたい山です。

佐渡山
妙高山や高妻山、黒姫山といった知られる名山に囲まれた山です。
標高2000mに達しない山で、藪山のために積雪期のみ登ることができるのですが、山頂からは周囲の山を大迫力で望めます。
山頂までの長い尾根歩きと、どこよりも大きく見える高妻山、レアな黒姫山の後ろ姿など見どころが多い山です。

隠れた名山

隠れた名山
そういえばこんな山もオススメです。

雨飾山

雨飾山といえば、いわずとしれた日本百名山のひとつで、長野と新潟の県境に聳える山です。
その名前の美しさや、長野県側からの登山道にあるブナ林の美しさなど、人気の高い山のひとつです。

オススメルート

キャンプ場から登る日帰りルート
長野県小谷村にある雨飾高原キャンプ場から登ります。
ブナ林が非常に美しく、新緑の季節から紅葉の季節まで楽しむことができます。
序盤のキャンプ場付近では、小川に魚が泳いでいるところが見られ、山頂付近に広がる笹平の清々しさなど、見どころもあります。

参考コースタイム:登り4時間(登山情報サイトYamakei Online)

鳥甲山

秘境とも形容される長野県北部の豪雪地帯「秋山郷」に聳える山です。
両翼を広げたような山容で、その北面は崩落のため大きく切れ落ちています。
山全体が樹林帯に覆われていますが、その崩落のおかげで苗場山方面への眺望がよく、樹木の美しさと眺望を同時に楽しめます。

オススメルート

屋敷口からの稜線ルート
登山口へのアクセスがよくないのですが、道路脇にある小さな登山口から登っていきます。
屋敷口からは左手側が深く落ちた崖になり、細い尾根上を山頂へ登っていきます。
熊の生息域なので、熊鈴などの対策は必須です。
山頂を経由してムジナ平へと下りますが、こちらのルートはナイフリッジと急登が連続する難ルート。
鎖なども設置されていますが、整備状況が良いとは言えない場所もあります。

御座山

山頂からの展望の良さや、最短のコースタイムで2時間を切る気軽さなどから、季節を問わず登られる山です。
間近に見える八ヶ岳と、その先に並ぶ南アルプスの稜線などの眺望が楽しめます。
またシャクナゲの群生地のため、5月下旬から6月上旬にかけて、花のトンネルのような登山道が楽しめます。

オススメルート

シャクナゲが見られる長者の森
キャンプ場になっている長者の森から山頂へ向かいます。
長い尾根が続く登山道で、アップダウンが大きいのも特徴です。
序盤の樹林帯を抜けて、鉄塔の下を潜ると、徐々にシャクナゲが見え始めます。
頭上や左右に咲くシャクナゲは、まるでトンネルのようで、じっくりと時間を掛けて歩きたいところです。

参考コースタイム:登り3時間半(登山口看板)

時間に余裕が持てる山

時間に余裕が持てる山
比較的、歩きやすくて街からも近い山。
朝、麓の市街地を出発する予定でも、天気の確認をしてから向かうことができます。

岩菅山

2000m級の山々が並び、遊歩道が整備された志賀高原の中でも、比較的登山らしいコースが続きます。
長野や群馬の奥に広がる山深い景色が楽しめ、さらには志賀高原最高峰の裏志賀山へと稜線を歩くことができます。
志賀高原には様々な眺望スポットがありますが、岩菅山からの眺望がもっとも楽しめる場所かもしれません。

オススメルート

岩菅山から裏岩菅山への縦走
志賀高原最高峰の裏岩菅山まで歩くルートです。
岩菅山の山頂からは、長野県側の景色がよく、遠く市街地を見下ろしたり北アルプスを眺めたりといった景色が楽しめます。
しかし山頂から先にはさらに気持ちの良い稜線が続き、志賀高原でもっとも標高の高い裏志賀山へ。
そこからは知名度の高い苗場山や、秘境のような佐武流山が、稜線の先に折り重なるように眺められます。
山深い場所なので電波状況は良くありませんが、危険箇所もなく歩きやすい山です。

参考コースタイム:登り2時間半(長野県山岳連盟)

独鈷山

長野県上田市に聳える里山で、標高は1266mほどの山です。
街から近く登山口も登りやすい場所にあるのですが、実は「信州の妙義山」とも例えられるほど険しい岩峰が連なる山でもあります。
一般的な登山道は東西南北に1本ずつ、そこに加えてバリエーションがいくつかあります。

オススメルート

十二支を数えながら登る
独鈷山には主要な登山道がいくつかありますが、その中でも登りやすく、特徴的なのは宮沢からのコースです。
山の斜面に陽が当たりやすい立地のため、雪や氷も比較的心配が少なく歩くことができます。
登山道を通して十二支の置物があり、それをひとつひとつ数えて行くと山頂に亥が迎えてくれます。
独鈷山という山の全体が険しい岩峰のため、登りやすいルートとはいっても狭く高い場所もあるため、十分に注意をして欲しいコースですが、山頂からは周囲を一望する景色が楽しめます。

参考コースタイム:登り1時間半強(信濃毎日新聞 信州山岳ガイド)

子檀嶺岳

特徴的な台形の山容が美しい山です。
街から近く見える山頂部や、山頂から見る眼下に街が近く見えるところなど、里に近く親しまれる山という印象があります。
その昔、城が建てられていたということや、神社の奥宮が置かれていることなど、近隣の生活に古くから関わっていた山です。

オススメルート

竹林から森林への登山コース
里山だけに様々な登山道があるのですが、もっとも楽しめるのが当郷管社コースです。
子檀嶺岳の台形を見上げながら登山口へと向かい、登山道の序盤は緑の美しい竹林を抜けます。
そこから木々の間を抜けるように登山道が続き、台形の裏側へと回り込むようにして稜線へと登ります。
左右の幅が狭いので足元に注意をしたいところですが、山頂に辿り着くと、長野県東部の景色が広がります。
山頂部の足元は深く落ちて注意が必要ですが、まさにテーブルと呼ぶのに相応しい眺めが楽しめます。

参考コースタイム:登り1時間半(青木村)

鍋倉山

長野県飯山市と新潟県上越市との境にある山で、非常に雪が深く、バックカントリーなどでも知られています。
信越トレイルの一部にもなっているため、コースもよく整備され歩きやすくなっています。
山頂含め山全体が樹林帯に覆われているため、登山道の雰囲気や緑を楽しむのに向いています。

オススメルート

最も気軽に楽しめるコース
県境に位置する関田峠からの山頂へと向かいます。
ほとんど高低差がなく緩やかな登りが続きますが、頭上を覆う木々や葉の色を楽しみながら歩くことができるのが特長です。
標高が1000mあまりのため、夏季は暑さや虫に悩まされることもありますが、秋には紅葉したブナや、落ち葉を楽しむことができます。

高難度の登り甲斐のある山

赤岳・硫黄岳
準備も体調もしっかり整えておきたい。
難易度の高い山。

戸隠山

戸隠といえば知名度の高い山のひとつですが、その要因には「蟻の塔渡り」という高難度のナイフリッジがあることが挙げられると思います。
信仰の山としても知られていますが、山域を通して高難度の箇所が点在します。

オススメルート

戸隠山の一般的なコース
もっとも一般的な戸隠神社奥社から山頂へと向かうコースです。
大鳥居から杉並木の参道を通り、奥社の手前から登山道へと入ります。
序盤の急登から百間長屋を過ぎると、いよいよ岩場が連続します。
よく知られているのは蟻の塔渡りですが、実はそれ以外にも岩場の険しい場所は多く、全体を通して注意が必要なコースです。
下山は九頭竜山を抜けて戸隠キャンプ場へと向かうのが一般的ですが、こちらのコースも鎖場が少ないとはいえ気を抜くことはできません。

参考コースタイム:登り2時間10分(登山情報サイトYamakei Online)

万仏山

里山ですが奥信濃の知られざる名山といえます。
標高は1203mですが、それよりも高い山が囲んでいるため、街から見る姿はそう存在感も高くありません。
しかし麓から登山道へと続く石仏や、細く脆い尾根道など、見どころと気の抜けないところとが混在する魅力のある山です。

オススメルート

難易度の高い一般的なコース
万仏山の一般ルートは福島地区から登る2つの登山道のみです。
どちらも同じ登山口から始まり同じ尾根に合流するのですが、石仏を見ながら登るコースの方が登りは穏やかで、足元も安定しています。
難所は途中の万仏岩を過ぎてから。
ロープの掛かった急坂を登ると、そこから先は山頂への細尾根。
水分を含んだ柔らかな土の細尾根のため、足元が安定しないところも。
コースタイムや標高に惑わされないようにしたい山です。

川上五郎山

長野県東南部の川上村にある2000mあまりの山です。
標高が高く山頂へと続く岩峰のかっこよさなど特徴的な山なのですが、甲武信ヶ岳や金峰山などの日本百名山が周囲にあるせいか知名度は高くありません。

オススメルート

岩尾根を歩くコース
五郎山の登山道は町田市自然休暇村から登る登山道のみです。
落葉松に覆われた林道を登山口へと向かい、急斜面を直登するように岩尾根へと向かいます。
登り切ると眺望が開け、金峰山や両神山など間近に見えます。
そう広い尾根ではないので、足元に注意をしながら、ひとつふたつと岩峰を越えると、いよいよ山頂部の岩峰へ取り付きます。
鎖場はありませんが、足元には注意をしたい場所が多く、また落石の可能性もあるのでヘルメットなどの装備を準備した方が良いかもしれません。

グレーティングを利用する

山へ行く前に、その山がどんな山なのか、どんな登山道があるのか。
自分の力量やその日の天候はどうなのか、など、調べておきたいことや知っておきたいことはたくさんあります。
長野県では、「信州山のグレーティング」として、主要な登山道の難易度を発表しています。

「信州 山のグレーディング」について

他にも様々な登山情報を発信しているサイトがありますので、向かう前に情報として入手しておくことをおすすめします。